【珉珉】あんかけ焼きそばと名物ママさん@茨城県日立市

今日は、日立市にある中華の名店、珉珉をご紹介しよう。

珉珉は、ある知り合いが私にすすめてくれたお店で、以前からその存在がずっと気になっていた。

 

やぁ諸君ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

私が日立にある老舗の中華料理屋 珉珉を知ったきっかけ

私に「珉珉」の存在を教えてくれたのは、職場の仕事仲間のある男だった。

彼は、茨城県の北側にある北茨城市から、ひたちなか市の職場まで電車で通っている。

私よりも年上で、何年か前に彼と初めて一緒に仕事をしたときに、とてもお世話になった。

そして現在の仕事場で久しぶりに再会し、親しくしてもらっている。

茨城県日立市 シビックセンターの玉

ある日、いつものように彼と世間話をしていると、「最近、よく泥棒の被害にあって、困っている」なんてことを漏らしはじめた。

泥棒だなんて、なんとも物騒な話だが、興味をそそられて詳しく話を聞いてみた。

なんでも、彼と奥様は、2人とも園芸を趣味としていて、自宅の庭にはたくさんの珍しい草花を植えて、それは大事に育てているという。

しかし、茨城県とはいえ、世の中には悪いヤツが居たもんで、彼ら夫妻が「珍しい花」や、「高価な花」を庭に植えると、その花は、数日のうちに盗まれてしまうのだという。

 

たび重なる花泥棒の被害に、ついに業を煮やした彼は、泥棒対策として、自宅の花壇にトラバサミの設置を真剣に検討していた。

トラバサミ(虎挟み)とは、狩りにつかう罠の一種で、野生動物が通りそうな場所に地雷のように埋めて仕掛ける罠だ。

何も知らない動物がトラバサミの上を通ると、ばね仕掛けの罠が作動して、トラバサミはまるでサメのように動物の足に喰らい付く。

その残虐性から、日本国内はもちろん、国際的にも狩りでの使用を禁じられていたりするほどの非常に残酷で、危険なトラップだ。

 

さすがの私も、トラバサミを設置しようとしている彼のアイデアには、ちょっと引いた。

なんと言うか、控えめに言っても狂人。

異常者の発想。

彼は、草花を愛する心の優しい男なのだが、彼のその優しさは、花泥棒に対して向けられることは無いようだ。

とりあえず私は、この危険人物とは距離を置くことを固く決心した。過激で危険な考え方をするこの男とは、すっぱりと縁を切るべきだ。いますぐこの男との付き合い方を考え直さねば。

別れの餞別代りに「トラバサミはやめときましょう」と、常識人としての立場から、彼にアドバイスを送っておいた。

どうか考え直してくれるといいのだが。

 

さて、彼とばっさり縁を切る前に、せめて最後に何か有益な情報でも引き出せないかと「どこかおすすめの美味しいお店ありますか?」と聞いてみた。彼が教えてくれたお店が、今回ご紹介する中華料理屋の珉珉だった。

彼によると、店の名物メニューは五目焼きそばだという。

それだけではなく、お店のママさんも焼きそば以上の名物だとか。

そして中華料理 珉珉へ

たまたま休みの日に日立市に行く用事ができたので、ずっと気になっていた珉珉でランチを頂くことにした。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 お店の外観 (1)

近くのコインパーキングにクルマを停めて、珉珉へと向かう。

この店の付近には、コインパーキングがやたらにある。

珉珉も、店の前の駐車場に2台分の駐車スペースを確保している。もし珉珉の駐車場が埋まっていたら、すぐ目の前のコインパーキングを利用することになる。

店が面している通りは一方通行なのでご注意を。

最初の訪問(焼きそば)

茨城県日立市 中華料理 珉珉 お店の外観 (3)

珉珉の店の前に到着した。

味わい深い店の外観。

間違いない、これはイイ店だ。そういうオーラが出ている。

いい店オーラがダダ漏れじゃないか。

現在の時刻は正午。

入り口に暖簾はないが、営業中の札が掛かっている。

さっそく店に入る。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 店内の様子 (1)

