【レストラン清海】創業からまもなく半世紀! 老舗の洋食は何を食べても美味かった@茨城県日立市

今回ご紹介するのは日立市の洋食レストラン『レストラン清海

創業は1974年(昭和49年)だから、ほぼ半世紀にわたって洋食を提供し続けている老舗レストランだ。

レストラン清海

このお店を初めて訪れたのは、小学校に入る前だったと思う。

現在47歳だから、かれこれ40年ほど前のこと。

その時に何を食べたのか、そしてどんな味だったのか、まったく覚えていない。

すっかり記憶はあいまいだ。

あの頃に食べた味はどんなだったのか・・・?

そんな興味がふっと沸き、今回40年ぶりにお店を訪れてみた。

 

やぁ諸君、ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

お店の外観

お店は国道245号線沿いにある。

この看板が目印し。

ロケーションは海沿いの小高い丘の上。

店の建屋は三方がガラス張りになっていて、一部の席からは海をみるこができる。

店内の様子

さっそく店に入ると、何人かのホールスタッフさんが常駐していて「いらっしゃいませ」と丁寧なあいさつを頂く。

明るい店内は昭和クラシカルな雰囲気たっぷりで、静かにジャズが流れている。

並べられている椅子はどことなく「ひよこ饅頭」を思わせるようなフォルムでかわいらしい。

店内にカウンター席はなく、テーブル席と座敷席の構成。

こちらは海側のテーブル席。

2人用のテーブル席へと案内された。

ちなみに店の外に明るさを合わせて写真を撮るとこんな感じ。

テーブル席の間は観葉植物で仕切られていて、この緑をぐるりと囲むようにテーブル席が配置されている。

客層はファミリー客や中高年のご夫婦が多く、みなさんおちついた印象。

重厚な黒革のカバーの付いたメニューを開く。

お魚メニューの中から『青海風エビフライ タルタルソース』を注文。

基本的に料理は単品での提供となり、ライスやパンは付いてこない。

なのでセットメニューを組み合わせて注文する。

セットはAセット~Dセットの4種類。

カトラリー。

フォークがナイフレストの役割を担っている。なるほど合理的だ。

はじめに運ばれてきたのはサラダ。

かわいらしいミニサイズ。

千切りのキャベツって、ニンジン、スイートコーンの構成。

ドレッシングはゴマドレ。

そして「オニオングラタンスープ」

Cセットに付いてくるスープは通常コーンスープだが、プラス100円のエクストラで、オニオングラタンスープにグレードアップできる。

チーズ、ブラックペッパーとタマネギの香りが立ち昇る。

褐色のスープは旨味のカタマリ。あ、いやカタマリじゃなくて液体。だってスープだもん。

タマネギの甘みと旨味がぎゅーーーっと濃縮されている。

このスープ、いったいどれほどのタマネギを使っているのか。

旨味を抽出するのに惜しみなく時間をかけているのが分かる。

さてこちらがメインの『青海風エビフライ タルタルソース

ライスは大盛りでオーダー。

イチョウ型のレモン絞りが添えられている。

挟まれているレモンは皮が剥けられているから力を入れることもなく、すぅーっと搾れる。

タルタルソースは酸味ひかえめ。

サクサクの衣の中にはほど良く身が締まったエビ。

決して大きくはないけれど、かといって小さくもない。

つまりちょうどいい大きさ。

大きなエビは味が発散しがちだ。ぼけてしまらない。

ホントにこれくらいのサイズのエビがベストだと思う。

