【PAIAshore(パイアショア)】日本ではなかなか食べられないオックステールスープは、だれもが一度は食べてみるべき絶品スープ@茨城県ひたちなか市

ハワイの定番料理のひとつオックステールスープ

その名が示す通り、牛の尻尾のお肉を使って作るスープだ。

人気ドラマ『孤独のグルメ』でオックステールスープが取り上げられたこともあり、一躍その存在が世に知れ渡ることになった。

かく言う私も、ドラマを見てその存在を知った一人。

 

やぁ諸君、ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

PAIAshore(パイアショア)

ところが、このオックステールスープ、日本ではめったに食べることができない

その理由はいまいち不明。

しかし、そんなめったに食べられないオックステールスープを提供しているお店が茨城県内にあることを知った。

それも自分が住んでいるひたちなか市で。

そのお店こそがハワイ料理のお店『PAIAshore(パイアショア)』。

外観

開店時刻ちょうど、お店に到着。

なんともアロハな店構え。

ひさしに生えた雑草に趣が感じられる。

それにしても、なぜあんなところに草が?

カメハメハ大王を横目に、アロハと入店。

店内の様子

店に入ると「いらっしゃいませー」と、マスターとママさんに出迎えられる。

調理場の前にカウンター席があるが、お好きな席へどうぞと促され、明るい窓際の2人席に座った。

ナチュラル志向のウッディな店内。

さぞやムキムキでマッチョなサーファーたちで溢れかえる店かと思えば、さにあらず。

意外とファミリー客やカップル、それにご近所の奥様が中心の客層。

海を意識したオブジェ。

この貝って食べられる貝なのかな?

こちらがランチメニュー。

ほぼすべてのメニューが1,000円以内と、けっこうお手頃

ランチメニューは、サラダ、スープ、ドリンクが付く。

ハワイアンオックステールスープ。

これだ。

こちらはランチメニューに含まれず、スープとご飯のみの提供となる。

よってサラダなどは付かない。

オックステールスープとココナッツのアイスクリーム

注文して間もなくオックステールスープが登場。

「お熱いので、お気を付けてお召し上がりください」

そうでしょうよ、そうですよね。

もうもうと上がる湯気が、たまらなくスパイシーな香りを巻き上げている。

ご飯は大盛りで注文。

普通盛りの場合、このコロンとしたご飯の山が2つ。

大盛りだと3つになる。

薬味として添えられているのは、すり下ろしたショウガとネギ。

このショウガがポイント。

スープの具は、針唐辛子、水菜、小松菜、大豆。

それともちろんオックステール。

つまりは牛のしっぽ。

もしかしたら、入っている豆は大豆じゃなくて、生ピーナッツかも?

スープは軽くトロミが付いていて、アツアツ。

このトロミって、コラーゲンによるものなのだろう。

味付けはシンプルに塩で、塩気はとてもまろやか。

たぶん、この塩はハワイアンソルトとかってやつかもしれない。

木製のスプーンですくって一口飲むと、これが飛び上がるほど美味い

骨付きの肉を煮込んでいるせいなのか、素晴らしい出汁が出ていて、ものすごくコクが深い。

飲んでいるそばから、すぐにまた次の一口が飲みたくなる。

スープの旨味がめちゃくちゃ後を引く

スープの中には、骨付きのお肉がごろごろと入っている。

けっこうすごい量だ。

薬味のおろしショウガを少しつまんで、スープに溶かし、あらためてひと口。

驚いたことに、スープの美味さのレベルが2つ、3つ一気に跳ね上がった。

牛肉とショウガってこんなにも相性がいいものなのか。

なんだか最後のピースがガッチリと収まった感じ。

ショウガによって、完全無欠のスープが完成した。

骨付き肉からお肉をほぐして、ご飯にライドオン。

ショウガをのせると醤油の風味が加わり、白メシに良く合う味つけに変化。

こりゃ美味い!

