【錦扇】佐和駅直近の割烹料理店は魚も美味し、肉も美味し! なかでもトンカツは絶品だった@茨城県ひたちなか市

今回ご紹介するお店は、私の地元である「ひたちなか市 佐和地区」のお店。

JR常磐線佐和駅の西口を出てすぐの場所。

徒歩で30秒ほどの場所にある美味しい和食のお店だ。

 

錦扇(きんせん)

そのお店が『割烹 錦扇(きんせん)

超がつくほどの駅チカという絶好のロケーションであることは間違いない。

とはいえ、さすがに徒歩30秒は言い過ぎだったかもしれない。

たぶん35秒くらいはかかるだろう。

 

やぁ諸君ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

お店の外観

このビルの一階部分。

すぐ隣には広い駐車場が完備されているから、クルマ社会の茨城県民にも優しい。

本業は旅館だったと記憶している。

おそらく2階より上は旅館として営業しているものと思われる。

店内の様子

お店には入ると、まるで女優さんのようなめっぽう美人な女将さんに出迎えられる。

いや、女優というよりもスラっとしているからモデルさんのよう。

右側がテーブル席で、左側が座敷。

奥にカウンター。

窓が大きく店内は明るい。

お客さんは地元のマダムたちや、外回りのサラリーマンなどが中心。

さてメニューを拝見。

ランチのメニューはおおむね1,000円前後の価格帯。

さまざまな和食なメニューを展開している。

ボトムラインを担当するのは700円の『肉うどん』。

もっとも高いプライスタグをぶら下げている『さしみ膳』の1,500円。

さしみ膳

お魚が食べたかったので『さしみ膳』を注文。

こちらが『さしみ膳

すべてのランチメニューには、メイン料理の他に、豚汁、小鉢、漬物、デザートが付いてくる。圧巻の満腹セット。

ランチメニューのフラッグシップにふさわしい盛りっぷり。

米は粒立ち良く、つややか。

茶碗を持つとずっしりと重い。

茶碗の懐が深く、見た目以上にご飯ぎっしりと盛られている。

小鉢。

この日はアジの南蛮漬け。

豚汁。

具材は豚バラ肉、豆腐、ゴボウ、大根など。

お漬物。

お刺身はけっこう思い切った厚切り。

10種類の魚介類が使われている。

割烹という言葉のイメージから、てっきりお上品なお魚の美味しいところをちょっとだけってコンセプトかと思っていたけどぜんぜん違った。

豪快な盛りっぷり。

手始めにマグロ。

そしてこのお刺身がめっちゃ美味かった。

一見すると淡白な白身魚っぽいんだけれども、よく脂がのっている。

これ、なんて魚だろう?

スタッフさんになんという魚なのかと尋ねると「聞いてきますね」と言い残し、小走りで調理場へと入っていく。

しばらくすると、刺身に使われている魚が書かれたメモを持ってきてくれた。

メモによると、先ほど食べた魚は甘鯛炙りだ。

コチ。白身の高級魚。

デザートのコーヒーゼリーでしめる。

すきやき膳

この日のランチは『すきやき膳

お値段なんと税込み1,100円とお手頃価格。

で、こちらが『すきやき膳

すき焼きは仕上がる直前の状態で運ばれてくる。

鍋が固形燃料で加熱されているので、アッツアツのグッツグツ。

それにしてもすき焼き1,100円(税込み)でいただけるなんて驚きだ。

だってすき焼きっつったら肉だぜ、

タマゴはざっくりと混ぜる派。

すき焼きと言えばとき卵

これぞ様式美ってやつだ。

ひと口ほお張れば幸せが口の中に広がる。

やや甘めの割り下。

とき卵のコクがプラスされた牛肉の旨味ときたらもうね。

牛肉をいくつかやっつけると、その他の具材が顔をのぞかせる。

豆腐、春菊、長ネギ、タマネギ、白菜、しらたき、エノキ。

すき焼きのレギュラーメンバーにしてオールスターがそろい踏み。

お豆腐は木綿豆腐。

むしろ焼き豆腐よりも好み。

なべ底には〆のうどんが眠っていた。

しっかりと、ちゃんと鍋だ。

これで1,100円とは、まさに破格のランチ。

やきにく膳

この日は『やきにく膳』税込み1,100円を注文。

真上から見るとこんな感じ。

平たく言うと、肉野菜炒め。

しかも大皿いっぱいの。

余りのボリュームに思わず笑ってしまう。

まるでロードサイドにあるドライバー御用達の食堂のような山盛り。

皿の3分の1はサラダ。キャベツと水菜とベビーレタスなど。

ドレッシングはゴマドレ。

さっそくひと口。

 

あっ・・・ああ・・・!?