店内には4人かけのテーブルが3つ、それとカウンター席が8つ。

カウンターの椅子は真っ赤な合皮張りで、座面が丸いタイプ。

入り口の上には、テレビが設置されていて、NHKのお昼のニュースが流れている。

なるほど、なるほど。こういうスタイルの店か。

ばっちり昭和スタイルだ。

 

主人「はーい、いらっしゃいませぇー」

ママ「いらっしゃいませぇー」

カウンターの向こうの厨房にはこの店の主人と、そしてママさんが立っていた。

ママさんは小柄ながら、スっとしていて、とても様子がいい。

 

さっそくぼっちの指定席であるカウンターの端っこに座ろうと、丸い椅子に手を伸ばした。

すると、水の入ったコップをもってきたママさんが、4人掛けのテーブルに座るように勧めてくれた。それも、3つあるテーブルの真ん中のテーブルを。

私は、カウンターで良いと伝えたのだが、どうしてもテーブル席に座って欲しいようだ。

なにかお店の事情があるのかもしれない。カウンターの席はあきらめる。

お昼時だし、ぼっちな私が4人掛けのテーブルを占領してしまうのは、なんというか申し訳い。

 

せめて写真が撮りやすいように、光が差す明るい入り口側のテーブルへとコップを持って移動した。

しかし、そのとたんにママさんやってきて、真ん中のテーブルに戻るように促す。

「ここのテーブルは、テレビがうるさいから」

というのが、その理由らしい。

別段テレビの音は気にならなかったが、とりあえず言われるがままに真ん中のテーブルに戻ると、ママさんがスポーツ新聞を持ってきてくれた。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 スポーツ紙 エリカ逮捕の日

スポーツ紙の一面に踊る「沢尻エリカ 逮捕」の見出し。

エリカ様が持っているマイクの人間失格の文字が実にイイ味だしてる。

しかし、あいにく私は、スポーツ新聞にも、エリカ様にも興味はない。

むしろ興味があるのはこの店のメニューのほうだ。

中華料理 珉珉のメニュー

※ 価格は2019年11月のもの。

 中華料理 珉珉のメニュー 

 ご飯類 

 豚肉入チャーハン 850円
 カニチャーハン  900円
 エビチャーハン  900円
 鶏肉入チャーハン 850円
 豚肉かけ御飯   850円
 カニかけ御飯   900円
 エビかけ御飯   900円
 天津丼      900円

 やきそば類 

 五目やきそば   850円
 豚肉入やきそば  850円
 鶏肉入やきそば  850円
 カニ入やきそば  900円
 エビ入やきそば  900円

 麺 類 

 てんしんめん   900円
 細切肉そば    850円
 カニそば     900円
 エビそば     900円
 細切鶏そば    850円

 その他 

 餃子       450円

茨城県日立市 中華料理 珉珉 のメニュー

メニューを見ると、分かりやすく色分けされている。

本格中華の黄色のページと、町の中華屋としての白いページ。

メニューは、基本ラインナップとして「チャーハン」「ごはん」「やきそば」「拉麺」の4種類があって、具材が鶏肉または豚肉なら850円。エビ、カニなら900円。ご飯ものには天津丼もある。

このご時世にあって、どのメニューも1,000円以内に収まっているのがありがたい。

 

オーダーをとりに来たママさんに、この店の名物だと聞いている五目焼きそば餃子を注文した。

しかし、ママさんは「五目焼きそばより、鶏焼きそばのほうが美味しい」とおっしゃる。鶏焼きそばにしなさい、と。

私としては、別に五目焼きそばに対しての特別な思い入れもないし、なにより、この店のママさんが「五目焼きそば」よりも「鶏焼きそば」のほうが美味しいと勧めてくれているのだ。

ならば私にはそれを断る理由はない。

私「じゃ、鶏焼きそば、お願いします」

ママさん「はーい、鶏焼きそばねー」

茨城県日立市 中華料理 珉珉 お水

ふっと壁にかかっている時計を見ると、時計の針は12時30分を指している。

おや? 何かヘンだ・・・

私は12時の開店と同時にこの店に入ったはずだ。

なのに時計は12時30分を指している。

 

ああ、なるほど、どうやらあの時計は、23時間30分ほど遅れているようだ。

いや、分かり易く別の言い方をすれば、時計は30分ほど進んでいる。

とにかく現在の時刻を知るためには、この時計はまったく役に立たない。

 

