サイトアイコン ぼっちメシ研究所

【魚の美味しい店 たがや】茨城の地魚料理を楽しめるお店@茨城県ひたちなか市

茨城県ひたちなか市は海に面していて、市内には那珂湊漁港がある。

また近くには大洗や久慈浜漁港があり、いわばちょっとしたお魚天国。

そんなお魚天国で美味しい地魚料理を食べさせてくれるお店がたがやだ。

 

やぁ諸君。ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

魚の美味しい店 たがや

ひたちなか市の魚の美味しい店 たがやは、そのお店の名前の通りにばっちり美味しい魚料理がいただける。

お店の外観

自衛隊勝田駐屯地と湊線の間に挟まれたこの通りに「たがや」がある。

通り沿いに設置されている「常磐沖地魚料理の店」の看板。

色鮮やかなカラシ色の暖簾をくぐって店内へ。

秋らしい色あいの暖簾。

暖簾には「」という難しい漢字が一文字書かれているが、さて何て読むのか、さっぱり見当もつかない。

せっかくなんでちょっと調べてみたところ、この漢字「たが」と読むそうだ。

「たがが外れる」とか「たがが緩む」とかの「たが」。

「はい、いらっしゃいませ!」大将が元気に出迎えてくれる。

開店直後にお邪魔したためか、まだお店にはお客さんの姿はなく、本日の一番客となる。

カウンター席は5席ほどあり、いつものようにぼっちらしくカウンターの一番隅の壁際に座る。

お茶は玄米茶。

とてもいい香りがする。

料理に対する期待値が、ぐぐぐっと上がってしまう。

この大将はかなりの話好きなかた。

大将とお話をしながらカメラを準備していると、お客さんがやってきて、すぐにカウンターは4席が埋まる。

さらに2組のお客さんが来店し、奥の座敷の方へと案内されていった。

かなりの人気店だ。

黒板のメニューを半口開けながら見上げていると、大将が済まなそうに「すみません、そちらのメニューは夜だけなんです」とのこと。

あ、そっか、ちょっと残念。

ランチメニュー。

ランチ限定20食で出している蕎麦も気になるところだが、ここたがやは「美味しいお魚料理」をウリにしているお店。

だからお魚料理を使った定食を食べておきたい。

ならばお刺身定食にしてみよう。

最近はお刺身を食べてなかったしね。

カウンターのすぐ目の前は調理場。

大将はホレボレするような手際の良さで、まるでショーを見ているよう。

大将の話によると、東京で十数年、そして中国で十年の修行されて、最近ここ地元のひたちなか市に戻られて、この店を開かれたそうだ。

刺身定食

最初に手作り豆腐が出てきた。

キノコの餡がかかっていて、生姜が添えられている。

木製のスプーンで餡をすくって、一口食べてみるとこれが美味い。生姜の香りもいい。

最初の一品目から、美味い店の予感がビンビンに伝わってくる。

普段は女将と2人でこのお店を切り盛りされているそうだが、本日は女将のお姿は見えない。

女将は今日はちょっと遅れてお店に出て来るそうで、たった今、お店に向かって移動しているとのこと。

女将がいらっしゃらないので、大将はとても忙しそうだ。そりゃそうだ、なにせ2人分の仕事を1人でこなしているから。

来店する客の案内から、オーダー取り、調理。

そのすべてを1人でこなす。

もはや、手際がいいとかってレベルの話ではなく、てんてこ舞いってな様相になってきた。

てんてこ舞いのなか10分ほど待つと、料理が運ばれてくる。

もちろん、この料理も大将自ら運んでくれた。

大将、超忙しそう。

大将によると「最近の悪天候のため、いい魚が手に入らない」とのことだったのだが、とんでもない。

すんげー美味そうだ。

サラダ。

ぱっと見はそんなにイケてない。よくあるサラダ。

ランチなんで一応サラダも付けました、的な1品。

でも、このサラダ、実際に食べてみるとシャッキ、シャキ。

ありがちな表現になってしまい申し訳ないが、このサラダの野菜はほんとにシャッキシャキなのだ。

シンプルなのに野菜が美味い。

このサラダには動物性タンパク質的なもの、たとえばツナなんかは一切入っていないのだが、それでも美味い。入っていないから美味いのかも。

これからは安易に野菜をシャキシャキと表現するのは控えようと思うくらい。それくらいのシャキシャキ野菜。

自家製と思われるドレッシングにはバジルが入っている。

味噌汁。

アラが入っている。出汁が良く効いていて美味い。

「ネギとか散らしてあったらもっと良かったかな」とも思ったが「この上品な味噌の香りの邪魔になるのかもしれないな」と思い直した。

でも、後日、google mapのレビューに掲載されていた味噌汁の写真には三つ葉が乗っていた。

おっと大将、忙しさのあまり三つ葉を忘れたんだろうか・・・?