それにしても、海が見えるロケーションで食べるシーフードは格別だな。

ニンジンのグラッセは、バターコクと砂糖の甘さがノスタルジック。

昔ながらの味だ。

なかなか食べ応えがある。

じっくりと味わう楽しみがある。そういうタイプの食べ応え。

デザートはバニラアイス。

ドリンクはメロンソーダ。

このクラシカルなグラスのデザインが昭和生まれのハートにぶっ刺さる。

ビーフシチュー

翌週、ふたたび店を訪れた。

この日、注文したのは『ビーフシチュー』だ。

じつのところ、外食でシチューを食べることはまずない。

シチューって肉とタマネギとあとは冷蔵庫の中の余り物を適当にぶち込んで煮込む、いわば家庭料理のひとつ。

つまりは家で食べる料理。

だからわざわざ外食してまで食べようなどとは思わなかった。

しかし、だからこそあえて『ビーフシチュー』を注文してみることにした。

セットメニューはAセットを選択。

Aセットはデザートが付かないのでプリンを追加注文する。

10分ほどで運ばれてきた『ビーフシチュー

煮込み料理っていう雰囲気ではなく、調理した食材に後からデミグラスソース添えるって感じ。

ネットでシチューという料理を調べてみたら、どうやらシチューって煮込み料理ってわけでもないのね。

スープとかの汁物、というよりも具を食べることがメインの料理なんだとか。

Aセットは「サラダ」か、まはた「味噌汁」を選ぶことができる。

なので、何も考えずに味噌汁を選んだ。

サラダにするべきだったか?

ごはんは普通盛り。

大盛りにするべきだったか。

というか、シチューならパンのほうが良かったかも。

さっそくお肉にフォークを刺してリフト。

お肉はかなりデカイ。

なんなら下手なステーキなんかよりも肉塊感がハンパない。

使われている肉はモモ肉のようで、160g~200gくらい。

てっきり「ほろほろっとトロけるような」感じかと思ったら、ぜんぜんそんなことは無かった。

しっかりと肉の食感が残っている。

「じっくりコトコトと丁寧に煮込みました」って感じを全面に押し出してくるのと思っていたので、この食感は意外。

とはいっても決して肉が固いわけではなく、ほど良く噛み応えの残る感じ。

よくネット上で湧き上がる論争のひとつに「シチューをご飯にかけるのは有りなのか無しなのか?」というものがある。

個人的にはシチューという料理はカレーからスパイス成分を除去したもの、つまりカレーの亜種的な料理と認識しているので、シチューをご飯にぶっかけて食べることに抵抗がない。

いや、抵抗が無いというよりも、むしろ積極的にぶっかける。

だからシチューをご飯にかけるのはだんぜん「有り派」だ。

しかしこの日、その認識が変わった。

先にも書いた通り、シチューとは具材を楽しむための料理。

汁物でも煮込み料理でもない。ましてやカレーの亜種などでは断じてない。

そう考えると、シチューをご飯にぶっかけるのはなんとも乱暴な話に聞こえる。

それはご飯にとっても、そしてシチューにとっても不幸なことだ。

ご飯とシチュー。

いくらお互いが心ひかれ、恋焦がれたとしても、やはりここで両者がくっついてしまうのは早すぎる。

分別ある大人としては、やはり若い2人には、節度をもった清い関係を続けてほしい。

とくにこの店のシチューのように具材を楽しむスタイルのシチューの場合は。

デザートはプリン。

ドリンクはホワイトヨーグルトにはブルーベリーのソースが掛けられている。

プリンはタマゴ感が濃いめの懐かしい味わい。

カツカレー(大盛り)

