【山茶郷】茨城名物ヤンキーピラフはきっとあなたを虜にする! 茨城に根付くヤンキーなグルメ@茨城県ひたちなか市

茨城県の名物といえばヤンキー。

21世紀に入って久しい現在、ヤンキーという生物は、もはや絶滅寸前にまで追い込まれている。

それはここヤンキー王国である茨城も同じで、かつては隆盛を極めたヤンキー文化も、現在はすでにすたれつつある。

しかし、絶対数が減ったとは言え、いまだ茨城県は他県に比べれば、まだまだ多くのヤンキーを目にすることができる。

今日は、そんな茨城ヤンキーたちから絶大な支持を集めるお店、山茶郷のヤンキーなランチをご紹介したい。

山茶郷(さんちゃご)

国道245号線。

ひたちなか市とそのお隣の大洗町をつなぐ茨城県の基幹道路。

この245号線(ニーヨンゴ)の通り沿いに山茶郷はある。

こちらのお店、山茶郷はサンチャゴと読む。

お店の外観

241_茨城県ひたちなか市 山茶郷 外観

歴史を感じさせる外観。

こじんまりとして可愛らしい。

67_茨城県ひたちなか市 山茶郷 看板

山茶郷は、信号機のある交差点の角に店を構えている。

もしかしたらあなたも信号待ちのときに、この看板を目にしたかもしれない。

山茶郷の看板よりも目立つ赤い文字で書かれたヤンキーピラフの立札。

私もこの通りをクルマで通るたびに、そしてこの信号に引っかかるたびにヤンキーピラフの立札を目にしてずっと気になっていた。

いったいヤンキーピラフってなんだろう?

63_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ

お店の入り口には「話題騒然 ヤンキーピラフ」の文字。

そうなのだ、茨城県民はいつも、いつでもヤンキーピラフの話題で騒然としている。

ところで、エビ・ピラフにはエビが入っている。

そりゃ当たり前で、しごく当然の話だ。だからこそエビ・ピラフって呼ぶのだ。

では、ヤンキー・ピラフにはいったい何が入っているのだろうか?

やはり、ヤンキーが入っているのだろうか?

65_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ

実際のところ、ここ山茶郷のヤンキーピラフってのは、様々なメディアに取り上げられていて、世間の耳目を集めているようだ。

その注目度は非常に高い。

世間の関心を一身に集めるヤンキーピラフ。

茨城県においては、学校や職場、それに公園に集うママ友たちの間でさえも、話題の中心はいつでもヤンキーピラフなのだ。

7_茨城県ひたちなか市 山茶郷 店内

さて、今日もいつものようにぼっちメシ。

ちょっと緊張しながらお店に入る。

おそらく店内には、この店をたまり場にしているヤンキー達が大勢いるはずだ。

きっと今朝、那珂湊沖あたりで水揚げされたばかりの新鮮なヤンキー達が、大漁に。

そんな獲れたてで、活きのいいヤンキーたちにとり囲まれるなんて、まっぴらごめんだ。

しかしてっきりヤンキーたちの巣窟かと思いきや、店内にいる先客はファミリー客が1組のみ。

懐かしい感じのする喫茶店風の店内には、残念ながらヤンキーたちの姿はない。

3_茨城県ひたちなか市 山茶郷 店内

普通の喫茶店とちょっと違うのは、壁に掛けられた個性的なお面の数々。

11_茨城県ひたちなか市 山茶郷 店内

その個性的なお面が壁にズラリ。

9_茨城県ひたちなか市 山茶郷 店内

いや、ちょっと多すぎるだろ。ネプチューンマンかよ。

それにしても木彫りのお面って、いったい幾らくらいする物なのだろう。

たぶん安くはないよな?