タコの食感が素晴らしい。あらためて良く見てみると、タコの身に細かく包丁が入っていて食感に心地よさを与えている。職人の仕事だな。

これはタコの足先の部位。足先は身がつまっていて美味しい部位。しかし、なにせ足先の吸盤は小さいので、洗ってキレイにするのがメンドクサイ部分。

普通はあまり好んで使わない部位。

赤身も美味い。

この刺身も美味い。なんていう魚だろう。

大将は忙しそうに立ち回っている。とてもじゃないが質問なんてできない。

いずれの刺身も厚めの切り身でも、噛むとものすごい旨味がでてくる。

良いワサビを使う蕎麦屋は多い。

しかし和食の店の刺身には、ちょっとイマイチなワサビが出てくることがよくある。

たがやのワサビはどうだろう? もちろん良いワサビだ。蕎麦屋に負けない。

もしかしたら、ランチにお蕎麦を出しているからワサビにこだわっているのかもしれない。

とにかく美味しいワサビでお刺身をいただけるのがありがたい。

はしばしに細かい仕事が入っている。

ごはんもばっちり美味しい。

お漬物はダイコンとキュウリ。

絶妙な漬かり具合のお漬物。

味もさることながら、見た目の美しさに心奪われる。

プロってすごいな、と感心してしまう。

会計を済ませて店をでる。

そこでふと思い出す。そういえば、ランチにはコーヒーが付くはずだったが、コーヒーが出てこなかった。

まぁ、今日は女将がいらっしゃらなくて、大将がてんてこ舞いだったのでしょうがない。

もしくは、普段コーヒーを出すのは女将さんのお仕事なのかもしれない。

この日のお店の状況ではしょうがなかったのかも。

しかし掛値なしに美味しいお魚を頂けたので、今度はぜひ100%のベストな状態のお店に伺って、美味しいお料理を食べたい。

焼き魚定食

新型コロナウイルスの影響か、ここたがやもテイクアウトを始めていた。

鮮やかな色合いの暖簾は通りからも良く目立つ。

すでに先客がかなり入っている様子で、奥のほうがにぎやかだ。

カウンター席にも先客がいて空いた席に座る。

女将がお茶を出してくれた。

マスク姿だが大変にお美しい女性であることが分かる。

さて注文。

ここは魚自慢のお店だから、刺身定食、焼き魚定食、煮魚定食のどれしにようか迷うが、前回が刺身定食だったので焼き魚定食にしてみる。煮魚も捨てがたいが。

調理中の姿を見れるのが楽しい。今日の大将はマスク姿だ。

『経済産業省創設 おもてなし規格認証 2019 登録証』

へぇ、こんな資格があるんだ。

15分ほどで焼き魚定食が到着。

お昼の込み合う時間帯に伺ったため、提供まで20分ほど待った。

大将は「お待たせしちゃってすみません」と、お刺身をオマケで出してくれた。

これはありがたいサービス。

サワラの塩焼き。

椅子に座ったまま写真を撮った。そのため前後方向の奥行きが圧縮されてしまい、イマイチこの切り身の大きさが伝わりにくい。

実際目にすると大きな切り身だ。横着せずに上から写真を撮ればよかった。

個人的にサワラといえば西京焼きのイメージがあるけれど、シンプルに塩。それにレモンと大根おろしが付いてくる。

皮目がパリパリに仕上げられていて、身は脂がたっぷりとのっている。

理想的な焼き加減。

サラダはポテトサラダ。

一般的なポテトサラダよりもタマゴ多めのコクのある仕上がりになっている。

バジルが振りかけられていていい香り。

自家製のお豆腐。

相変わらず安定の美味さ。

パリっとした皮をやぶって身をほぐすと、ほろほろと何の抵抗もなく崩れる。

皮目のパリパリ感と鮮やかにコントラストを描く身のふっくら感。

最高の敷き加減、それに塩加減。じつにお見事。

ごはんふっくら。

焼いた魚に白メシ。

なんというか実に日本らしい食事。

味噌汁。

今回はちゃんと三つ葉が散らされていた。

崩した身にレモンを絞り、それから大根おろしをのせて頂く。

たまらなく白飯にあう。

やっぱ魚って美味いんだな。

サービスのお刺身も美味い。

これもサワラだろう。脂がのっていて美味い。

お漬物はもはや芸術品。

なんなら応接間とか、床の間とかに飾ったとしても全然おかしくないってくらいの美しさ。

まめで、それに丁寧な仕事っぷりが伺える。

さて、キュウリには大きく分けて2つのタイプ(品種)があるのをご存じだろうか?

