≪ 閉店 ≫【そばくら】おしゃれなお蕎麦屋さんの十割蕎麦＠茨城県ひたちなか市

雨の休日。

今日は敬老の日。９月の３連休最後の休日です。

が、あいにくと雨。予定では自転車でちょっと遠くのお店に行ってランチを食べようかな、なんて思ってたんですが、雨はけっこうな降り方でして、夕方まで雨は上がらないとのこと。

自転車での移動はできそうにありません。それならランチは近場で済ませたい。

前から気になりつつも、これまで行くことが無かったご近所のお蕎麦屋さん、そばくらに行ってみようかな。と、そんな感じで行って参りましたんで、雨のなか蕎麦のレポートです。

そばくらまで雨の中を歩く

こちらのお店、私のお家からは徒歩圏内にありますんで、歩いて行くことにしました。

ちょっとでもカロリーを消費するためにもね。

傘を広げて、サンダルつっかけてレッツゴー。こんな「雨の休日」ってのも悪くないよね。

しかしサンダル履きってのはまずかった。

どんなに足元に気を配って歩いても、雨の日はビッチャリ。なんせサンダルの上面は雨に対して完全に無防備。

両手ぶらりのノーガード戦法なので、思う存分に雨を拾いまくる。

ウェルカム・セプテンバー・レイン。

おかげで足元は実に不愉快。

雨水をぞんぶんに含んで、引退間際のスポンジのようになったサンダルが奏でるゴキゲンなサウンドをBGMに散歩を堪能していると、すぐにお店に到着。

ただいまの時刻はオープンから10分ほど経過。

お店の前の前には今月のセットメニューの立て看板。このメニュー、なかなかの品数。これで1000円ってありがたい。

そしてなによりメニューの「じゃが明太」ってのが非常に気になる。

実はちょくちょくこのお店の前の道路を車で通るんですが、ぱっと見た感じでは、ここのお店は駐車場が無いのかな？って思ってました。

そんなんで今日まで、なんとなくお店に入るタイミングを逸してきましたが、どうやらこの看板によると、お店の裏に駐車場があるようです。それも１４台分。へぇ。

さっそく店のドアを開けて入店。

カランカランカラーンっと。

店内のカウンター席。

店内はベージュとブルーがメインの落ち着いたモダンな雰囲気。あれ、ここってお蕎麦屋さんでいいんですよね？まるでカフェみたい。

すでに先客がいらっしゃいます。品のあるお若いカップル。おふたりの落ち着いてリラックスしたその佇まいからすると、もしかしたらご夫婦なのかもしれません。

花番さんに案内されるままカウンターの椅子に座ると、これが非常に体の収まりが良い。テーブルと椅子の高さがちゃんと揃っていてドンピシャ。

たまにカウンターの高さと椅子の高さが微妙に合っていないお店ってありますもんね。

なんせカウンターと椅子を揃ってオーダーメイドするとなると、それなりにお金がかかりますんで。

まずはカウンターだけ作って、あとからカウンターに合う椅子を別に買い足す。個人経営のお店でありがちなように思えます。

それさておき、この椅子、ターコイズブルーに染めた革の背もたれが実に洒落ている。

こちらはテーブル席。

テーブル席は、基本は２人掛け。グループ客には人数に合わせてテーブルをくっつけてくれるようです。テーブル備え付けの蕎麦猪口にはナプキンと楊枝。

席に着くとほぼ同時にお冷とおしぼり、そしてメニューが運ばれてきました。

メニューをめくると、その中に「蕎麦粉のチーズケーキ」を発見。

え、チーズケーキ？ そば屋で？ こりゃ、なんともハイカラな。

オーダーはもちろんお得な今月のセット。

セットメニューの蕎麦は基本せいろ蕎麦。

それに＋３００円で天ぷら３点盛りが付き、＋５００円で天ぷら５点盛りが付きます。

さらに大盛りならば＋２００円。

なので、腹具合と懐具合に合わせたオーダーのカスタマイズが可能。こちとら懐具合の寂しさは常だが、なんせ歩きで来たもんで腹が減ってる。

よって、ここは懐具合よりも腹具合を優先。

「すみませーん、今月のセット、大盛り、天ぷら３点盛りでお願いします。あ、あと、蕎麦粉のチーズケーキも」

レジ下のショーケースには器が飾られていました。

お店に入って５分ほど、次々とお客さんがいらっしゃいます。なかなかの人気店ぶり。