58_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ お冷

「どちらでもどうぞー」とママさんに促され、適当に奥のテーブルに座る。

カウンター席は無いようだ。

しばらく待つとお冷が運ばれてきた。

ママさんは60代くらいだろうか。なかなか感じが良い女性。

さっそくお冷を飲みながら、テーブルに備え付けられているメニューをめくる。

47_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ メニュ

メニューにはヤンキーピラフの紹介文が張り付けてあった。

なんでも九州からわざわざこのヤンキーピラフを食べるために茨城県まで来た客がいるとのことだ。

日本中のヤンキー達から絶大な支持を集めるヤンキーピラフ。

46_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ メニュ

メニューの最初のページには「ヤンキーが名付け親!! これがうわさの激旨ヤンキーピラフ」の文字が躍る。

注文に迷うことはない。山茶郷といえば、どうしたって看板メニューのヤンキーピラフは外せないだろう。

だからもちろん、ヤンキーピラフを注文だ。

ついでにデザートにバナナパフェを追加した。

5_茨城県ひたちなか市 山茶郷 店内

注文後、しばらくすると若いカップルの客がやってきて、窓際のテーブルに座った。

若い2人の注文は、ともにヤンキーピラフ。

さらにぼっちの男性客が中央付近のテーブル席に座り、おなじくヤンキーピラフを注文。

さすが人気のメニュー。

8_茨城県ひたちなか市 山茶郷 店内

さらにしばらくすると、私の座っているテーブルの後ろの席に、2人組の男性客が座った。

私は店の角の2人掛けのテーブルに座っていて、それに窓の方を向いて座っていたので、後ろの席に座った2人の男性の姿を見ることができない。

だが、2人の声のトーンから、おそらく50歳過ぎの男性2人だと思われる。

それに会話の内容からすると、この2人は、どうやら建築関係の仕事をしている人たちのようだ。

20_茨城県ひたちなか市 山茶郷 バナナパフェ

デザートのつもりでオーダーしたバナナパフェが最初に届いて、ちょっとばかり度肝を抜かれる。

器の中には溢れるほどのバナナ。

というか、バナナ以外にはほぼ何も入っていない。

いや、バナナパフェなんだからこれで正解だ。たぶん。

バナナとクリームの白っぽい世界に唯一の色を添えるオレンジ。

27_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ

バナナパフェのすぐ後に、間髪入れずにピラフが運ばれてきた。

お楽しみのヤンキーピラフのご登場だ。

フライパンのまんまで提供されるヤンキーピラフの特徴。調理したてのフライパンにのったピラフは、もちろん文句なくアツアツだ。

このヤンキーピラフの生まれた背景をご説明しよう。

名物料理ヤンキーピラフ、その誕生は45年前の1975年、ここ山茶郷のオープン当時にさかのぼる。

このお店をオープンするにあたり、山茶郷のマスターは店で提供するメニューを決めるにあたり「若い人たちの意見も取り入れたい」と、若者たちを対象にした試食会を開いた。

そこに招かれたのが、地元のヤンキーグループ「勢狼會(せいろうかい)」の面々。

マスターの「若い人たちの意見を取り入れる」って発想は素晴らしい。とてもステキだ。

しかし、なんだって若者たちの代表としてヤンキーグループを選んだのだろう? その理由は不明。謎すぎる。

しかし、その独創的な発想力には脱帽だ。

36_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ

さてその試食会。

マスターは「ヤンキーたちに、何かインパクトのあるメニューを!」と、鉄板のままピラフを出してみた。

これがヤンキーたちに思いのほかウケた。バカ受け。

ハッタリが効いたそのルックスは、ヤンキーのココロにぶっ刺さったってわけだ。

そして彼らヤンキーたちのうちのひとりが「これ、ヤンキーピラフにしようぜ!」と提案をした。

それから現在にいたるまで、ヤンキーピラフはこの店の看板メニューとなった。

45_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ

ヤンキーピラフは、調理したてのピラフがフライパンのまま出てくる。

年季を感じさせる鉄製のフライパンが、またいいアジを出している。

ヤンキーが名付けたヤンキーピラフ。赤味を帯びたこのピラフには、グリーンのパセリが振りかけられて、漆黒の鋼鉄製フライパンのパレットの上で、鮮やかなコントラストを描く。

