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【鮨幸】地元の人々に愛される人気のお鮨はさすがの美味さ。いいネタを安く食べさせてくれるのです@茨城県水戸市

猛暑が続く8月。

ある日ランチ難民となった私は、たまたま通りかかった「鮨幸」に飛び込んだ。

鮨幸(すしこう)

やぁ諸君ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

 

今回は、水戸のお寿司屋さん鮨幸でのランチ。

店の前が駐車場っぽい。

しかし、どこにどう停めていいのか分からない。

ふと見ると、道を挟んで反対側には、砂利敷きの駐車場っぽいスペースがある。

とりあえず、そのスペースにクルマを停めて、店に入る。

「いらっしゃいませ」と愛想よく出迎えてくれた女将さん。

向かいの砂利のスペースが駐車場か確認すると、そこで問題ないということだった。

さっそくカウンターのすみっこに座る。

ぼっちの指定席だ。

お昼まではまだ時間があるためか、他の客の姿はない。

カウンターから振り返ると、背後には小上がりの座敷が3卓ほど。

片隅にはなぜかパソコンが置いてある。

カウンターには、メニューのようなものはない。

見上げれば、壁にかかったお品書き。

ああ、そこでしたか。

それにしてもお鮨はずいぶんと久しぶりだ。

ここはいっちょ奮発して、特上鮨を注文してみる。

特上鮨の握りと玉子とイカ

濃いお茶。

カウンターの端の棚に『すしの雑誌』が置いてあった。

へぇ、鮨の雑誌なんてあるのかよ? なんて思いつつ、ページをパラパラとめくりながら、お鮨の到着を待つ。

それにしても、ずいぶんとニッチな雑誌だな。

『鬼平犯科帳』のDVDが流れる。

まずサラダが運ばれてきた。

そして、茶碗蒸し。

蓋つきの器は、白地に赤と緑。

アクセントに水色と、とても上品な色使い。

ちょっと厚みがあって、いかにも笠間焼っぽい。

茶碗蒸しの具材は、タケノコ、ホタテ、シイタケ、エビ。

そして三つ葉とカニカマ。

特上鮨を注文したはずなのに、なぜにカニカマの茶碗蒸し? と、ちょっと不満に思う。

しかし、考えてみれば、この茶碗蒸しはきっと「特上鮨専用のもの」ではないのだろう。

おそらくランチでは、どのメニューを注文しても、この茶碗蒸しが付いてくるはずだ。

だから、カニカマを使っているのもしょうがないのかもしれない。

ま、それはさておき、旨味成分をたっぷりと含む食材がたっぷりと使われているこの茶碗蒸しは、お出汁がよく効いていて、とても美味しい。

その旨さの何%は、きっとカニカマの旨みも含まれているはず。

だからカニカマとはいえ、決して馬鹿にすることはできない。

いよいよ特上鮨がやってきた。

緑色のバランが、なんだか懐かしい雰囲気。

バランを除けて、あらためて写真を撮る。

鉄火巻き、イクラ、ウニ、タイ、スズキ、甘エビ、ホッキ貝。それに中トロと大トロ。

全部で握り8貫と、鉄火巻き。

正直に言えば、ちょっと物足りないかな? と思った。

しかし、よく見てみると、かなり美味しそうなネタが使われていることに気付く。

さすが特上よね。

で、これを見てくださいな。

イクラちゃんが輝いてますわ。

ウニも色ツヤがとてもいい。

こりゃ、生ウニだ。

とりあえず、鉄火巻きから食べてみる。

美味い。

お鮨って、こんなに美味かったけ? なんだか、やたら美味い。

それにしても、マグロに海苔を合わせるのって、たぶん鉄火巻きくらいのものだろう。

続いて、トロをいただいてみる。

いつもなら、最後に手をつけるんだけど、トロの握りがやたらと気になる。

箸でつまむと、箸の先からマグロの身のトロトロな感触が伝わってくる。

醤油の皿に落とすと、ちょいと身が崩れちまった。

甘エビ。

黒帯をキュっとしめた姿は、まるで空手の達人のように凛々しい。それでいて、とてもカワイイ。

味のほうも、甘エビの美味さが、キュキュっと濃縮されている。

オレンジ色に輝くイクラ。

舌の上でも輝く、はじける。

生ウニ。

とろける。

てか、これ、美味い。

美味すぎて、やヴぁぁぁい。

もう1のトロもいただく。

これも大トロ?

