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【お好み焼き金たろう】ひたちなか市のご当地グルメといえば那珂湊焼きそば! その知名度さておき、ばっちり美味いから食べてみて@茨城県ひたちなか市

1994年(平成6年)旧那珂湊と旧勝田市が合併して、ひたちなか市が誕生した。

そのひたちなか市が、世界に誇るB級グルメといえば、みなさまご存じの那珂湊焼きそば

 

え? 知らない?

 

あれ、ちょ、マジで?

 

しかし、それも無理はない。

実のところ、ひたちなか市で生まれ育った私ですら、未だかつて那珂湊焼きそばなんてものは食べたことがない。

那珂湊焼きそば? ナニそれ有名なの?

お好み焼き 金たろう

やぁ諸君ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

 

B級グルメ界の無冠の帝王、ひたちなか市の那珂湊焼きそばをご紹介したい。

今回、那珂湊焼きそばを頂くお店はお好み焼き金たろう。

しかしお店に駐車場の場所がイマイチ分からなかったので、ここ那珂湊漁港駐車場2にクルマを停めて歩くことにした。

お店までは600メートルほどの距離。

多少は歩くことになるが、まぁ仕方がない。

8分ほど歩いて本日のお目当てのお店、お好み焼き金たろうに到着。

写真を撮るために窓の近づくと、ガラスのすぐ向こうに1組の男女が座っていることに気付いて、ちょっとだけ気まずくなる。

店先のメニューボード。

なかなか良心的な価格。

先頭には那珂湊焼きそばの文字が大きく書かれている。

ごめんくださいと暖簾をくぐる。

調理場に立つ女将さんから「いらっしゃいませー」と元気に出迎えられる。

店内はとてもコンパクトで、客席は小上がりの2卓と、テーブル席が1つのみ。

厨房はすぐそこで、アツアツの鉄板の熱気が伝わってくる。

卓の天板は鉄板ではなく、店の厨房で調理して料理を提供するスタイルのようだ。

忙しそうに調理をしている女将さんに「写真を撮ってもいいですか?」と尋ねてみると「ええ、どうぞどうぞ」とのお返事。

愛想がよくて、とても気の良さそうな女将さん。

窓際にあるだた1つのテーブル席にはすでにカップルが座っているので、小上がりの4人掛けの卓に座らせてもらう。

メニューの中心にはパンツァー焼き。

ひたちなか市のお隣といえば、ご存じガルパンの聖地、大洗。

立秋を過ぎて、すでに暦の上では秋。なのだがなにせ8月。つまり暑い。

殺人的な暑さの中を10分ちかくも歩いて来たからノドはカラカラ。

そのノドの渇きは、グラス1杯のお冷では、とうてい潤すことなどできない。

というわけで、店の隅にある冷蔵庫からジンジャーエールを引っ張り出す。

女将に「ジュース頂きます」と声を掛けると、ビンの栓を ポンッ と抜いてくれた。

グビっと一気に飲み干す。

ちなみに「那珂湊焼きそば」の定義は「わたなべ製麺所の麺を使用して作られている」焼きそばであること。

これが那珂湊焼きそばを名乗るために必要な唯一にして絶対の条件

逆に言えば、これ以外には一切のルールはない。

だから、どんな具材に何を使おうが、どんな味付けをしようが、わたなべ製麺所の麺を使ってさえいれば、すなわちそれは那珂湊焼きそばなのだ。

かなりユルめのレギュレーション。

豚、イカ、エビが入ったミックス焼きそばを注文する。

壁に掛けられているのはガルパンの登場キャラクター。

ちなみに大洗女子チームには、ひたちなか市出身のキャラクターが4人も登場する。

それぞれのキャラクターには「好きな食べ物」が設定されているのだが、しかし誰一人として、那珂湊焼きそばを好きな食べ物にあげていない。

誰一人として。

カレンダーには秋山殿。

物語に登場した最初のころは、友達のいない戦車ヲタのぼっちキャラだった。

しかしストーリーが進むと、やたらと活動的でちょっと無鉄砲なキャラへと変貌をとげる。

ひと昔まえの少年漫画の主人公的なキャラクターで、私にとっては、ガルパンの登場人物の中ではいちばん感情移入がしやすい。

「おまちどうさま~」

秋山殿に見とれていると、那珂湊焼きそばのミックスが運ばれてきた

ソースの甘い香りと、それに青のりが放つ海の香りが、湯気にのって立ち昇る。

食欲をそそる、じつに美味そうな匂いだ。

皿の端に添えられた紅ショウガの赤がとても美しい。

焼きそばには、絶対に外せないのがこの紅ショウガと青のり。

焼きそばという料理に期待するすべての要素が過不足なく詰まっている。

エレガント。

ミックス焼きそばの具材はブタ肉、イカ、エビ。

なかでもイカは、圧倒的にこの皿というフィールドを完全に支配している。

こと焼きそばにおいては、イカは絶対的な王者なのだ。

高貴で、格調高い風味を放つ。

那珂湊焼きそばの特徴である太麺。

一口食べてみると、太い麺のもっちりとした食感。素直に美味い。

今はなき『エースコック 大盛りイカ焼きそば』を彷彿とさせる芳醇なイカの香り。

それにしても、ナゼにエースコックは『大盛りイカ焼きそば』を売らなくなったのだろう?