ああ、これぞビッグ・ウェンズデー。

これってようするに、単なるスープとライスの組み合わせ。

じつにシンプルな組み合わせ。

日本の食事で言えば、ご飯とお味噌汁。いや、これは味噌汁というよりも豚汁のほうが近い雰囲気かも。

となれば、ここにお漬物の2、3切れが欲しい。

ついそう思ってしまうのは、私が日本人だからなんだろう。

ショウガは、臭みのある食材と組み合わされることが多い。

その強い香りで、食材の臭みをごまかす。

しかし、このオックステールスープのショウガは、そんな消極的な使い方ではない。

ショウガが花道をつくり、牛肉の旨味を舞台のど真ん中へとダイレクトに届ける。

ちなみにオックスとは去勢したオスの牛のこと。

去勢していないオスの牛はブルと呼ばれる。

メスの牛とくに乳牛はカウ。

ということは『闇金ウシジマくん』のカウカウ・ファイナンスって、メスの牛ってこと・・・なのか。

最後は、スープにご飯を投入しておじや風に。

しかし、お米からデンプン質が溶け出して、スープの味はクリアさを失い、少し濁る。

がちょーん!

最後の最後に失敗しちまった。

とはいえ、これはこれで美味い。

じっくりと煮込まれたお肉は骨離れが良く、食べ終えると尻尾の骨だけが残る。

尻尾の骨って変わった形してんだな。

まったくの余談だが、ウシと言えば反芻をすることで良く知られている。

ウシは、反芻をするたびに大量のゲップを出す。

なんだか、かわいい。

しかし、そのゲップから発生するメタンガスが、地球温暖化の深刻な原因となっているんだとか。

アメリカで排出されるメタンガスの25パーセントほどが、牛のげっぷによるものというのだから、いくらなんでもゲップしすぎだろう。

食事のしめに、デザートを追加で注文することにした。

この店で出すアイスクリームは『Hilo Homemade Ice Cream』。

「本日のアイスクリーム」3種の中からお好みで選択する。

ママさんにおススメを聞いたところ、店内の壁にはってあるアイスクリームの一覧の前へと案内され、アイスのフレーバーを教えてくれた。

なんとなくハワイっぽいココナッツをチョイス。

すぐに届けられたアイスクリーム。

いかにも高級そうなパッケージ。

アイスの中には、細かいクラッシュココナッツが入っている。

プレミアムアイス系で濃厚なあじわいながら、意外とさっぱりとした自然な甘さ。

ミルクとココナッツ、それぞれに由来する甘さと香りがのグラデーション。

ほど良く含んだ空気が、ココナッツの風味を包み込んでいて、口の中へと南国の香りを運んでくれる。

うーん、味わいリッチ。

Hilo Homemade Ice Cream は、ハワイで日系アメリカ人夫婦が始めたアイスクリーム屋さん。

日本では湘南にアイスクリーム工房があるそうな。

ちなみにヒロとは、人名ではなく、ハワイの土地の名前らしい。

なぜにドラゴンボール?