この日は『ポークカツカレー

大好きな料理だ。

合わせるセットメニューはDセット。

セットメニューの中で唯一ライス(またはパン)が付かないのがDセット。

で、『ポークカツカレー』のご登場。

福神漬けとラッキョウ。

カレー皿に添えるのではなく、別皿で提供するこだわり。

極小サイズのトングがかわいい。

魔法のランプの中にはカレー。

スパイスの香りが濃ゆい。

カツカレーって料理はカレーとトンカツを一度に楽しめる、まるで夢のような料理。

しかし残念なことに、世の中にはカツカレーを否定する向きも多い。

おおむね彼ら否定派の論調は「100点のカレーと100点のトンカツを合わせても、200点の料理にはならない」といもの。

なるほど。一理ある。

いや、二理も三理もある。

たしかにおっしゃる通りだ。

2つの料理を合わせても、美味さは2倍にはならない。

むしろ美味さの純度が失われ、味は混線し、濁る。

否定派の皆さま意見はもっともだ。

しかし、彼らのカツカレーに対する理解、解釈には重大な誤り、または見落としがある。

それは「カツカレーとは、そこそこのカレーと、そこそこのトンカツを合わせて120点くらいをなんとなく目指す」というわりとユルめの料理、という事実だ。

それがカツカレーという料理の正しい解釈だ。

で、この店のカツカレー。

これがじつに美味い

ユルめではなく、ガッツリと本気で作り込んでいる。

カレーは甘口。

トウガラシ的な辛さはかなり抑えられているので、辛い食べ物が苦手な方でもぜんぜんOKだろう。

じっくりローストしてタマネギからあふれ出る旨味。

これぞ洋食屋のカレー。

なかなか他の洋食屋では味わえないくらいスパイシーな香り。

スパイシーなのにトゲトゲしいくはない。

これは間違いなくスパイスを独自に調合して作っている。

使用しているスパイスは、たぶんカレーの基本となるターメリック、クミン(パウダー)、コリアンダー、ブラックペッパー、フェネグリーク。

あとはたぶんカルダモンパウダー。

辛さの元になるカイエンペッパーは使っていないか、使っていてもごくわずか。

えらく香りが良いのは、使われているスパイスがフレッシュなのか、よほど保管管理に気を使っているからだ。

真っ赤な福神漬けが素晴らしい。

やっぱカレーの福神漬けはコレじゃなきゃ。

いやー、なんというか旨味が深い。

これってタマネギだけの旨味なのか? マッシュルームとか入っているのかも?

