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【手打蕎麦 だぼう】常陸秋そばの人気店はサイドメニューも超美味い! とくに揚げ餅のおろしポン酢は美味くて安くて絶対におススメの神メニューなのです@茨城県那珂市

美味しいお蕎麦を食べたくなった。

だから美味しい蕎麦屋に行くことにした。

手打ちそば だぼう

やぁ諸君、ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

 

今回ご紹介するのは、茨城県の美味しい「常陸秋そば」を使った人気お蕎麦屋さん「だぼう」。

店の北側にある第2駐車場にクルマを停めて歩く。

開店時刻11:30の少し前に到着。店の前の駐車場にはすでに何台かのクルマが停まっていて、先客が店に入っていくのが見えた。

お店の写真を撮って、いざ店内へ。

開店直後だというのにすでに大勢の客が入っていて、数名の女性スタッフさんが忙しそうにしている。

スタッフさんの一人に声を掛けると、カウンター席へと案内された。

「あの、写真撮ってもいいですか?」と尋ねる。

すると案内してくれた女性は「はい。大丈夫です・・・と、思います」とのあいまいなお返事。おや、結局のところ写真を撮ってもいいのだろうか?

ランチメニューは、基本的には3種類の天ざるがメインになっている。

クリアケースに入ったこのメニューの裏には、黒いカバーのグランドメニューがあり、そちらからも注文できるようだ。

なんとなく本日の日替天ザルをチョイス。

デザートの欄を見てみると、桜アイス290円が230円へとプライスダウン。この日は5月の終盤。ということで、春の季節商品の売り尽くしなのだろう。

60円も値を下げた桜アイスのお得感に魅かれる。本日のデザートはこれで決まりだ。

ダッタン蕎麦のお茶。

一口含めば、心地よいそばの香りが鼻を抜けて、つい「お蕎麦を食べに来たー!」という濃い感覚。これには否が応でもボルテージが上がる。

ちゃんと箸置きを用意してくれるのがありがたい。

メニューや店内のあれやこれやを写真に撮っていると、調理場とカウンターを区切っている暖簾が跳ね上がる。

その奥から女将さんらしき女性がカウンターの前にやってきた。

なんとなくペコリと頭をさげると、女将さんは私のカメラに一瞬視線を向けて「あらー? もしかして私の写真を撮りに来たの?」と、ご挨拶。

「あ、ああ、お邪魔しています」と、少々ずれた返事をかえすと「あらー? じゃ、ごゆっくりどうぞー」と笑顔を浮かべ、また暖簾の向こう側へと消えていった。

なんか明るい女将さんだ。たぶん写真撮影はOKなんだろうと、都合よく解釈する。

日替わり天ざると稚鮎の天ぷらと桜のアイス

10分ほどで日替天ざるが登場。

天ぷらはメニュー通りエビ、シイタケ、サツマイモ、柳カレイ。そしてなぜかメニューには入っていなかったシシトウ。

さっそく海老を頬張る。それほど大きなエビではないのだが、教科書通りに仕上がったエビ天。サクッとした衣と海老のプリっとした歯ごたえ。

こちらはシイタケの天ぷら。

なんだか天ぷらがやたらと美味い。

サツマイモの天ぷら。

なんとなく思い付きで塩を振って食べてみる。

揚げたてで、厚切りのサツマイモはホクホク。考えも無しに振りかけた塩が、サツマイモが持つ甘さの輪郭をハッキリと浮き上がらせる。塩で食べて正解だった。

天ぷらの衣には、厚いところ、薄いところがあって衣の付け具合はまだらになっている。決して均等にまぶされていなっていない。

それが功を奏してか、衣の食感に不規則な変化を与えている。パリパリっと、サクサクっと。たまにカリっと。

なかでも特に美味しいと思ったのが、柳カレイの天ぷら。

どうやら柳カレイってのは、天ぷらという調理方法とすっごく相性がいいようだ。

この日の主役はエビ天ではなくって、こちらの柳カレイ。

石臼自家製の蕎麦粉を使った蕎麦は、粗挽きのザラザラとした質感。

水きりの具合が絶妙で、麺どうしがくっついたりせず、箸でつまむと自然とほぐれる。

辛口の蕎麦汁にチョンと浸けて、ゾゾっとすすり上げると「あー、オレ、蕎麦を喰ってんだなぁ・・・」と、ちょいと感動する。

ほんの少量の蕎麦をつまみ上げ、猪口にチョンとつけたら、すすり上げる。

薬味はシンプルにネギとワサビ。

ワサビをほんの少しだけのせて、ゾゾる。

蕎麦汁は、メニューに「辛い汁」とある通り、ちょいと辛口。

蕎麦の香りが濃い。なるほどこの蕎麦を目当てにたくさんの客がやってくるのも頷ける。

頃合いを見て、蕎麦湯が出て来た。

湯桶の中には、たっぷり目に蕎麦湯が入っている。

かなり粘度が高くトロトロの蕎麦湯。

久しぶりの蕎麦だ。なのでザルを1枚だけってんじゃ、ちょっとばかし物足りない。

そんじゃと、呼び鈴を鳴らし、替えのざるを追加で注文する。

すると呼び出された女性店員さんは「替えのざるも、細麺でよろしいでしょうか? あれでしたら、太麺も選べますけど・・・?」

おっと、そうだった。

細打ちの蕎麦と太打ちがあるんだっけ。じゃ、せっかくなので替えのざるは、太打ちのほうでお願いしようか。

ついでに稚鮎(チアユ)の天ぷらもいっしょに注文。

まずは稚鮎の天ぷら。

そういえば「鮎は藻を食べているから、匂いが少なく、内臓まで美味しく食べられる」っての何かで見聞きした。

はて、そんな話を何で読んだんだったっけ? と調べてみたら、その出どころは『ジョジョの奇妙な冒険』だった。しかもまんまの内容。

以下は第五部(63巻)のミスタ のセリフからの引用。

一方でよ、『鮎』って魚知ってる?