1つ目は、皮が厚くてイボが多いタイプのキュウリ。

そしてもう1つは、皮が薄くてツルツルとしたタイプ。

厚い皮のキュウリのほうは、夏場にうんざりするほど収穫できる大量のキュウリを、長く漬け込んで長期保存用の古漬けなんかを作るのに向いている。

保存用に長時間、塩でつけ込んでも、分厚い皮のおかげでパリっとした食感が残るからだ。

その反対に、イボの少ないツルっとしたタイプのキュウリは、サラダや浅く漬ける漬物に向いている。

シャキっとした食感と、それに青くてフレッシュな風味が活きる食べ方ができるキュウリだ。

前回はスキップされたコーヒー。

今回は食後に女将さんがコーヒーを淹れてくれた。

桜のチーズケーキに心ひかれる。

ダメ元で「あの、チーズケーキって頼めます?」と聞いてみた。

「すみません、そこ(黒板)のメニューは、これから仕込むんですよ」とのこと。

ああ残念、やっぱりダメでした。

熱いお茶のお替りをいただいて、お店を後にする。

煮魚定食

2020年の年末。久しぶりにたがやへ。

煮魚定食(1,300円)を注文。

10分ほどで焼き魚定食が到着。

マコガレイの煮付け。

ショウガがほんのりと香る。

付け合わせにゴボウと豆腐が添えられている。

魚の身はふっくら。

白身魚の淡白な味わいに、濃いめの煮汁が絡む。

ご飯に良く合う甘辛い味付け。

ご飯は白くツヤツヤに輝いている。

さすがプロの炊くご飯。

味噌汁は大根とアラ。

何の魚かは分からなかったが、すごくコクがある。

めちゃ美味い。

素晴らしいぬか漬け。

白菜からははほんのり柚子の風味。

この漬物と味噌汁があれば、ご飯を何倍でもイケる。

ああ、こんなお漬物が毎朝の食卓に並んだら、どんなに幸せなことだろう。

常磐もののヒラメ(福島から茨城の海で獲れるヒラメ)の刺身。

薄造りの2枚折りになっていて、おろしたてのコリっとした強めの食感。

いや、さすがに美味い。

大将が「少し、お味見程度ですが・・・」と、黒豆をサービスしてくれた。

まるで磨き上げた黒曜石のような輝き。

そうえば、黒豆の皮が破れないように、そしてシワが寄らないように煮ることが、いかに大変な仕事かって話を『美味しんぼ』で読んだことがある。

お箸を慎重に使って1粒いただくと、上品な水飴の甘さと豆の豊かな風味。

こりゃええ豆、使こうてはりますわぁ・・・

大将によるとキロあたり6,000円で仕入れたという丹波の黒豆。

こりゃ最高のデザートだわ。

大満足のお魚ランチでした。

たがやの基本情報

たがやの基本データ

 たがやの基本データ 

 住  所 

 〒312-0023 茨城県ひたちなか市大平4丁目1−20

 電  話 

 029-229-3118

 営業時間 

 11時30分~14時00分
 17時30分~23時00分

 定 休 日 

 月曜日

たがやの場所はこちら

最寄り駅は湊線の金上駅。徒歩で2分ほどの距離。

JR常磐線の勝田駅からは1.7Km。徒歩だと20分。

 

駐車場完備で、8台くらい停めれそう。

駐車場と通りの間には縁石があるので、出入りには注意が必要です。

駐車場の両端2カ所にある縁石の切れ間から駐車場に入ります。

とくに夜間は縁石を見落とさないように注意してください。

たがやのランチメニュー

※ 価格は2020年のもの。

 たがやのランチメニュー

 ご飯もの 

 肉豆腐定食
    ¥980
 焼き魚定食
  ¥1,300
 煮魚定食
  ¥1,300
 刺身定食
  ¥1,600

 冷蕎麦定食 

 せいろそば
    ¥920
 鴨南そば
  ¥1,460
 天ぷらそば
  ¥1,620

 温蕎麦定食 

 かけそば
    ¥920
 鴨南そば
  ¥1,460
 天ぷらそば
  ¥1,620

この看板が目じるし。