そんな疑問を感じるにつけ、まるで全人類の共通の宝を失ったかのような、深い失望感に襲われる。

いつの日か、エースコックが再び『大盛りイカ焼きそば』復刻してくれないだろうか?

写真を撮るため、いったん右手で麺をリフトして、それから左手に持ち替える。

ちょっとばかしぶつ切れな麺。

正直に言って、那珂湊焼きそばってのをちょっとばかしナメていた。

案外バカにならない。ぜんぜん悪くない。

那珂湊焼きそば、美味しい。

あっという間に完食してしまった。

さてミックス焼きそばを存分に堪能した。

しかし休日のランチが焼きそば一皿ってんじゃ、ちっとばかし物足りない。

なにか、サイドメニュー的や、デザート的なものでもないかな? とメニューを見直すが、生憎とそんなものはない。

広島の人に「広島焼」というとメチャクチャ怒られることで有名な広島焼。

それにしても、絵ゴコロあるイラストだ。

こちらは大阪焼き。

お好み焼きって言葉を聞いて、まず連想するのはおそらくこの関西風のタイプのお好み焼きだろう。

具材をすべて混ぜて焼くだけなので、私のような素人でも作りやすい。

看板メニュー「オムソバ」

これも試してみたい。

追加で広島焼きを注文した。

広島のお好み焼きと言えば、焼きそばが使われていることで有名だ。

那珂湊焼きそばを使った広島のお好み焼き。

茨城県と広島県の夢のタッグ。

さっそく広島焼きを追加で注文する。

ひたちなか市出身のキャラクター「佐々木あけび」さんをあしらったショップカードを発見。

広島焼きを待つ間にも、何組もの客がやってきて、あらかじめ電話で注文した焼きそばを持って帰っていく。

このご時世もあってか、テイクアウトで利用するお客さんが多い。

『那珂湊焼きそば手帳』なる冊子が置いてある。

市内で那珂湊焼きそばを提供する店が紹介されている。

もう一つの冊子は『那珂湊まちあるきMAP』。

なんと地元の高校生が取材したものだという。

地元の高校生が「授業中に考えた」というキャラクター、みなとちゃん。

様々なご当地要素が盛り込まれ過ぎている感も、ちょいと否めなくもない。

とはいえ、地元愛と若い才能に溢れた素晴らしいデザイン。

とくに襟がサツマイモの葉っぱになっている辺りに惹かれる。

サバに抱きついた、さつまいもの妖精。

それにしても、ナゼにサバ?

それはさておき、みなとちゃんを考案したという高校生の名前が記載されていないことがちょっと気になった。

ぜひ、この才気あふれる若者の名前を載せて欲しい。

パンフレットの後半は大洗の観光スポットの紹介。

ひたちなか市の観光スポットが少なすぎるためなのか、お隣の大洗町の人気にすがってページを埋めている。

いや、コラボレーションと言うべきか。

那珂湊焼きそば使った広島焼き

広島焼き。

これが想定外のボリューム。

先に頂いたミックス焼きそばの1.5倍ほどの量がある。

意外とすぐに再会することになった焼きそば。

マヨネーズとカツオ節のフレーバー。

麺の下には大量のモヤシとキャベツ。

とてつもない量、とてつもなく厚いモヤシとキャベツの層。

あらためてメニューを見てみると、

関西風は具材をすべて混ぜてから焼きます(肉、イカなどがメイン)」

広島焼きは具材を混ぜずに重ね焼きします(そば、お野菜がメイン)」

なのだそうで。

B級グルメの祭典、B-1グランプリ。

日本各地のB級グルメが一堂に会し、その覇を競う。

その初代チャンピオン、さらに続いて2代目のチャンピオンに輝いたのは富士宮焼きそば

以来、富士宮焼きそばは、その名を全国に轟かせ、一躍B級グルメ界のトップに立った。

富士宮焼きそばの成功以来、日本の各地で「焼きそばを使ったご当地B級グルメ」がやたらと誕生した気がする。

それこそ雨後のタケノコのように。

焼きそばって、たぶん原価が安いから参入するためのハードルが低いのだろう。

しかし、富士宮焼きそばのような輝かしい成功をおさめるご当地焼きそばは、一向に現れない。

二匹目のドジョウはなかなか見つからない。

富士宮焼きそばのフォロワーとして、星の数ほど生まれた各地のご当地焼きそばは、なぜ成功しないのだろう?