鮎は虫は食わねえ・・・藻しか食べない草食魚なんだ。

魚はフツー、腹ワタはにがくてまずいもんだが、鮎は腹ワタまでおいしく食える・・・。

肉食じゃあないからだ。

夏を代表する味覚。鮎。

一尾は塩で、一尾は天つゆでいただく。もちろん頭から尻尾までまるごと。

ちょっとばかし苦くて、なんだか若い生命力がみなぎっている。

付け合わせで添えられたミョウガの天ぷらは、十分に主役を張れるレベルの美味しさ。

ミョウガのような香りの強い食材って、天ぷらにすると格段の破壊力を発揮する。

ミョウガの天ぷらの美味さを構成するのは「ミョウガの香り」「揚げ油の香ばしさ」「サクサクの食感」。

しかし、これらの構成要素ってのは、人間が持っている5つの味覚(甘味、酸味、塩味、苦味、旨味)で感じるられるものではない。

味覚では感じられないものを美味いって感じるなんて、なんだか不思議だ。

ちなみに、一番好きな天ぷらは菊の天ぷら。ああ、冬が待ち遠しい。

替えざるの先発隊が到着。薬味と出汁のとっくり。

メニューによると「替えざるには薬味はつきません」ってことだったのだが、サービスしてくれたのかもしれない。ありがたし。

追って替えざるの本隊が到着。

ふつう蕎麦でいうところの太麺ってのは、平打ちの太麺であることが多い。厚みはなくってほうとうのような、ヒモカワウドンのような。

しかしこの太打ち蕎麦は厚い。とてもブ厚い。麺の厚みがものすごい。ほんとに太い太打ち麺だ。

太い。太くて、厚くて、固い。

問答無用でアゴのチカラを要求される。咀嚼力がないとまともに食べられないほど太くて、厚くて、固い。

太い蕎麦は、蕎麦猪口の中でへたり込まない。ブリッジをして、アーチを描く。

この蕎麦は、いわゆる麺ではあるのだけれども、しかし麺のカタチをしていても、なにかまるで別の料理のようだ。

まるで中華の刀削麵のように、蕎麦粉をねって作った丸太状の蕎麦から、削ぎ出したかのような太さ。

噛みに噛んで噛みまくる。そうしなければ、とてもこの極太蕎麦を飲み込めない。

しかし、噛むほどに蕎麦の香りが立つ。

一般的な「蕎麦」という食べ物のカテゴリーのちょっと外側あたりに、この太打ちの蕎麦はある。

ちなみに、この替えざるにも、新たに蕎麦湯をもってきてくれた。

揚げ玉に「油の華」って洒落た名前を付けるネーミング・センスにシビレる。さらにそれが無料ってんだから、シビレ具合もなおさらだ。

さくらのアイスには新しいお茶が添えられてきた。

おかわりのお茶ではなく、新しい湯呑みで持ってきてくれた。ありがたい気遣い。

桜餅をそのままアイスにしたようなイメージ。べた付くようなクドい甘さはない。むしろはっきりと塩気を感じる。

一口ごとに、桜色の香りが鼻の奥のほうを抜けていく。なんだこれ? 生々しいほどの強い香り。こんなに桜を感じるアイスって食べたことがない。

アイスの中にはところどこに緑色の何か、が入っている。これってもしかして桜の葉? この葉がやたらにリアルな桜の香りのその正体なのか。