マグロ2貫のどっちもが大トロとは、ずいぶんんと大盤振る舞い。

大将がおっしゃるには、気仙沼であがった生マグロだそう。

なるほど、そりゃ美味いわけだ。

表面いは、魚の旨味を含んだ脂が細かく散っていて、いかにも美味そう。

しかし、出汁があまり出ていない。

それに、ネギには火が通り過ぎている。

スズキ。

いまさら醤油差しがプッシュ式なことに気がついた。

なので、醤油は皿に差さず、握りの上にシュッシュと振りかけていただく。

タイ。

しっとりと締まった身。

最後にホッキ貝。

包丁が入っていて、食べやすい。

貝ならではの歯ごたえ。それと貝ならではの旨味。

いや、こりゃ美味い。

あっという間に食べ終わる。

女将さんがばっちりのタイミングで、デザートとお茶のお代わりを運んでくれた。

渋いお茶と、バニラの甘味がうれしい。

添えられているのが、サクランボ。

チェリーではなく、あくまでサクランボ。

鮨と言えば、イカと玉子。

なにしろ大好きなネタだ。

どうしてもこいつらは外せない。

というわけで、イカと玉子を追加で握ってもらうことにした。

ご年配の女性が1人で店に入って来た。

大将と女将に親し気に挨拶をするその姿を見るに、おそらくこの店の常連客なのだろう。

カウンターに座ると「コハダと、タマゴと、赤身」と、握りを単品で3つだけで注文する。

「こんなに暑くちゃ、台所なんて立ちたくない」ってことで、お昼はお鮨にしたらしい。

握りを3つだけ食べると、その後は、ずっと世間話をしていた。

食べたいものだけを、ちゃっちゃと食べて、彼女の昼食は済んだようだ。

なんだか粋でカッコイイ。

イカと玉子が届く。

「味付けをしていますので、そのままでどうぞ」とのことだ。

これにも、緑色のバランが付いている。

たった2つの握りにも、わざわざバランを付けて来るってことは、ひょっとしてこだわりのバランなのか?

イカの表面には包丁が走る。

玉子が美味い。

これがなくっちゃ、鮨を食べた気にならない。鮨とは呼べない。

やっぱ、これこそが王道中の王道だよな。

ショウガの酢漬け。

いわゆるガリ。

会計をして、表示価格が税込みであることを知り、驚いた。

ちなみに、追加で注文したイカの握りも、玉子の握りも、どちらも100円だった。

特上ちらし

数週間後、ふたたび鮨幸へ。

今回も、愛想のよい女将さんが出迎えてくれた。

さっそくカウンターの端に座る。

すぐに出て来たのは、いかにも鮨屋らしい濃ゆーいお茶。

前回の握りの内容が良かったので、今回はちらしを特上で注文した。

カウンターには、常連客らしい2人組の男性が座っていた。

2人ともすでに食事は済んでいるようで、お茶を飲みながらとても楽しそうにおしゃべりをしている。

「五色納豆」ってなんだろう?

気になる。

蓋つきの椀が運ばれてくる。

こちらが、特上ちらし。

マグロの赤と、ヒラメの白のめでたい紅白カラー。

細かく脂の霜が走るマグロは、赤というよりも、桃色。

イクラとアワビ。

文句のつけようもない特上っぷり。

味噌汁は、ホウボウのあら汁。

まずは一口すすってみると、とてもコクがあり、前回のアラ汁よりも、だいぶ印象が良い。

いやいや、これは「印象が良い」どころの話じゃない。めちゃ美味い。  

ありがたや。

エビを小皿にとっていただく。

安定の美味さ。

玉子も。

ゴハンが見えた。

小皿に醤油をたらして、ワサビを溶く。

チラシの上に、ワサビ醤油を回しかける。

アワビとイクラにもね。

おやおや、こんなところにエンガワを発見。

同色のガリと並んでいたので、すっかり見落としていた。

すみっこに隠れていたエンガワを、ステージの中央へと移動する。

さっそくガツガツとかっ込む。

それにつけても鮮魚って食材の美味さよ。

タイやヒラメが、舌の上で舞い踊る。

酢飯の上には、散らされた海苔。

手揉みしたものなのだろう。とても香りがよい。

ご飯に散らされた海苔、桜でんぶ、ゴマ、カンピョウ。

黄色いたくあんが、ポリポリと何気にいい仕事をしてくれる。

絶妙なタイミングで運ばれてくるバニラ・アイス。

大将と女将にごちそうさまを伝え、お会計。

この日も、道を挟んだ反対側の駐車スペースにクルマを停めた。

帰りのクルマの中で、ぼんやりと考えた。

「まず、ボトムラインの中鮨を食べる」そしてその後に、腹具合と予算と相談しながら「お好みで2つか3つ、握ってもらう」ってのが、一番ここのお鮨を楽しめるかもしれない。

次はそれで行ってみようと思う。

鮨幸の基本情報

鮨幸の場所はこちら

駐車場は4台くらい。

鮨幸の基本データ

 鮨幸の基本データ 

 住  所 

 〒310-0827 茨城県水戸市吉沼町1790−3

 電 話 

 029-228-4454

 営業時間 

 11時00分~14時00分
 17時00分~22時00分

 定 休 日 

 月曜日

鮨幸のメニュー

※ 価格は2020年のもの。

価格はすべて税込み。

 鮨幸のメニュー 

 握 り 

 中鮨
   1,100円
 上鮨
   1,500円
 特上鮨
   2,500円

 ちらし 

 中ちらし
   1,100円
 上ちらし
   1,500円
 特上ちらし
   2,500円