 

こ、この味は・・・

この味は・・・

 黄 金 の 味  だ・・・ッ!!!

エバラ的な味付け。

だからつまり黄金の味ってわけだ。

豚バラ、ニンニクの芽、タマネギ、ニンジン、ニラ、モヤシ。

使われいる豚のバラ肉は、おそらくローズポーク。

ブランド豚だというのに、けっこう惜しみもなく投入されている。

何気にシロゴマも振られているあたりにコダワリを感じる。

小鉢は魚の煮つけ。

いや、これは小鉢というか小皿料理というべきか。

これだけでご飯一杯余裕でイケるボリュームで、もはや小鉢ってレベルを超えている一品。

白菜の漬物。

市販の漬物のような甘ったるさは一切なく、なんというかトラディショナルなお漬物。

すっかり満腹。

かつお刺身膳 - ショウガ編 -

夏となり、店の前には「本日かつお入荷」のお知らせが。

ならば、かつおを食べなきゃだ。

かつお膳

厚切りのカツオがたっぷり。

注文時に、薬味をショウガにするか、またはニンニクにするか、二者択一の選択することになる。

なんとも悩ましい。

どちらかを一方を選ぶということは、すなわちもう一方は選ばない、ということ。

運命の選択とはいつでも残酷なものだ。

ここは男としての決断力、判断力、度量を試される重要な局面。

・・・

しかし、個人的にはカツオの薬味といえばショウガこれ一択。

つまり迷うことなんて何もなかった。

「カツオをショウガで食べる」これこそが、人類の英知の結晶。

我々人類が数百万年をかけて生物として進歩してきた証し。

人間が知性をもった生命体であることのなによりの証明なのだ。

 

う、うんめぇ・・・ッ!!

うれしいことに皮付きの刺身も添えられている。

これは重要なポイント。

カツオって皮が美味いんだ。

コリコリとした食感がたまらない。

カツオとミョウガのコンビネーション。

夏の味に、直球ど真ん中。

お腹も、それに心までもが幸福に満たされる。

かつお刺身膳 - ニンニク編 -

カツオの薬味として最良なのは、はたしてショウガか? それともニンニクか?

人類が地球に誕生して150万年。

以来、人々は長い時をかけてその答えを探し求め続けてきた。

つまるところ人類史とは、それすなわちカツオに一番あう薬味を探し続けてきた人類の歴史。

私ごときが「カツオにはショウガが一番」などど軽々しく結論付けるなど、許されることなのだろうか?

否。

断じて否だ。

ニンニクを試さずして、誰がショウガをカツオの最良のパートナーなどと断言することができるだろうか?

「ショウガが一番」などと、そのような決めつけは知性の放棄であり、そしてまた人類史への侮辱に他ならない。

とうことでカツオとニンニク。

 

ぐっ・・・!

 

うめーーーー!!!

この青い星、地球に産まれることができて良かったと思う。

こうしてカツオを食べられることを心から感謝する。

だって火星に産まれていたら、きっとカツオなんて食べることができなかっただろう。

なぜなら火星には海が無いのだから、必然的に火星にはカツオが存在しないということになる。

カツオが食べられない世界だなんて、想像するだけで背筋が凍る。

カツオがいない星。

そう考えると、火星とはなんという不毛な星なのだろう。

まるで虚無だ。

しかし実際のところ、私は火星に行ったことは無い。

だから「火星には海が無い」とか、また「カツオがいない」とかをこの目で確認したワケではない。

なにせ宇宙は広く、その可能性は無限だ。

だからひょっとすると、火星にもカツオがいる可能性も捨てきれない。

火星のカツオ。

さしずめ「火星ガツオ」といったところだろうか。

うん。なんだか夢がある。

と、ここまでツラツラとくだらない妄想(あるいは宇宙の真理)を書き連ねてきた。

この辺で答えを出さなくてはならない。

カツオの最良の薬味は、ショウガか? ニンニクか?