桜のアイスを堪能している間にも、店にはひっきりなしに客が入ってくる。

やがて男性2人連れがカウンターに通されてきた。

この時、カウンターの椅子と、その背後の壁までの距離が近いことに気が付いた。カウンター席はちょっとばかし窮屈だ。

ざぼう【坐忘】〔仏〕静座して雑念を去り、自分をとりまくものを忘れること。

だぼう【打忘】〔勝手に作った言葉〕蕎麦を打って雑念を去り、自分をとりまくものを忘れること。

へぇ、なるほどね。なんて感心していると、調理場の暖簾が跳ねて、中から店主と思しき60代前後の男性が出てきた。

「美味しかったです」と伝えると「ありがとう、ございます」と笑顔で返された。

この人があの絶品の桜のアイスも作っているのだろうか?

お店のポイントカードがある。蕎麦屋では珍しい。

そういえばこの近くの別の蕎麦屋でもポイントカードを導入していた。この辺りの蕎麦屋で流行っているのかもしれない。

店をでると順番を待つ客の長い長い列。

待合の隅には、悦チャンが作った野菜が全品100円で販売されていた。

かも南蛮とミニ天丼と揚げ餅ポン酢と韃靼そばのアイス

6月の中ごろ、ふたたびだぼうへ。

本日もぼっちはカウンターに座る。

今年は梅雨が長引いて、なかなかカラっとした天気に恵まれない。太陽を拝まなくなってずいぶん久しい。

それでも夏は徐々に近づいていて、日々の気温が上がり始めている。調理場に近いカウンター席も蒸し暑い。

残念ながら、壁掛けの扇風機はまだ稼働していない。

さてお目当ては鴨南蛮。

ここ、だぼうでは鴨を推していることをネットで知った。なんでもとびきり上等な鴨肉をつかっているらしい。

「鴨肉を厚めに切って、焼き過ぎないように焼いた肉3切れと焼いた葱が3本」ほうほう、いいじゃない。

個人的には鴨南蛮よりも豚南蛮のほうに強く強く惹かれるが、ここは初志貫徹。心を強く持って、鴨南蛮を注文した。

前回の天ざるに付いてきた天ぷらが美味かった。だからミニ天丼もいっしょにオーダーする。

残念なことに、桜のアイスはメニューから姿を消していた。

桜のアイスは、また来年のお楽しみに取っておくとして、この日のデザートにはダッタン蕎麦のアイスクリームを選択。

最初の料理が到着。

揚げ餅ちのおろしポン酢。

餅を油で揚げて、そんで大根おろしとポン酢で食べるってな実に簡単なお料理。ところがこいつがバカに美味い。しかも1つ160円というお値打ち価格。

餅は素揚げではなくて、おそらく片栗粉がまぶしてある。カリっとした衣に包まれた餅はトロトロで、もち米の味と味がものすごく濃い。

これ、いくつでも食べられちゃう。

1つしか注文しなかったことを心から後悔した。

 

お楽しみの鴨南蛮が運ばれてきた。

南蛮(ネギ)が白髪ネギとは珍しい。

だぼうのご自慢の鴨肉。

メニューに謳われている通り「焼き過ぎないように焼いた肉」なるほど確かに。

カモと言えばネギ。ぶつ切りのネギも入っている。

 