がっつりとニンニクの香りが立ち昇り、食欲をビンビンに刺激する。

44_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ

ヤンキーピラフには、七味胡椒やタバスコが使われているらしい。

確かにこのピラフは、ほんのりとピリ辛い。非常にいいアクセントになっている。

42_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ

具材は大きめにカットされている。

金属のスプーンが、これまた金属製のフライパンを叩く。

カツーンとした乾いた音がいい。

そうだ、フライパンから直にご飯を食べるなんて、本来はハシタナイ行為なはずだ。

そんなこともなんだか不良っぽい。「本来なら許されないこと」感を十分に盛り上げる。

39_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ

バイクのマフラーがどうだとか、直管が、ハンドルの絞りが、なんて話をしている。

これはアレか、いわゆる若いころヤンチャしてたってパターンかな。

飲み会でかならず「昔の武勇伝」を披露しては周囲の若者たちから煙たがられる例のアレだ。

「大洗って、ココからちかいんですよね?」なんて言っているから、1人はおそらく他県から来たお客さんなのだろう。

13_茨城県ひたちなか市 山茶郷 店内

カップルが会計をすませ、それからすぐにぼっちの若者客も店を出ていく。

25_茨城県ひたちなか市 山茶郷 バナナパフェ

さてデザートのバナナパフェ。

24_茨城県ひたちなか市 山茶郷 バナナパフェ

後ろの席に座る2人の男性客。

「辛いねー!」

「辛い、ですねぇ・・・!」

「辛いね、なんか汗が出てきちゃったよ」

2人はしきりに辛い、辛いと口にしている。

22_茨城県ひたちなか市 山茶郷 バナナパフェ

私の味覚ではヤンキーピラフってのは、そんなに辛くなはなかった。

あくまでアクセント的に唐辛子の風味がするだけで、後ろの2人のように「辛い」を連呼するほどの辛さではない。

事実、ヤンキーピラフを注文したカップルの2人や、ぼっち客は「辛い」という感想は漏らさなかった。

それに私も辛いって印象は無い。

しかし、後ろの二人にとってはヤンキーピラフは辛いらしく、食べるのに相当な時間をかけている。

どうやらヤンキーは辛い食べ物が苦手のようだ。

21_茨城県ひたちなか市 山茶郷 バナナパフェ

甘い甘い一辺倒のなかでオレンジの酸味が際立っている。

なんならオレンジが主役になりかねない。

オレンジ、いい仕事している。

61_茨城県ひたちなか市 山茶郷 バナナパフェ

クリームの中にはバニラアイス。

ピリ辛のヤンキーピラフと格闘した舌に甘美なご褒美。

後ろの席の2人は、相変わらずヤンキーピラフの辛さに悶絶している。

そのお2人にはなんだか悪い気もするが、デザートの甘い甘いバナナパフェを存分に堪能させてもらった。

15_茨城県ひたちなか市 山茶郷 店内

ここ山茶郷はひたち海浜公園からも割と近い。距離は5km程度だから、クルマならものの数分で到着可能。

245号線を通って道1本で行くことが出来る。

しかし、この店とひたち海浜公園の間にはひたちなかインターチェンジがあるので、他県からの観光客はこの店の存在に気付かないかもしれない。

他県からひたち海浜公園にお越しの際には、ぜひここ山茶郷で茨城ヤンキー文化の残り香を楽しんで欲しいところだ。

92_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ひょうたん

お会計に立つと、厨房にいるご主人の姿が見えた。

「ごちそうさまでした。美味しかったです」と声をかけると、優しい笑顔を浮かべ「ありがとうございました」と返事を返してくれた。

70代前後だろうか。このご主人が45年前にヤンキーたちを招いた試食会を開いたからこそ、ヤンキーピラフが生まれた。

68_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーバイク

店を出て自転車の隣にはバイクが2台。

これ、私の後ろの席に座っていた2人の元ヤンキーのバイクなのか?