 

結論:どっちも美味い。

この写真は別の日に注文した『カツオ膳』。

この刺身の厚さ。たまらない。

かつおたたき膳

ショウガ、ニンニクときてカツオ・サーガ3部作のトリを飾るのは『かつおたたき膳

大量の薬味。

カイワレ、小口ネギ、大葉、タマネギ、紅葉おろし、ショウガ、ニンニク。

大量の薬味をのけると、皿の底に敷き詰められたカツオのたたきが顔を出す。

ポン酢で味付けされている。

大量の野菜のおかげで、刺身というよりもサラダっぽい仕上がり。

さながらカツオのサラダ。

これまで食べてきた刺身の時のような「ショウガ醤油」や「ニンニク醤油」の強烈なコンビネーションに比べるとさすがにパンチは無いものの、これはこれでアリだ。

なにしろ大量の野菜を頂けるのがありがたい。

もつ煮膳

この日はなんとなく『もつ煮膳』をチョイス。

しばらく待つと『もつ煮膳』が登場。

土鍋に盛られている。

中鉢か何かに盛られて出てくるものだと思っていたのだが、まさか鍋で出てくるとは思わなかった。

これまた思っていた以上のボリューム。

味噌ベースの汁から白ネギとニラ、それにゴボウの香りが昇ってくる。

ふわふわトロトロのモツ。

期待通り、いやそれ以上に美味し。

付属の七味唐辛子を振り掛ける。

 

割りとしっかりめの味付けで、ごはんをガシガシと削っていく。

ここまで説明していなかったが、ランチのごはんは「白米」か「麦ごはん」から選べるシステムとなっている。

しかも白米であればお替りが無料というからありがたい。

この日はなんとなく麦ごはんを選んだ。

何気なく頼んだ麦ごはんだったのだけれども、これがコッテリとしたもつ煮に良く合う。

食べ進めていくと、土鍋の中から絹ごし豆腐が顔を出した。

モツの脂に染まった口の中を、さっぱりと洗い流してくれる白くて四角いナイスガイ。

ちらし丼

魚が食べたかったので『ちらし丼

お祭り感、カーニバル感がたまらない。

カツオのたたきにはおろしショウガとミョウガが添えられている。

甘鯛の炙りが入っているのを発見して一気にテンションが上がる。

甘鯛の炙り。やっぱ超うめー。

ワサビを醤油にといて、丼の上から回しかける。

これでドンブリを「かっ込む」ための準備は万全に整った。

超巨大なカンパチの刺身。

なんてデカさだ。

このカンパチの大きさに比べれば、人間とはなんとちっぽけな存在なのだろう。

ああ、もっと大きな男にならなくては。と、そんな風に前向きな気持ちにさせられた。

ありがとう、カンパチ。

ありがとう、ちらし丼。

ごはんの上には刻んだキュウリや海藻が敷かれていて、これが歯ごたえに変化をつける。

ご飯には刻み海苔と白ごまがまぶされている。細やかな仕事っぷり。

小鉢はアサリの酒蒸し。

これがまた美味かった。

サンマ刺身膳

季節は秋となり、サンマが出回り出した。

ということで注文したのは『サンマ刺身膳

ツヤツヤと脂ののったサンマの刺身。

薬味はショウガ。

やっぱり旬の魚って美味いもんだ。

このころは記録的な不漁のため、サンマの市場価格が暴騰していたころ。

近所のスーパーではサンマ2匹が598円なんて値段で販売されていた。

すっかりサンマも高級魚の仲間入り。

大事にじっくりと味わって食べる。

サンマの脂の甘みが染みる。

小鉢は高野豆腐。

紅葉を模した高野豆腐の赤と、オクラの緑。

補色の関係にある2つの色が、お互いを引き立て合ってとても美しい。

お店の前に置かれている植木はリンゴの木。

少しずつ色付いてきた。

和豚もちぶた とんかつ膳(ロース)

この日の注文は『とんかつ膳』のロース。

白ごまと黒ごまの入ったすり鉢。

調味料。

左からトンカツソース、塩、ドレッシング。

とんかつ膳

最近よく見る色の薄いころもに包まれた白めのトンカツ。

なんとなく「塩」で食べてみる。

うんま!

 

めっちゃ、うま・・・ッ!!!