あ、ひょっとしてカメハメハ繋がりなのか。

ロコモコとフレンチフライとハウピア

ハワイのお料理と言えば、まず思い浮かぶのはロコモコ。

定番中のド定番。

というわけでロコモコ。

注文が入ると、マスターが調理をはじめる。

この日のスープはポタージュ。

たぶんジャガイモかな。

ポテトサラダのマッシュしたものの中に、粗みじん切りにしたジャガイモが入っていて食感に変化を与えている。

こういう細かい工夫をしてくれるお店って好きだ。

10分舗待つと、できたてアツアツのロコモコが登場。

この日は大盛りではなく普通盛り。

よってご飯は2スクープ分。

フライドポテトはブラックペッカーがまぶされていて、スパイシー。

一緒にケチャップのボトルを出してくれる。

ハンバーグはかなりスパイスが効いている。

ナツメグじゃなくて、オールスパイス。

これがハンバーグに良く合う。

ひき肉は粗挽き。

ざくざくとしたタマネギの食感が心地よい。

グレイビーソースがご飯に良く合う。

この店って、ご飯が美味しい。

さてデザートのハウピア。

メニューの説明によると、ハウピアとは「ココナッツミルクを使ったハワイの伝統的なSWEETS」とのこと。

なんともカラフル。なんともトロピカル。こりゃハワイだな。

使われている器はココナッツの実っぽい。

フルーツの下の白い豆腐のようなのがハウピアの本体。

カスタードのようなソースがかかっている。

胡麻豆腐っぽい食感。

なのにココナッツミルクの風味で、なんだかちょっと不思議な感覚。

酸味強めのフルーツが、ココナッツの甘さを引き立てる。

ショウユチキンとオニオンリングとチョコミントアイス

この日は、ずっと気になっていた『ショウユチキン(ハワイプレートランチの定番)』を食べることに。

ショウユチキンはよく売り切れているのを見るので、人気のメニューなのかも。

いっしょにサイドメニューのオニオンリングを注文した。

さて、待つことしばし。

まずはスープとサラダ。

続いてオニオンリング。

これはお酒を飲む人向きの一品だったかも。

で、こちらがショウユ・チキン。

骨付きのモモ肉が1本まるごと。

料理を運んで来てくれたママさんが「こういう風にして食べてください」と、スプーンの背中でチキンを押しつぶすゼスチャーをする。

言われた通りにスプーンの背を押し付けると、チキンは簡単にほぐれ、中から醤油の香りと肉汁があふれ出した。

こりゃよく煮込まれている。

なるほど。

馴染みのある醤油の味付け。

これは安定感ある。

チキンとご飯を交互にバランスよく食べて完食。

食べ終えてから気がついたことがひとつ。

このショウユチキンという料理、これってチキンを崩してから、ご飯と混ぜて食べるのが正しいスタイルだったのではないだろうか。

食後のドリンクはコーヒー。

アイスクリームを追加。

この日はミント&チョコチップを選択。

チョコミントといえば、ケミカルなライトグリーンなアイスを思い浮かべる。

しかしこのアイスは白い。それなのにちゃんとミントの爽やかな香り。

よく見ると、とても細かく刻んだミントが混ぜ込まれている。

冷えて固くなったチョコはカリっと。

まさにチョコチップ。

エビのクリームオムライスとハウピア

ある夏の日、ハウピアが食べたくなり、パイアショアへ。

ハウピアと、エビのクリームオムライスを注文。

この日のスープはコーンポタージュ。

まん丸なオムライス。

いい焼き色、それにめちゃくちゃイイ匂い。

ソースに玉ねぎ、しめじ、海老、アスパラ、パセリ。

ソースの見た目から、トマトソースとかオーロラソースっぽい味をのものを想像していたが

赤い色は、トマトかパプリカあたりかなと思って食べたらソースは何か独特なコクがある。

バターと何かでできたソース。

美味い。

これ、何だろう。

プレーンな薄焼き卵。

このコクのあるソースが余計な味付けがされていないプレーンなライス、白い飯にばっちりはまる。

それにしてもソースが美味い。

あまりにもソースが気になってたので、ママさん聞いてみた。

「ソースにもエビをたくさん使ってるんですよー」とのこと。

なるへそ、ソースにもエビが入っているから風味が濃いのか。

そういえば、ハワイも日本もともに島国。

手に入る食材って意外と共通点は多いのかもね。

ハウピア。

こちらは夏バージョン。

上にはキウイ、パイン、ピンクグレープがトッピング。

ハイビスカスが、文字通り華を添える。

パイアショアの基本情報

パイアショアの場所はこちら

駐車場は4台くらい。

那珂川沿いで、ちょうど水戸とひたちなか市の境に位置する。

パイアショアの基本データ

 パイアショアの基本データ 

 住  所 

 〒312-0035 茨城県ひたちなか市枝川87−1

 電 話 

 029-353-7958

 営業時間 

 11時30分~14時30分
 17時30分~21時00分

 定 休 日 

 無し?

 Web Site 

  Aloha Kitchen PAIAshore

  PAIAshore

パイアショアのメニュー

※ 価格は2020年のもの。

税込み価格です。

 パイアショアのメニュー 

 ランチメニュー 

 ロコモコ
    950円
 チキンモコ
    950円
 カレーロコモコ
    950円
 ショウユチキン
    950円
 こうばしく焼き上げたチキンのスパイシーカレー
    950円
 ひき肉&彩野菜のスパイシーカレー
    950円
 タコライス
    950円
 カルアピッグ&キャベツ
    950円
 おまかせのフィッシュのランチ
    950円
 カレーミートソーススパゲッティ
    950円
 クリーミーなエビのオムライス
  1,050円
 自慢のビーフシチューのオムライス
  1,050円

 ※ ランチはすべてスープ・サラダ・ドリンク付き

 その他の食事メニュー 

 ハワイアンオックステールスープ
  1,250円
 アサイーボウル(R)
    650円
 アサイーボウル(L)
  1,000円

 サイドメニュー 

 フレンチフライ
    200円
 オニオンリング
    200円
 ハウピア
    350円
 Hilo Homemade Ice Cream(各種)
    500円