それとフルーツ由来と思われるまろやかな甘さがある。

トンカツは決して厚切りではないけれど、カツカレーのカツはこれくらいがちょうどいい。

それにカツは、カレーに負けないようにパン粉多めでカリカリに仕上げているあたりがじつに気がきいている。

なんつーか、基本にして王道。原点にして頂点。

洋食屋のカレーに求められるもののすべて、あるいはそれ以上のものが込められている。

これはもう欧風カレーの1つの完成形だ。

カツカレーはユルめの料理だなんて、そんなこと言って正直スマンかった。

福神漬け、ラッキョウもすべて平らげてフィニッシュです。

食後のドリンクはジンジャーエール。

デザートはキウイのシャーベット。

シャーベットにはキウイのタネが混ぜ込まれていて、それがプチプチとして楽しい食感を生み出している。

スゲーな。

エビドリア

ドリアが好き。

だけど、あまり食べる機会が無い。

なんとなく1皿で完結している料理って味に変化が無くて単調。だからちょっと苦手。

そのため美味しいと分かっていてもなんだか敬遠してしまう。

でもこの店のドリアを食べてみたい。

ということで『エビドリア』を注文した。

タバスコが運ばれてきたのでちょっと驚く。

ドリアってタバスコをかけて食べるものだったのか。

ネットで調べてみると、ドリア&タバスコは意外と一般的な組み合わせのようだ。

知らなかった。

セットのサラダ。

「熱いのでお気を付けください」と運ばれてきた『エビドリア

アツアツのグラタン皿の下に敷かれた赤いナプキンが超カッチョイイ。

うれしいことに、思ったよりもエビが入っている。

ドリアとかグラタンの最大の魅力ってチーズが焦げる独特の香りにあるよな、たぶん。

無条件に食欲がそそられる、すんげーいい香り。

アツアツのエビドリア。

使われている具材はマッシュルーム、タマネギ、ピーマンなど。

ご飯はには軽く色がつく程度にほんのりとしたトマト感。

ごはん全体にエビの風味がいきわたり香りとエビ感が濃い。

それがどういうことかと言うと、ようするに美味いってことだ。

ドリアを半分ほど食べたところでタバスコを投入する。

タバスコってあまり辛くないから、ついつい掛け過ぎてしまう。

まぁ、これはいつものことだ。

たっぷりと振り掛けたタバスコは、案の定辛くはない。

しかしビネガーの酸味にむせっかえる。

これもいつものことだ。

焦げたチーズの香ばしさがたまらない。

カリッとした食感もいい。

タバスコを投入したこともあり、最後まで飽きずに美味しく頂いた。

食後はアイスコーヒー。

この日のデザートはマロンアイス。

クラッシュした栗が入っていて、栗感たっぷり。

豚ロースカツ

注文したのは『豚ロースカツ』

いわゆるトンカツ。

洋食屋が作るトンカツってのに心がひかれた。

トンカツには3種類のソースが用意されている。

  デミグラスソース
  和風ソース(しょう油風味)
  味噌カツソース(八丁味噌)

デミグラスソースが気になる。トンカツにデミグラスソースって、いったいどんな味がするのだろう。

和風ソースもそそられる。

どれにするか決めかねてスタッフさんにおススメを尋ねてみる。すると「八丁味噌なんて変わっていて美味しいですよ!」とのこと。

なるほど。じゃ味噌カツソース(八丁味噌)で決まり。

それをCセットで注文。

Cセットは味噌汁か、またはサラダのどちらか選べるシステム。セットにはスープが付いてくるので味噌汁はキャラがカブる。だから無くても良い。ということでサラダを選択した。

こちらがスープ。

コーンスープだ。

クルトンとパセリがのった基本通りのコーンスープ。

ひと口すすると、コレがめちゃくちゃ美味い。

コーンスープって、ここまで美味くできるものなのか!? なんでこんなにうまいんだ?