なんだろうねぇ・・・

それが分かれば誰も苦労しないわな。

この那珂湊焼きそばも、数多の富士宮焼きそばのクローンの1つかと思いきや、意外とその歴史は古い。

なんでも1950年代、現在のわたなべ製麺所を創業した渡辺栄寿氏が、東京の浅草でソース焼きそばに出会ったコトから始まる。

で、浅草のソース焼きそばをいたく気に入った同氏は、その後、何度も浅草へと出向き、その焼きそば用の麺の製法や、調理方を勉強してきた。

そうして生まれたのがわたなべ製麺所手延べせいろ蒸しの太麺と、それを使った那珂湊焼きそば

会計をしようとしたとき、なんだか目にとまったのがこのイラスト。

「開店おめでとうございます」と書かれている。

どこかで見たことあるな、と思い返してみると、雑魚屋のカウンターで見たイラストに似ている。

女将さんにこのイラストについて尋ねてみると「最近イラスト教室に通い始めた」友人から贈られたものだという。

雑魚屋のイラストを描いた人と同じ人なのか。たまたま作風がにているだけなのか。

ご馳走様を伝えて、店を出る。

那珂湊焼きそばと広島焼き。

やや食べ過ぎたけれども、地元を代表するB級グルメ、さすがに美味い焼きそばだった。

汗だくになりながら、駐車場へと引き返す。

そういえば金たろうの駐車場の有無と、その場所を聞かずに出てしまった。

看板メニューのオムソバ

さて翌週、また那珂湊焼きそばを食べたくなった。

さっそく那珂湊へと向かい、またまた那珂湊漁港駐車場2に車を停める。

4時間までの利用であれば、その代金はわずか100円という破格の料金。

この低価格を武器にして、那珂湊漁港駐車場2は、いずれ駐車場界の頂点を獲るんじゃないかと、私はにらんでいる。

ちなみに奥に見える建物は、アクアワールド茨城県大洗水族館。

那珂湊の市場の中を歩き、金たろうへと向かう。

市場内は全員マスク着用のこと。

良く晴れた8月最後の土曜日。気温は34度と、まさに絶好のマスク日和。

マスクをするとすぐに汗が噴き出した。

市場を抜けるころにはすでに汗だく。

10時45分頃、金たろうに到着。

お店に入ると、卓上にお好み焼きがお持ち帰り用のパックに入ったお好み焼き。

おや、店に入るのちょっと早かったかな? と思い「もう、お店やってますか?」と女将さんに尋ねると「あーどうぞどうぞ」とお返事。

ついでに「これって、テイクアウト用ですか?」と聞いてみると、「ああ、これ、大洗のまいわい市場に卸してるんですよぉ」とのことだった。

冷蔵庫からジンジャーエールと、それに一緒に冷やされたグラスを拝借。

一気に飲み干す。

金たろうの看板メニューのオムソバ。

メニューによると「ソース味かしょうゆ味、とちらか選んでね」とのことなので、しょうゆ味でお願いした。

注文をすると、さっそく女将さんが調理を始める。

惚れ惚れするような手さばき。ついつい見とれる。

間もなくオムソバしょうゆが到着。

けっこうでかい。

ワニワニとかつお節が踊るアツアツのオムソバ。

青のりではなく、刻み海苔が振りかけられている。

黄金色の卵焼きに箸を入れると、焼きそばが顔を出す。

1週間ぶりのご対面。

さっそく焼きそばと卵焼きをつまむ。

美味い。

なるほど、わたなべ製麺所の「手延べせいろ蒸し麺」。

これ、ご当地グルメの主役を張るのに十分な資質、つまり美味さを備えている。

卵焼きの包みから解放された麺は、醤油のいい香りを存分に解き放つ。

醤油焼きそば、当たり前だけど、ソース焼きそばとはまた趣の異なる美味しさ。

醤油の焦げたこうばしい風味を全身にまとったモッチリの太麺。

たまらない。

やっぱり、焼きそばにはイカでしょ。

ところで、那珂湊には漁港があり、お魚好きにはたまらないロケーションになっている。

市場内には、たくさんの魚料理の店が軒を連ねて、この地を訪れる観光客たちの舌と腹を満たす。

そんな那珂湊のお鮨とか海鮮丼なんかの海鮮料理の陰に、那珂湊焼きそばは隠れてしまっている気がする。

もっと注目されてもいいのに。

麺は、なぜか前回いただいた時よりもさらに美味しくなっている。

右手で麺をリフト。

さらにカメラを左手で持ち、どうにかこうにか親指でシャッターを切る。

4枚写真を撮ってみたが、そのうち3枚はボケボケ。ああ、なんだか苦労した割に報われない。

それにしても、前回は短く切れた麺だったが、今日の麺はふつうに長い。