とくに麺の太さは指定しなかったので、細打ち麺。

細打ちの麺に蕎麦汁がよく絡んでる。

この細麺も美味しいのだが、ひょっとしたら、あのゴワゴワして噛んで噛んで、噛み倒さなければ飲み込めない太打ち麺のほうが合っているかもしれない。

こんどは太打ち蕎麦も試してみよう。

蕎麦汁に鴨の脂がこまかく散って、汁に格段のコクを与えている。

ほんのりと柚子の香りがやさしく漂う。

ふと薬味の小皿を見ると、そこにはネギと柚子がのっていた。

柚子の香りは蕎麦の汁からではなく、ここから漂っていたのだ。

厚切りの鴨肉。かなり思い切った厚さ。

鴨肉には食べやすいように皮に切れ込みが入っている。

ずっと鴨肉っては「鶏肉よりも固い」ものだとばかり思っていた。火が通るとすぐに縮んで固くなる。だから個人的にはあまりそそられない食材。

しかし、だぼうの鴨肉はまったく違った。ここの鴨肉は決して固くない。だからって柔らかいってこともない。とにかく物凄い弾力の肉。ブリブリの肉塊。

鴨肉ってこんなに美味しいものだったのだな、とちょっと感動する。

今まで鴨肉を「美味い」と認識できなかったのは、単に美味い鴨肉を食べたことがなかっただけなんだな。

ヒョウタンの中身は、もちろん七味唐辛子。

2枚撮ったヒョウタンの写真は、なぜかどちらもナナメになっていた。

 

七味を振りかけて、さらにゾゾる。

アツアツの蕎麦をすすると、しだいに額に汗が浮かんでくる。

壁掛けの扇風機のスイッチを入れたいところだが、勝手なまねは控えよう。

ミニ天丼。

カボチャ、マイタケ、シシトウ、エビ。

甘辛のタレがしみ込んだ米。揚げ油のこうばしい香り。

バクバクいけちゃう。ここの天ぷらはやっぱりイイ。

デザートのダッタン蕎麦のアイス。

鴨南蛮によって上昇した体温。それをクールダウンするのにぴったりなデザート。

蕎麦の実。

この実はローストしてあるのか、美しい黄金色をしている。

蕎麦の香りが活きている。蕎麦って意外とアイスのフレーバーとして優秀なんじゃないだろうか?

写真を撮っていると、厨房から女将が出て来た。「あらー? この前はどうもー」と明るい挨拶。

「ごちそうさまでした、美味しかったです」と伝える。

すると女将は驚いた表情を浮かべる。

やがて「・・・ありがとうございます!」と、何度頭を下げながら、また厨房へと戻っていった。

なんだか可愛らしい人だ。

デザートには必ず新しいお茶をいっしょに出してくれる。

ダッタン蕎麦茶の香りでランチをしめる。実に落ち着きがいいシメ。

店を出ると、駐車場は満車。

日替わり天ざると、揚げ餅ポン酢と、かも焼き(ハーフ)と抹茶アイス

蕎麦と鴨肉と揚げ餅と天ぷらが食べたくなって、だぼうへ。

オープン時刻11:30のちょい前に到着。しかしすでに駐車場には何台かのクルマが停まっている。

またまたカウンターへ。

この日は壁掛けの扇風機が稼働していて、首をフリフリ、カウンター席へ涼しい風を送ってくれる。

前回の鴨南蛮が美味しかったので、鴨焼きが気になるところ。

鴨焼きのハーフを注文。

新メニューのお知らせ。スダチのざる蕎麦。

「各そばにプラス150円ですだちを追加できます」とのこと。

日替わり天ざるに、追加でスダチを注文。

デザートには抹茶のアイス。

最初に運ばれてきたのは揚げ餅のおろしポン酢。

前回食べてみて一発で虜になった。だから今回は2つ注文。

ポン酢の容器はプッシュ式になっていて微調整が容易。

やっぱりこの揚げ餅のおろしポン酢ってのは、完成された完璧な料理だ。

よく見ると餅の中には米の粒がうっすら残っている。これは自家製の餅なのだろうか?