コーンが特別なのか? ミルクが特別なのか? いや・・・分からない。

何が美味しさの源泉となっているのか? それがさっぱり分からないけれど、でも間違いなく確実に美味い。

なんというか総合力の勝利。トータルでハイバランス。

しばらくすると『豚ロースカツ』が運ばれてきた。

ちゃんとトンカツ向けに厚切りの豚肉。

カツカレーのときのカツよりも、はっきりと厚切りになっている。

こちらはソース。

八丁味噌の濃厚な発酵臭にまじり、なにかフルーティーな香りが漂ってくる。

ワインのような果実酒が使われているのかもしれない。

トンカツと言えば付け合わせはキャベツがお決まりだ。

しかし、セットのサラダもキャベツがメイン。

しまった。キャベツだらけだ。

これは「豚肉がダブった」なんてレベルじゃない。

サラダとまるカブり。

ソースにディップして、パクリ。

 

~~~~~~~!!!

 

こ、これは・・・・!

めちゃ美味だ・・・ッ!!

ソースはコク深く、甘みとほど良い酸味。

長い時間をかけて丹念に磨き上げてきたプロの料理。

衣がザクザクで豚ロースから肉汁ジュワ、の最強コンボ。

セットメニューではご飯かパンが選べるけれど、これパンで食べる奴なんているのだろうか? と思ったけど、よく考えてみるとカツサンドにして食べるのも魅力的だな。

ソースはキャベツにも合うのだな。

半世紀も続く店って、やっぱりさすがだ。

何を食べてもホントに美味しい。

デザートはサツマイモのアイス。

レモンスカッシュ。

サツマイモで作られたアイスは独特のなめらかな食感で、これまた完成度がめっぽう高い。

自然なやさしい甘みが活きている。

ビーフペッパーステーキ

この日は『ペッパーステーキ』を注文。

まずはソースが運ばれてきた。

でこちらがその『ペッパーステーキ

なるほど。その名に恥じぬペッパーっぷりだ。

一面に振り掛けられたコショウは「挽いた」というよりも「砕いた」と表現するほうがしっくりくる。

牛肉とスパイスのコラボレーション。

まずはソースなしでひと口。

見た目ほど過激な辛さはない。

しかし奥歯でコショウの粒をゴリっとかむと、その瞬間に初めて口の中に挽きたてのフレッシュな香りが広がる。

こりゃよくできている。

ソースをかけるまでもないほど完成度が高いペッパーステーキ。

でもせっかくだから、やはりソースでもいただいてみることにする。

ブっかけると、まっさきに鼻に飛び込んでくるのはワインの香り。

そして醤油が焦げるいい香りが続く。

まろやかな酸味にタマネギの甘み。

ほのかにワインの香りが感じられる。

超粗びきのコショウの強い風味がクセになる。

すぐさま白メシで追っかける。

たまらん。

味噌汁をずずずっと。

この『ペッパーステーキ』はかなり人気メニューのようで、これを注文するお客さんが多い。

とくに男性客に人気のようだ。

そしてなるほど、人気なのも納得できる。他の店では味わえないこの店ならではのステーキだもんな。

ちなみにお肉は脂身のない赤身肉。

決して高級なものではない。

でも十分だ。

これくらいの肉が、このペッパーステーキには良く合っている。

この日のデザートはリンゴのアイス。

果肉が入っていて相変わらずステキな仕上がり。

まだ11時をちょっと回ったころには、すでにほとんどのテーブルが埋まっていて、正午前には満席。

さすがの人気店。

青海風ベーコン巻きハンバーグ

この日は『青海風ベーコン巻きハンバーグ

オニオングラタンスープ。

略してオニグラ。

相変わらずいい味出してる。

ジュージューと音を立てて運ばれてきた『青海風ベーコン巻きハンバーグ

子のメニューは女性に人気があるようだ。

ハンバーグの周りをベーコンがぐるりと一周。

ハンバーグの上にはたっぷりマッシュルーム。

ソースをかけるのためらう。

なにせ鉄板がアツアツなのだ。

これに不用意にソースをぶっかけたなら、急激に熱せられたソースが四方八方へと派手に飛び跳ねることは間違いない。

災害だ。

ディザスターの予兆を敏感に感じ取り、まずはソースは付けずに食べてみた。

挽肉は超粗びきで肉感リッチ。

最初は一口だけ食べるつもりだったのだが、思わずたて続けに2口、3口と食べてしまう。

ナツメグやコショウなどのスパイス類はわりと控えめなので、個人的にはちょっと物足りなくも感じるが、でもきっとこれくらいの仕上がりが老若男女問わず誰の口にも合うのかもしれない。

鉄板が落ち着いてきたところで和風ソースをどばー。

ソースをかけることで、ハンバーグは完全体となる。

和風ソースの醤油の香りが鼻を抜けた時、急にあることを思い出した。

それは前回この店でいただいた『ペッパーステーキ』も和風ソースで食べたってコトだ。

しまった、ソースがかぶっている。

どうせならデミグラスソースで注文するべきだったか。

とはいえ、やっぱうめぇ。