いらっしゃるお客さん達もカップルから、ご年配のご夫婦まで、けっこう幅広い年齢層。共通しているのは皆さま、実に品がおありでいらっしゃる。

そしてなにより年齢によらず、男女二人組のお客さんばかり。

二人一組で次々と埋まっていく店内の椅子。

そしてその結果、１つだけの椅子を残して満席に。そのただ１つの空いている椅子ってのが私の隣の椅子。

カップルたちに囲まれて、より際立つのは私のぼっち感。ガッデム。

今月のそばセット。

写真では見切れちゃってますが、ちゃんと箸置きがあるのはありがたい。

出汁巻き玉子、稲荷、そして気になるじゃが明太。

出汁巻きはちょいとユルめだが噛むと出汁が溢れる。

稲荷はご飯に白ごまが入っていて香りと歯ごたえにちょいとアクセントを添えてます。油揚げはお上品な味付け。じつに好ましい。

じゃが明太には枝豆が２つトッピング。さほど明太感はなく、どちらかと言えば小吹芋。パセリはルックスに華を添えますが、彼の仕事はそこまで。

常陸秋蕎麦の十割蕎麦。

蕎麦は固めの仕上がり。

十割蕎麦ってもっとモソっとした食感を想像してましたが、こちらのお蕎麦はつるつる。

ちょっと水切りが甘い気もしますが。

のど越しは良く、蕎麦つゆは良く合っていますが、そのつゆはやや甘めに感じました。辛すぎはしない、ちょっと甘め。でもレビューサイトを見ると、辛いと感じる方もちらほらいらっしゃるんで、もしかしたら辛いのかも。いや、そんなことないでしょ。

個人的にはこれくらいの塩気ならば、蕎麦をつゆに肩までどっぷりとつけてもOK。

もぅちょっと酸味があれば、なおタイプ。

天ぷら３点盛り。

お客さんたちはみな、今月のセット＋天ぷら３点盛りをご注文されてました。つまりは人気の組み合わせ。

天ぷらの衣は軽くさっくりとした仕上がり。ごま油の香りは無いですね。

カボチャの天ぷらを枕に、茄子と海老の天ぷら。夏の名残り。

天塩。

天ぷらの隣には淡いピンク色をした塩の粒。これって、ドンキで売ってるヒマラヤの塩？と、思いましたら違ってました。

沖縄の屋我地島のお塩だそうで。

豆乳寒天。

寒天はフルーティーな風味。杏仁豆腐かと思った。けっこう夢中で食べちゃいました。

つやつやとした缶詰のミカンがトッピングされていてなんだか懐かしい。

蕎麦湯。

ヒマにまかせてこの蕎麦湯の入れ物を改めて観察。よくみると、変わったカタチしてますね、コレ。湯桶（ゆとう）というそうです。古来から日本ではお湯やお酒を注ぐのに一般的に使われていたそうですが、現代では蕎麦湯くらいでしか使わないんだとか。

しかし、まったくもってシンメトリーではないデザインで、左右の対称性なんてガン無視。

ちょっとかっこいい。

なんだか祭事の道具っぽい。

ほどよくトロみが付いた蕎麦湯を猪口に注ぐと、出汁と醤油の香りが広がる。それを口に含むと、先ほどまで控えめに思えていた酸味がはっきりと顔を出す。それにつけても相変わらず当てにならないのは我が味覚。

蕎麦粉のチーズケーキ。

蕎麦湯を飲み始めたタイミングで、花番さん、というかスタッフさんから「デザートをお持ちしてもよろしいでしょうか？」と尋ねられる。「もち、バッチコーイ！」

このチーズケーキ、結構大きめ。で、しっとりと固め。ソースはイチゴ。それにクリームとミント。私の残念な鼻では、このチーズケーキから蕎麦の香りを感じることはできませんでした。が、それを差っ引いても美味しいチーズケーキ。飲み物を注文していなかったので、出汁がかおる蕎麦湯と一緒に頂く。うん、意外と合うんじゃない？チーズケーキと蕎麦湯。斬新。

ごちそうさまでした。

コンクリ打ちっぱのビル。

お店を出るとすっかりと雨も上がって・・・なんて都合のイイことは全く無くて、来た時と変わらずシトシトと降り続ける雨。

傘をさして家路を辿れば、これもまた相も変わらず足元のサンダルはグッチャリ。

そばくらの場所はこちら

駐車場14台分が完備なのでお車が便利。

そばくらの基本情報

営業時間

　11:30～14:30

定休日

　火曜日

電話

　029-229-2020

そばくらのメニュー

そばくらのメニュー。

価格は2019年９月のものです。

今月のセット。月替わりのおススメランチメニューですね。

座った席の後ろにライトが。なので、メニューに反射して見にくい。スマヌ。