なんだろ? その日のコンディションってやつなんだろうか。

卵焼きには、市内にある横須賀養鶏場のおれんじ卵が使用されている。

どこか懐かしい感じのするプレーンな卵焼き。

それにしても卵って、油と相性がいいんだよな。

前述したように、現在のひたちなか市は、旧那珂湊市と旧勝田市が合併してできた。

私は旧勝田市で生まれ育ったので、那珂湊のソウルフードである那珂湊焼きそばを知らずに生きて来た。

40代の半ばを過ぎて知った地元のグルメ。

美味い。

お昼時を前に、電話での注文が頻繁に入ってくる。

焼きそばを食べ終え、会計のために振り返ると、女将は3枚のお好み焼きを焼き始めていた。

写真を撮っていると、女将から「ガルパン、お好きなんですか?」と尋ねられた。

ガルパンは好きというか、知ってはいるけれど、それがこの店に来た目的ではない。

なので「あ、いいえ、とくに好きではないです」と短く答える。

なんだか、この辺の会話のやり取りで「あー、オレって、ほんとコミュ障だなぁ」と、つくづく実感する。

もっと会話を広げる勉強をしようかな。

会計をしてから女将に駐車場の有無について聞いてみた。

その結果、お店からちょっと離れた場所(徒歩1分)に駐車場が有ることが分かった。

帰りは再び市場の中を歩いて帰った。

「ほや」は五味(甘味・酸味・塩味・苦味・うま味)をバランス良く含んだ食材で、ほやを食べることで味覚が鍛えられるらしい。

メヒカリの天日干し。1串500円。

こんなのあるんだ? なんか美味そうだな。

軽く炙ってから、塩を振って食べたい。

美味しそうなんだけれど、ぼっちには量が多すぎるのよねぇ。

海産物の王者イカ。

その場で食べることができる岩ガキ。

フグ。

1匹100円。

お好み焼き金たろうの基本情報

お好み焼き金たろうの場所はこちら

駐車場完備ですよ。

お好み焼き金たろうの駐車場はこちら

お店まで徒歩1分。

3台分の駐車スペースが確保されている。

3台分の駐車スペース。

このNTTの建物がある交差点に駐車場がある。

お好み焼き金たろうの基本データ

 お好み焼き金たろうの基本データ 

 住  所 

 〒311-1215 茨城県ひたちなか市東本町10−5

 電 話 

 029-262-2336

 営業時間 

 10時00分~19時00分 ※要確認

 定 休 日 

 火曜日(祭日の場、合翌日休業) ※要確認

 Web 

 那珂湊焼きそばキャンパス会 お好み焼き 金たろう

 那珂湊焼きそば大学院

 Twitter 

 お好み焼き金たろうのTwitter

メニューでは営業時間が10時からとなっているけれど、たぶん11時から開店っぽい。

また、定休日は「火曜日(祭日の場、合翌日休業)」となっているけれど、店内のカレンダーを見るに「月曜、火曜」が休みっぽい。

さらに、月曜日が祭日なら「火曜、水曜」が休みになるっぽい。

お好み焼き金たろうのメニュー

※ 価格は2020年のもの。

 お好み焼き金たろう のメニュー 

 焼きそば 

 野菜焼きそば
   600円
 豚焼きそば
   650円
 イカ焼きそば
   650円
 エビ焼きそば
   650円
 ミックス焼きそば
   750円
 しょうゆ焼きそば
   700円
 和風焼きそば
   750円
 焼うどん
   600円
 オムソバ
   850円
 豚オムソバ
   850円

 お好み焼き 

 ねぎ天
   600円
 納豆天
   600円
 豚天
   700円
 イカ天
   700円
 エビ天
   700円
 コーン天
   700円
 ツナ天
   700円
 ピザ天
   750円
 しらす天
   750円
 ミックス天
   800円
 きのこ天
   800円
 広島焼
   850円
 大阪焼
   850円
 パンツァー焼
   950円

 トッピング 

 コーン
    50円
 ツナ納豆
    50円
 切りイカ
    50円
 キムチタレ
    50円
 チーズ
    80円
 もち
    80円
 たまご
    80円
 メン
    80円

 ドリンク 

 コーラ
   150円
 ジンジャーエール

   150円
 ウーロン茶

   150円
 オレンジジュース

   150円