まさか元ヤンではなくって現役

バイクというよりも単車って表現がぴったりな感じ。

茨城の田園風景に、2台の単車が良く映える。イカスぜ。

ダブルハンバーグ+いそべ巻き+クリームソーダ

164_茨城県ひたちなか市 山茶郷 お面

お店の看板メニューであるヤンキー・ピラフを頂いたので、ブログ的には記事を書くための取れ高としては十分。

しかし、ヤンキー・ピラフという一見すると飛び道具的な、いわゆる看板メニューの1つだけで、何十年とお店を続けて行けるのだろうか?

そんなに飲食業界は甘くはないハズだ。ならば他のメニューも試してみるべきだ。

78_茨城県ひたちなか市 山茶郷 デカいお面

最近わかってきた。こういう店は通う価値がある。

通ってみてアレコレと掘ってみると、意外な発見があったりするのだ。

79_茨城県ひたちなか市 山茶郷 テーブル

陽が良く差し込む窓際の席。

店内の調度品はかなり年季が入っている。

しかし、たぶんテーブルも椅子も元が良いものを使っているようで、ぜんぜん嫌な感じはなくて、むしろ深い味わいを醸す。

94_茨城県ひたちなか市 山茶郷 メニュー

備え付けのメニューをめくる。

ハンバーグが気になる。どうせならダブルの方だ。

今日のランチはダブル・ハンバーグに決まり。

84_茨城県ひたちなか市 山茶郷 メニュー

いそべ巻き。

これもとてつもなく気になるメニュー。

普通のお店ではいそべ巻きなんて、なかなかお目にかかることはない。

86_茨城県ひたちなか市 山茶郷 メニュー

それに喫茶店なら外せないのがクリームソーダ。

今日のドリンクはこれにしよう。

96_茨城県ひたちなか市 山茶郷 おしぼり

お冷とおしぼり。

102_茨城県ひたちなか市 山茶郷 クリームソーダ

テーブルの箸におかれたクリームソーダ。

105_茨城県ひたちなか市 山茶郷 クリームソーダ

ケミカルすぎる色合い。

すがすがしいほどのグリーンに輝いている。毒々しほどに。

たしかに体に悪そうなこの色。なのに、なぜかこの色合いにグっと心を鷲づかみにされる。

129_茨城県ひたちなか市 山茶郷 いそべ巻き

いそべ巻き。

これがまたいい香り。海苔と醤油のいい香りをプンプンと漂わせている。

海苔と、そして醤油と、それにもち米が混ざり合った夢のようないい匂い。

この匂いが嫌いな日本人なんているのか?

132_茨城県ひたちなか市 山茶郷 いそべ巻きとクリームソーダ

クリームソーダといそべ巻き。

実に絵になる組み合わせ。

完璧で絶妙なコンビネーション。

まるで名画を見ているような気持になる。

149_茨城県ひたちなか市 山茶郷 クリームソーダ

間違いなく自然界には存在しない色合いのクリームソーダ。

無邪気なグリーンが、日常のあれやこれやの面倒なコトを忘れさせてくれる。

144_茨城県ひたちなか市 山茶郷 いそべ巻き

良い海苔をつかっているのか、とても香りが良い。

お餅もなかなか。個別包装の餅なんかじゃない。ちゃんとしたお餅を使っている。

ちょっとネタ的に頼んでみたいそべ巻きだけど、しっかりとしている。

しかしなんだっていそべ巻きがメニューにあるんだろう?