最後は大葉といっしょにいただく。

つづいて鴨焼きのハーフが登場。

塩コショウをまぶしたシンプルな鴨肉の上に、白髪ネギがのっている。

レモンがセットされた搾り器と、付け合わせにネギ。

いい塩梅のコゲ。

鴨肉は3切れ。さらに縦に包丁が入っている。ハーフサイズとはいえ、厚切りの鴨肉は十分なボリューム。

レモンを絞って一切れいただくと、ギュッギュっとした強い弾力と強い旨味。シンプルな塩コショウが良く合う。

当たりまえっちゃ当たりまえなんだけど、鶏肉とは全然違う。むしろ牛肉のほうが近いような気がする。

それにしても、鴨肉って美味いのな。

山椒と胡椒の小瓶が一緒に付いてくる。

なるほど山椒って、いかにも鴨肉と相性が良さそうだ。

小皿に鴨肉を取り分けて、皿の上15cmのたかさから山椒を振りかける。

すると壁掛けの扇風機から風が吹いてきて、山椒は鴨肉の上には着地せず、小皿のはしっこに降り積もった。

山椒を試し、胡椒を試す。

どちらも合わないってことは無いんだけれど、でもツルシのシンプルな塩コショウと、それに絞ったレモンで食べるのが一番おいしかった。

ま、あくまで、個人的な感想なのだけれども。

なので、山椒と胡椒はお好みで。

お待ちかね。スダチ付き日替わり天ざるがやって来た。

薄い輪切りにしたスダチ。

太打ちの蕎麦。

相変わらずのザラザラとした質感。ずっとコレが食べたかった。

天ぷらは赤イカ、エビ、シイタケ、カボチャ。そして前回同様になぜかメニューには載っていないシシトウ。

スダチの使い方に迷う。

で、とりあえず輪切りのスダチを蕎麦の上にのせてみる。とりあえず、ビジュアル的にはイイ感じ。

蕎麦といっしょにスダチを猪口に付けて、ひとすすり。

だけど、うーん、残念ながら、スダチが蕎麦に合っているとはイマイチ思えない。

それにスダチのタネが汁のなかに浮かんで、少々食べにくい。

もしかしたら、私がスダチの使い方を間違っているのかもしれない。

スダチにはとっとと見切りをつけて、いつものようにネギでいただく。

太打ちの蕎麦は、相変わらずゴワゴワとした食感。噛んで噛んで噛みまくる。

うん、これこれ。これだよ蕎麦にはネギだよ。これぞまさに王道の組み合わせ。

天ぷらもいつも通りのハイクオリティ。

ここの天ぷらがとても好き。とくに濃淡のある衣のつけ方、やや雑な衣がたまらない。

これを狙ってやっているならスゴい技術だ。狙ってやっていないなら、それはそれでスゴいセンスだ。

だけど、赤イカの天ぷらはちょっといまいち。

細打ちと太打ちの蕎麦。それぞれまったく別の魅力があり、どちらを注文するべきか、毎度とても頭を悩ませる。

どちらか一方に決めるのが難しい。片方の蕎麦を選べば、選ばなかったもう一方が恋しくなる。

だからこそ、店側も細打ちと太打ちの、2種類の蕎麦を用意しているのだろう。

いったい、細打ちと太打ちのどちらがより美味しい蕎麦なのか? その答えは分からない。

しかし、いろいろな店でお蕎麦をいただいて、最近はなんとなく「自分の好みの蕎麦」ってのは分かるようになった。

だから、あくまで個人的な好みではあるのだけれど、太打ちの蕎麦。それがより美味しいと思う。少なくとも、私の口には合っている。

デザートの抹茶アイス。

こちらのアイスは、ごく普通のアイスだった。

桜のアイス、ダッタン蕎麦のアイスと比べると、1つ2つランクが落ちる。

あらためて『だぼう【打忘】〔勝手に作った言葉〕蕎麦を打って雑念を去り、自分をとりまくものを忘れること。』

カウンターの壁に掛けられたタコのイラスト。

このイラストを見るに、どうも「だぼう=蕎麦を打って雑念を去り」というその志は、未だ成っていないようだ。むしろ雑念にあふれかえっている。

それにしても、さすがに夏にマスクってのは暑くて仕方がない。

マスクを外して歩けるようになるのは、いつの日か。

会計をしながら、ふと店内をみると、ちょうど客の入れ替わりのタイミング。

いつも客であふれている店内から、奇跡的に客がはけていたので、テーブル席と座敷席の写真を撮ることができた。

順番待ちのお客さん。

この日も大入り。

駐車場のクルマの中で順番を待つ人も多かった。

どうでもいい話

愛媛県の出身の若者と、一緒に仕事をすることになった。

まだ20代の中ほど。中肉中背よりもだいぶ細めの男の子。

現在の職場での勤務は今月いっぱいで、来月からは西日本のどこか新しい職場での勤務になるという。

彼からそこはかとなく漂うぼっちのオーラ。ついそのオーラに親近感を感じてしまう。

「茨城県の美味しいもの、なにか食べた?」

「え・・・? 茨城の美味しいものって、何が有るんですか?」

「それはもちろん海の幸!」と答えようとしたのだが、しかし愛媛県も海に面している。それに愛媛県は鯛料理で有名な土地。ならば「茨城の海の幸」ってこともないか。