ご飯を大盛りにするのを忘れてしまったことだけが心残りだ。

この日のデザートはブドウのシャーベット。

カツカレー大盛り

『お子様ランチ』が気になる。

しかし残念なことに「小学校6年生までのよい子」限定メニュー。

よい子であることにかけては自信があるが、しかしいかんせん年齢制限のほうに引っかかるため注文することができない。

多少強引でも小学校6年だと言い張れば、ワンチャンあるだろうか?

 

 

いや、ねーか。

さて、この日の目的は『カツカレー』だ。

どうしてもまたこの店のカツカレーが食べたくなってしまったのだ。

しかし、2回目のカツカレーだから、なにか前回とは違う変化が欲しい。

とうことでオードブルのメニューの中から『スモークドサーモン』を注文してみた。

サーモンの上にはケイパーの酢漬けが添えられている。

なるほど。

スモークサーモンとオニオンサラダって感じかな。

今やすっかり高級食材になったタマネギ。それがたっぷりと添えられている。

最近じゃタマネギが1玉100円とかしちゃうから、いつの間にか気軽にカレーも作れない世の中になっちまった。

タマネギを大量に使う洋食屋にとっては、さぞや大変なことだろう。

ラッキョウと福神漬け。

メーンイベンターの登場前にオーディエンスを温めるための前座。

魔法のランプのご登場。

続いて『カツカレー』の登場よ。

 

そして味噌汁。

うーん、サラダにするべきだったか。

カレーを回しかけると、むせっかえるほどのスパイスの香りが広がる。

やっぱ美味えぇぇ・・・ッ!!

 

この美味さを理解するには「もし、自分がマラソンランナーだったら」と仮定してみるとよい。

そしてマラソンの給水所にスポーツドリンクが入ったコップと、この清海のカレーが入ったコップが並べられていたとする。

レースに勝つために取るべきコップは、はたしてスポーツドリンクだろうか? それともカレーの入ったコップだろうか?

これはマラソンランナーであれば、おそらく誰もが迷い、そして葛藤するシチュエーション。

レースを制するためには、はたしてどちらのコップを取るべきか?

たとえ一流のランナーとて、その判断は非常に難しい。

迷いに迷ったすえ、おそらく全てのランナーが「青海のカレーの入ったコップ」を手に取ることだろう。

なぜならそれが約束された勝利への道だから。

すなわちビクトリーロードとは、いつでも飴色のオニオンと新鮮なスパイスの香りに彩られているものなのだ。

ところで古い映画『無法松の一生』の中で、主演の三船敏郎がラッキョウを食べているシーンがある。

ボリボリと貪るように食べているそのラッキョウのなんと美味そうなことか。

映画を見終わったら、ソッコーでラッキョウを買いに行きたくなること必至だ。

でも、市販のラッキョウって変に甘くて、あまり食べられないんだよね。

でも、この店のラッキョウって甘くないんだな。

もしかして自家製ラッキョウなのだろうか。

ここのラッキョウなら、三船敏郎のようにボリボリと食べられそうだ。

勝利の美酒ならぬレモンティーは美しい琥珀色。

そしてデザートはイチゴのアイス

豚ヒレ肉のマディラワインソース

この日はずっと気になっていた『豚ヒレ肉のマディラワインソース』を注文。

久しぶりに店を訪ねたら、ちょっと値上がりしていた。

まぁ、材料となる食材が値上がりしているのだから、それに引っ張られて料理も値段が上がるのは仕方ない。

とくに洋食で必需品ともいえる小麦粉とタマネギの値上がりは顕著だもんな。

こちらは『チキンバスケット

オードブルメニューの中から何となく注文してみた。

予想外のボリューム。

こちらが『豚ヒレ肉のマディラワインソース

ヒレ肉の上にはマッシュルーム。

付け合わせはいつものメンバー。すなわちポテト、インゲン、ニンジン。

ヒレ肉は柔らかい。

ソースはマディラワインソースってんだから、当然マディラワインが使われているのだろう。

しかし残念ながらマディラワインというものを飲んだことがない。

したがってその風味がよく分からない。いや、まじスマン。

やや強めの酸味があって、この風味がマディラワインなのかな? とも思ったが、これは単に絞ったレモンの酸味なのかも。

勉強不足でよく分からない。

一度、ちゃんとマディラワインソースについて勉強してみよう。

ご飯のおかずとしても優秀だけれど、たぶんパンのほうが合うのではないかと思う。

そういえばこの店ではいつもライスばかりを注文しているから、いまだにパンを食べたことが無かった。

この店の料理って、なんかちゃんとしているんだよな。

いや「そりゃそうだろ」ってな当たり前な話だけども。でもホントにそうなんだ。

なんというか、西洋料理をきちんと日本人の口に合うようにローカライズされた洋食として、オカズになる味というか、白メシの友として仕上げてきている。

チキンバスケットのチキンは衣がカラっとしていて軽い食感。