そういえばこの辺って海にも近いから、なのか。

見た目は小さく感じたけれど、食べてみるとけっこうお腹にズッシリと来る。

考えてみれば餅は、もち米を圧縮しまくって作るんだから、小さな餅でも使われている米は相当な量なんだろう。

106_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ダブルハンバーグ

いそべ巻きを食べていると、ダブルハンバーグが届いた。

ダブルって、まんまハンバーグが2つってことなのか。いや考えてみれば当たり前のことなんだけど。

それにしても見事に楕円形のハンバーグ。ハンバーグの教科書に載っていてもおかしくない。ハンバーグの教科書なるものがこの世にあるかどうかは知らないが。

ソースはデミグラスってんじゃなくて、これはウスターソースとケチャップかな。懐かしい感じのソース。洋食屋のハンバーグらしくて好きな味。

ナツメグと塩コショウの下味がしっかり効いている。

116_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ハンバーグ

この照り、この香りサイコーだ。

もちろん味も最高。

111_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ダブルハンバーグ

なんというか安定感バツグンの味。

基本を決しておろそかにしない。基本に忠実。

なんだろ、100回注文すれば、100回すべて同じクオリティーのハンバーグが出てくような気がする。

芯にそってブレがない。

ところでヤンキー・ハンバーグは無いのだろうか? ちょとピリ辛のハンバーグも食べてみたい気もする。ひょっとしてお願いすれば、タバスコを出してもらえるんだろうか。

いやいや、せっかくの完成度の高いハンバーグなんだから、素人がヘタに調味料をブッかけるなんて言語道断。ここはプロの出す味を堪能しよう。

付け合わせのレモンの酸味が良く合う。

ご飯が進む味付け。

118_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ハンバーグ

ギュッと目の詰まったハンバーグ。肉感がしっかりとしている。

113_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ライス

ご飯はふっくら。

もうちょっと硬めの炊きあがりの方が、個人的には好みではあるのだけれど。

でも、この米、米そのものが美味い。

123_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ハンバーグ

隣のテーブルに家族連れが座った。

さっそくママさんがお冷を届ける。

ママさんは、膝をまげずに足をピシっと伸ばしたまま、上体かがめて水の入ったグラスを並べた。

その様子がなんだかとても良い。なんというかエレガント。

思わず見とれてしまう。

152_茨城県ひたちなか市 山茶郷

甘くて甘い独特の香りを放つ、不思議な緑色の液体。

人工着色料の色なのだけれども、なぜか、なんでか懐かしい気持ちにさせてくれる。

たとえば漬物に人工着色料が使われているのはイヤだけど、ジュースだったら許容できちゃう。

238_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ランタン

ママさんとご主人にご挨拶をして店をでる。

すっかりお腹がパンパンだ。

タラコスパゲティ+ツナサンド+レモンスカッシュ

194_茨城県ひたちなか市 山茶郷 本日のランチ

正午過ぎにお店に伺うと、ランチの看板が出ていた。

ランチメニューがあったのか。それは知らなかった。

ランチメニューの内容は、焼きそば風スパゲティ、チーズトースト、スープ、それにデザートと飲み物が付いて780円と、かなりお得。

166_茨城県ひたちなか市 山茶郷 お面

これは京劇のお面なのかな。

195_茨城県ひたちなか市 山茶郷

お冷。

今日もママさんは、ピシッと膝と背筋を伸ばしたまま、上体だけをかがめてグラスを置く。

じつにカッコいい。

237_茨城県ひたちなか市 山茶郷 メニュー

タラコ・スパゲティをロックオン。

大好きなんだ、タラコスパ。

今日のランチはこれにしよう。

236_茨城県ひたちなか市 山茶郷 メニュー

ついでにツナサンドも。

235_茨城県ひたちなか市 山茶郷 メニュー

デザートにチョコレートパフェ。

ドリンクはレスカ。つまりはレモンスカッシュ。

197_茨城県ひたちなか市 山茶郷 お冷

さっそくレモンスカッシュが登場。

レモンの輪切りが涼し気。

229_茨城県ひたちなか市 山茶郷 チョコパフェ

続いてはチョコレートパフェ。

 