お肉は低温調理しているようで、ロース肉なのにとても柔らかい。

そんじょそこらのヘタなトンカツ専門店のヒレ肉よりも圧倒的に柔らか。

ロースのトンカツに求める美味さのすべてが詰まっている。

絶品だ。

トンカツに欠かすことができないのがキャベツの千切り。

たとえば無残様が肉体を1,800個の肉片にして逃げようとしたとしても、それを1,500と少しを斬るくらいのことはワケはない。しかしキャベツをこんなにも細かい千切りにするのはさすがに難しい。

だからキャベツを千切りにできる人って尊敬する。

マジ、リスペクト。

キャベツの千切りをするすべての料理人に対し、どうか紫綬褒章を与えてほしいと切に願う。

トンカツ好きならば必食のトンカツ。

ちなみにヒレカツはこんな感じ。

どちらかというとロースに軍配かな。

かきフライ膳

とある冬の日。

注文したのは季節限定メニューの『かきフライ膳』。

ソースはタルタルとケチャップ。

カキフライにケチャップって珍しい。そんなことないのか?

あ、ソースも別途付いてきます。

カキフライ、ほんのり甘くて、ほんのり苦い。

カキフライをケチャップで食べるのは初めての経験だったが、悪くない。

なんだかカキフライの新しい魅力を発見できたような気がした。

小鉢はニシン。

デザートはいつものコーヒーゼリーに代わってキウイが丸ごと1つ。

中央に包丁が入っている。

リンゴもだいぶ赤くなった。

焼き魚膳

この日は『焼き魚膳』を注文。

魚はホッケかサバを選べるそうなので、サバを選択。

焼き魚って料理は好きだけれど、なかなか外食時に積極的に注文することはない。

だって、なんだかそそられないのだ。

私の想像力が無いせいだろうか「焼き魚」という言葉を聞いてまっさきにイメージするのは、長皿の上に焼き魚だけがポツンとのっていて、その隅っこに大根おろし。

じつに寂しいビジュアルだ。なんとも貧相。華が無い。

食指がぴくりとも動かない。

だが、これを見てほしい。

この焼き魚の隣には大根おろしだけじゃなく、数々のサイドディッシュがてんこ盛り

しかもこれとは別に小鉢も付いてくる。

なんと華やかな焼き魚よ。

身はほじる。

パリパリの皮に包まれた身は、脂も水分もしっかりと保持していて柔らかい。

つか美味い。

醤油、大根おろし、レモンを投入。

いっきに平らげてフィニッシュ。

ということで、今回はこのへんで。

錦扇(きんせん)の情報

錦扇(きんせん)の場所はこちら

お店のすぐ隣に広い駐車場を完備。

錦扇(きんせん)の基本データ

 錦扇の基本データ 

 住  所 

 〒312-0062 茨城県ひたちなか市高場1丁目11−8

 電 話 

 029-285-3588

 営業時間 

 11時30分~14時00分
 17時30分~21時00分

 定 休 日 

 土曜日
 日曜日

 Web 

錦扇(きんせん)のメニュー

 錦扇のメニュー 

 ランチメニュー 

 お弁当
  1,100円
 やきにく膳
  1,100円
 さしみ膳
  1,650円
 ちらし丼
  1,430円
 すきやき膳
  1,100円
 もつ煮膳
  1,100円
 焼き魚膳
  1,320円
 肉うどん
    770円
 とんかつ膳
  1,320円

 一品料理 

 ほおどし
    500円
 いか炙り焼
    500円
 豆腐ステーキ
    600円
 その日の焼魚
  1,000円
 豚の黒胡椒焼
    600円
 もずく酢
    400円
 鶏ぽん酢
    350円
 カルパッチョ
    500円
 酢の盛合わせ
    800円
 胡麻サラダ
    500円
 冷奴
    350円
 枝豆
    350円
 たこわさび
    350円
 かつお塩辛
    300円
 鶏軟骨直火焼
    400円
 月見とろろ
    500円
 山かけ
    700円
 えいひれ炙り
    600円
 天ぷら盛り
  1,500円
 鶏唐揚げ
    700円
 たこ唐揚げ
    400円
 長芋短冊揚げ
    400円
 ポテトフライ
    500円
 海老唐揚げ
    500円
 目光唐揚げ
    700円
 にら玉子とじ
    500円
 もつ煮込み
    550円
 揚げ出し豆腐
    500円
 肉豆腐
    800円
 すき焼き一人鍋
    980円
 野菜雑炊
    800円
 焼きおにぎり(二個)
    500円
 お茶漬け
    500円
 温かいうどん
    600円
 ざるうどん
    600円
 茶そば
    600円
 おにぎり
    200円
 刺身一人前盛り
  1,500円
 刺身二~三人盛り
  3,300円
 刺身五人盛り
  5,800円
 会石料理(御宴会)
  3,500円
  4,000円
  5,000円