だからと言って納豆ってのも、あまりにも普通だし、なにより納豆では「ご馳走感」がまったくない。

せっかくはるばる茨城にまで来てくれたのだから、彼にはぜひ茨城の美味しいものを食べてもらいたい。

となれば蕎麦はどうだろう? 茨城県が誇る常陸秋そば

「茨城県は常陸秋そばが有名なんだよね。美味しいよ」と、勧めてみる。

すると彼は「えっ! そうなんですか! そんなに美味しいんですか!?」と、思いのほか食いつきがイイ。

若いのに蕎麦が好きだなんて、なかなか見どころのある若者だ。

「でも、秋蕎麦は11月ころが旬だからね、今の時期(7月)はちょっと美味しい蕎麦ってのは難しいかもね」と伝える。

すると彼は「え、そうなんですか・・・」と、たいそう落胆する。

「そうなんですか・・・日立焼きそばって、旬があるんですね」

ん?

えっ? なんだって? 日立焼きそば・・・?

へ・・・なにそのご当地グルメ?

だぼうの基本情報

だぼうの場所はこちら

水郡線後台駅から2.1km、徒歩で25分。水郡線常陸津田駅からも同じ。

クルマがおススメ。

だぼうの基本データ

 だぼうの基本データ 

 住  所 

 〒311-0114 茨城県那珂市東木倉855−3

 電 話 

 029-295-6386

 営業時間 

 11時30分~14時30分
 17時30分~20時30分

 定 休 日 

 水曜日

だぼうのメニュー

※ 価格は2020年のもの。

 だぼうのメニュー 

 本日のメニュー 

 本日の日替天ザル
   1,350円
 天ザル
   1,350円
 野菜天ザル
   1,350円

 温かいかけそばでも

 冷たい 蕎麦・うどん 

 上天ざる
   1,800円
 天ざる
   1,350円
 日替天ザル
   1,350円
 野菜天ザル
   1,350円
 天おろしのぶっかけ
   1,350円
 ぶっかけとろろ
   1,200円
 つけとろろ
   1,200円
 おろしタヌキ
   1,050円
 つけ鴨
   1,400円
 つけ豚
   1,130円

 大盛り
   +280円
 替えざる
    540円
 辛味大根
    180円
 油の華(揚げ玉)
      無料

 温かい 蕎麦・うどん 

 天ぷら
   1,540円
 鴨南蛮
   1,400円
 豚南蛮
   1,130円
 とろろ
   1,200円
 かき玉
   1,080円
 力
   1,080円
 たぬき
     820円
 かけ
     740円
 上天かけ
   1,800円
 天かけ
   1,350円
 日替天かけ
   1,350円
 野菜天かけ
   1,350円
 釜あげそば
   560円
 生卵
    80円
 揚げ餅
   160円

 セット 

 精進セット
   1,130円
 海老天セット
   1,380円
 彩(いろどり)セット
   1,850円

 一品料理 

 冷奴
     360円
 冷奴ハーフサイズ
     210円
 揚げ出汁豆腐
     610円
 揚げ出汁豆腐ハーフサイズ
     330円
 もつ煮込み
     500円
 蕎麦味噌
     420円
 揚げ餅
     160円
 揚げ餅のおろしポン酢
     160円
 鴨焼き
   1、200円
 鴨焼きハーフサイズ
     650円
 海老新庄と餅のあげだし
     690円
 蕎麦がき
     850円
 グリーンサラダ
     700円
 グリーンサラダハーフサイズ
     400円
 アボガトとのりのサラダ
     750円
 鴨の燻製シーザーサラダ
     750円
 天ぷらの盛合せ一人前
   1、100円
 天ぷらの盛合せちょっとたっぷり
   2、200円
 天ぷらの盛合せ野菜だけ
     950円
 海老の天ぷら
     400円
 舞茸の天ぷら
     350円
 薩摩芋の天ぷら
     400円
 玉葱の天ぷら
     180円
 赤いかの天ぷら
     220円

 夜のみ 

 ギンダラの西京焼き
     900円
 真イカ一夜干し焼き
     920円
 ホッケ干物焼き
     700円
 サバ干物焼き
     860円

 ごはんもの 

 天ぷら定食
   1,230円
 天丼
   1,430円
 ミニ天丼
     560円
 とろろ丼
     520円
 ミニとろろ丼
     350円
 ご飯
     200円

 デザート 

 ダッタン蕎麦のアイスクリーム
     290円
 ダッタン蕎麦のアイスクリームのあんみつ
     570円
 抹茶のアイスクリーム
     190円
 抹茶のアイスのあんみつ
     510円

お店の北側のちょっと離れたところにも駐車場がある。