200_茨城県ひたちなか市 山茶郷 サンドイッチ

サンドイッチはバスケットに入って出てきた。

218_茨城県ひたちなか市 山茶郷

サンドイッチには塩。

223_茨城県ひたちなか市 山茶郷 サンドイッチ

サンドイッチのバスケットの中央にはコリアンダー。いわゆるパクチー。

ツナサンドにパクチーの組み合わせ? パセリじゃなくて? なんか変わってるな。

ふいに昔見たブラッド・ピットの映画のセリフを思い出す。

「ラム肉とコリアンダーのサンドイッチだ。マスタードソースの・・・」

映画の内容はうろ覚えどころかすっかり忘れたが、サンドイッチとコリアンダーの組み合わせってのが強烈に脳裏に焼き付いた。

先のセリフは、共演者のアンソニーホプキンスのセリフだったかも。

207_茨城県ひたちなか市 山茶郷

たらこスパゲッティ。

パスタにたらこを和えるなんて、まさに天才的な発想。

これは人類史上最大の発明だろう。

文句なしに大好きなメニュー。

219_茨城県ひたちなか市 山茶郷

麺はかなり細め。

スパゲッティーニ(約1.6 mm)やフェデリーニ(約1.4 mm)くらいの太さ。

茹で上がりの細い麺は、提供時間の速さにも貢献しているのだろう。

麺にはしっかりと「焼き」が入っていて、なんだかヤンキー文化の痕跡を感じる。

214_茨城県ひたちなか市 山茶郷

NHK交響楽団の団員だったか楽団長だかが、コンサート先のロシアからキャビアをお土産にもって帰国した。

その音楽家は、行きつけのホテルのレストランにそのキャビアを持ち込んで、料理人にキャビアを使ったパスタをリクエストする。

料理人は音楽家のリクエストに応え、即興で「キャビアを使ったパスタ」を作る。

するとこいつが馬鹿に美味い。

キャビアのパスタを気に入った料理人は、この魚卵を使ったパスタを店のメニューに加えようと考えたのだが、なにせキャビアは高価な食材。おいそれとは使えない。

それならばと、キャビアの代用品として白羽の矢が立ったのが、同じ魚卵であるタラコ。

こうしてタラコスパゲティは誕生した。

たぶん、そんな話だった。そんな話をどこかで聞いた。

211_茨城県ひたちなか市 山茶郷

細い麺に、ほぐしたタラコがまとわりつく。たまらない。

刻み海苔があったら、なお良かった。いや、充分に美味い。

タラコスパゲティ。賞賛に値する。

208_茨城県ひたちなか市 山茶郷

付け合わせのキャベツ。

消化を助けてくれるキャベツはありがたい。

千切りキャベツの中にピーマンが入っていて、キリリとした苦味がタラコに良く合う。

202_茨城県ひたちなか市 山茶郷 サンドイッチ

そういえばここの店名は『山茶郷(サンチャゴ)』。

サンチャゴはSantiagoと表記する。スペイン語での読み方はサンティアゴ。

サンティアゴとは、キリスト教の聖人である聖ヤコブのことだ。

232_茨城県ひたちなか市 山茶郷 チョコパフェ

聖ヤコブの遺骸が祀られているのが、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)という街。

この街は、キリスト教三大巡礼地のひとつとなっていて、特に人気のある巡礼地だ。

毎年10万人もの巡礼者が世界中からやってくる。巡礼者たちは、かつて聖ヤコブが布教のため歩いたルートをたどり、サンティアゴを目指す巡礼の旅をする。

ちょっと興味深いのが、この巡礼の旅の移動手段。

巡礼者たちは、フランスを出発地として、終点のサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約800Kmの道のりを徒歩で。