カラアゲ的な味付けかと想像していたけれど、ショウガやニンニクの感じはあまりなく、カラアゲとはちょっと異なる仕上がり具合。

レスカ。

デザートはバニラアイス。

レモンソースが回しかけられている。

ということで、以上、日立市の老舗洋食店『レストラン清海』のレポートをお届けいたしました。

清海の情報

青海の場所はこちら

清海の基本データ

 青海の基本データ 

 住  所 

 〒319-1221 茨城県日立市大みか町4丁目14−13

 電 話 

 029-453-3637

 営業時間 

 11時00分~21時00分

 定 休 日 

 火曜日、水曜日

 Web 

  instagram

青海のメニュー

 青海のメニュー 

 オードブル 

 フライドポテト
    495円
 チーズとサラミの盛り合わせ
    638円
 スモーク ド サーモン
    825円
 ウインナーソーセージ マスタードソース
    605円
 チキンバスケット
    880円
 イカリングフライ
    605円

 サラダ 

 ヤサイサラダ
    583円
 ツナサラダ
    792円
 ミニサラダ
    110円

 軽  食 

 スパゲッティナポリタン
    935円
 スパゲッティミートソース
    935円
 小エビ入りピラフ
  1,012円
 小エビとマカロニのグラタン
  1,089円
 エビドリア
  1,144円
 ミートドリア
  1,144円
 ポークカツカレー
  1,155円
 ライス
    242円
 パン
    242円
 お子様ランチ(小学6年生までの良い子)
    880円

 スープ 

 クリームコーンスープ
    462円
 オニオングラタンスープ
    605円
 味噌汁
    110円

 魚料理 

 サーモンステーキ メンテるソース
  1,056円
 サーモンフライ タルタルソース
  1,056円
 白身魚のムニエル
  1,056円
 清海風エビフライ タルタルソース
  2,024円

 鶏・豚肉料理 

 チキンソテー
    946円
 ポーク生姜焼き
    946円
 ポーク味噌風味焼き
    946円
 ポーク味噌漬け焼き
  1,056円
 ポークソテー
  1,056円
 豚ヒレ肉のマディラワインソース
  1,122円
 豚ロースカツ
  1,056円
 豚ヒレカツ
  1,122円

 牛肉料理 

 ハンバーグステーキ
  1,023円
 清海風ベーコン巻きハンバーグ
  1,243円
 ビーフシチュー
  1,760円
 ビーフペッパーステーキ(200g)
  1,584円
 ベーコン巻きドラムステーキ(150g)
  2,266円
 サーロインステーキ(250g)
  3,795円
 テンダーロインステーキ(200g)
  4,026円
 特選和牛サーロインステーキ(250g)
  5,500円

 セットメニュー 

 Aセット
    462円
 Bセット
    605円
 Cセット
    935円
 Dセット
    462円

 ソフトドリンク&デザート 

 ホットコーヒー
    385円
 アイスコーヒー
    440円
 ホットカフェオレ
    385円
 アイスカフェオレ
    440円
 ホットディー
    385円
 アイスティー
    440円
 ミルク
    385円
 コーラ
    385円
 ジンジャーエール
    385円
 トマトジュース
    385円
 オレンジジュース
    385円
 メロンソーダ
    440円
 ウーロン茶
    385円
 ホワイトヨーグルト
    440円
 レモンジュース
    385円
 レモンスカッシュ
    495円
 クリームソーダ
    550円
 フロート各種
    550円

 デザート 

 シャーベット
    385円
 アイスクリーム
    385円
 カスタードプリン
    440円
 チョコレートパフェ
    770円
 プリンパフェ
    770円

 アルコール 

 生ビール(中)
    605円
 瓶ビール(中瓶)
    550円
 日本酒
    418円
 久慈の山純米吟醸
    825円
 グラスワイン(赤・白)
    330円
 国産ワイン720ml(赤・白)
  2,090円
 ウイスキー(リザーブ)シングル
    418円
 ウイスキー(リザーブ)ダブル
    726円
 黒霧島(芋焼酎)ボトル
  2,420円
 黒霧島(芋焼酎)グラス
    418円
 いいちこシルエット(麦焼酎)ボトル
  2,420円
 いいちこシルエット(麦焼酎)グラス
    418円
 ハイボール
    418円
 サッポロプレミアムアルコールフリー
    363円