800kmも歩くのか、信者ってのも楽じゃない。と思いきや、なんとこの巡礼の道を旅するのはキリスト教の信者だけでない。

227_茨城県ひたちなか市 山茶郷

この巡礼の旅は『サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路』として世界遺産に登録されている。

まったく信仰を持たないたくさんの人々が、単なる観光目的やスポーツやレジャーの一つとして、このもちろん800kmにもおよぶ巡礼路を歩く。

そんなことを『星の旅人たち』という映画で知った。

この映画の登場人物たちの巡礼の目的もやはり様々で「ダイエットのため」や「禁煙の誓い」などで、作中には信仰のために歩く人物は出てこない。

私もなんとなく「いつか行けたらいいな」くらいのユルめの憧れをもっている。

日本で言えばお遍路さんのようなものかも。

62_茨城県ひたちなか市 山茶郷 店内

ヤンキーたちの巡礼の旅の終着点。それがここ茨城のサンティエゴ。山茶郷のヤンキー・ピラフ。

山茶郷の基本情報

山茶郷の場所はこちら

場所的に電車でのアクセスは難しい。

なので必然的にクルマでの来店することになるだろう。

お店の駐車場は10台ほど。

191_茨城県ひたちなか市 山茶郷 お店の回り

お店の裏道。

この道が店の出入りにとても役に立つ。

192_茨城県ひたちなか市 山茶郷 お店の前の通り

水戸、大洗方面からお越しの際にはこの交差点で曲がり、店の裏道を通って駐車場に入る。

東海、日立方面へ帰る際には、店の裏道から交差点にアクセスして帰る。

山茶郷の基本データ

 山茶郷の基本データ 

 住  所 

 〒311-1252 茨城県ひたちなか市部田野3705−3

 電  話 

 029-263-2471

 営業時間 

 10時00分~19時00分

 定 休 日 

 月曜日

64_茨城県ひたちなか市 山茶郷 ヤンキーピラフ

山茶郷のメニュー

※ 価格は2020年のもの。

 山茶郷のメニュー 

 お食事 

 ヤンキーピラフ
   680円

 ドライカレー
   650円

 ピラフ
   650円

 そばめし
   680円

 ナポリタン
   650円

 タラコスパゲティ
   650円

 焼きそば風スパゲティ
   650円

 皿うどん
   650円

 肉うどん
   600円

 天ぷらうどん(かき揚)
   600円

 月見うどん
   580円

 月見天うどん
   630円

 なべ焼うどん
   680円

 ハンバーグ
   700円

 チーズハンバーグ
   750円

 ダブルハンバーグ
 1,050円

 生姜焼
   650円

 肉野菜炒め
   650円

 焼きそば
   600円

 ライス
   200円

 いそべ巻
   450円

 しるこ
   450円

 トースト
   350円

 チーズトースト
   400円

 野菜サンド
   500円

 ハムサンド
   500円

 ツナサンド
   500円

 玉子サンド
   500円

 ミックスサンド
   500円

 パーティーサンド(3、4人前)
 1,580円

 野菜サラダ
   480円

 ツナサラダ
   580円

 ミニサラダ
   180円

 モーニングサービス(日・祭日除く)AM11:00まで
 トースト・サラダ・コーヒー or 紅茶
  HOT
   500円
  ICE
   530円

 ブレンド
   350円

 レモンティー
   350円

 ミルクティー
   400円

 ミルク
   380円

 カフェオーレ
   430円

 ココア
   450円

 ウィンナーコーヒー
   450円

 アメリカンコーヒー
   380円

 アイスコーヒー
   380円

 アイスティー
   380円

 アイスココア
   450円

 アイスオーレ
   430円

 アイスミルク
   380円

 アイスミルクティー
   430円

 アイスウィンナーコーヒー
   480円

 アイスウィンナーティー
   480円

 コーラ
   350円

 トマトジュース
   380円

 カルピス
   350円

 レモネード
   430円

 ホットカルピス
   430円

 こんぶ茶
   350円

 バニラアイス
   400円

 ビール
   530円

 バナナジュース
   480円

 生レモンジュース
   480円

 生オレンジジュース
   480円

 生グレープFジュース
   480円

 ココアフロート
   480円

 ミルクシェイク
   480円

 バニラシェイク
   480円

 コーヒーフロート
   450円

 ミルクフロート
   450円

 コーラフロート
   450円

 ティーフロート
   450円

 オレンジフロート
   450円

 クリームソーダ
   450円

 オレンジスカッシュ
   400円

 レモンスカッシュ
   400円

 カルピスソーダ
   400円

 ソーダ水
   400円

 オレンジジュース
   350円

 レモンジュース
   350円

 あんみつ
   500円

 クリームみつ豆
   500円

 クリームあんみつ
   550円

 バナナパフェ
   580円

 フルーツパフェ
   580円

 チョコレートパフェ
   580円