注文をした後、ぼんやりとテレビを眺めていると、若い女子の2人組が店に入って来た。

2人ともかなり若い。20歳そこそこってとこだろう。

日曜日のランチにこの店を選ぶとは、なかなかの渋い選択だ。

 

この店の少し先には、大手ファミレスのチェーン店があるし、若い女性向きの店もある。

そちらのほうが、この店よりも入りやすいだろう。

しかし彼女たちはこの店を選んだ。

若いのに店を見る目がある。

 

女子2人「五目焼きそばを2つお願いしまーす」

ママさん「はーい」

 

どうやらこのお2人も、名物の五目焼きをばを食べに来たようだ。

しかし、どうしてママさんは彼女たちには鶏焼きそばを勧めなかったのだろう。女子2人の五目焼きそばの注文には素直に応じている。

そして、いったいなぜ、私には鶏焼きそばを勧めてきたのだろう?

 

ママさんは、女子2人と世間話を始めた。

なるほど、どうやらこの若い2人組とは昔からの顔なじみのようだ。

おそらく2人組の彼女たちはこの日立市の生まれで、子供の頃からこの店に何度も来ているのだろう。

会話の端々から、何となくそんなことがわかる。

ママさんを交えて、リラックスした雰囲気で談笑している。

 

その後しばらく話を続けた後、やっとママさんは厨房のご主人にオーダーを伝えた。

ママさん「海老焼きそばと、海老チャーハンねー」

 

え?

あれ?彼女たちの注文は五目焼きそば2つだったはずじゃ・・・

 

なにやら、ママさんを通すことで、彼女たちの注文がねじ曲がってしまったようだ。

ここ珉珉のママさん、何んというか、ちょっとした「能力者」というか、「念」を使うタイプの方のようだ。

客の注文を、己の意のままに自由自在に操る。

「五目焼きそばを注文したら、いつの間にかエビ炒飯を食べていた。 な・・・何を言っているのかわからねーと思うが・・・」的なやつだ。

ありのまま、今起こったことを話せば、そういうことだ。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 (16)

しばらくすると「はーい、すぐできますからねー」と、餃子用の小皿と箸を持ってきてくれて、音を立てないように静かに、丁寧に目の前においてくれた。

お箸は小皿を枕にするように置く。箸置きが無い場合は、このように箸を置くのがマナー。

さすがはよくご存じだ。

 

時間は日曜日のお昼時。店のテレビでは「NHKのど自慢」の放送が始まった。

ママさんは、この番組がお気に入りらしい。

出場者が歌い始めるたびに、すぐに、

「あー上手い、はーい、合格」

「あー下手。はい、だめー」

と、いちはやく判定を下す。

なんとも陽気な人だ。

しかし、彼女が「合格!」と太鼓判を押した出演者が、数秒後にカーンと鐘ひとつで撃沈する。それも何度も。

だが、そんなことはまったく意に介していないご様子。自らのジャッジに対する絶対的な自信は、鐘の音ひとつで揺るぐものではない。

彼女が「合格」と言えば、その出演者は間違いなく「合格」であって、鐘と一つしか鳴らさなかった審査員の方が間違っているのだ。

 

やがて、ご年配のご夫婦が店に入ってきて、私の後ろのテーブルに座った。

こちらのご夫婦も、やはり馴染みの客のようで、ママさんと冗談を言い合って大笑いしている。こちらのご夫妻もオーダーは五目焼きそば。

ご夫婦の注文が、ちゃんと厨房に届くことを願う。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 餃子

まずは餃子が運ばれてきた。

餃子は5個。丸い皿に花のように盛り付けてある。

ちょっと珍しいルックス。

いい焼き色がついている

茨城県日立市 中華料理 珉珉 餃子のたれ

さっそく一つ頂くと、これが程よくパリッと仕上がっている。

この餃子のパリっと感は、過剰すぎない、わざとらしさのない、素直なパリパリ感。

世の中に「餃子の皮はパリッと」なんて、そんな認識が浸透するよりもずっと昔から、この珉珉ではパリパリの餃子を出してきたんだろう。そんなことが伝わってくる。

さらに、この餃子の具には何か工夫がされていて、豚肉の旨味だけではない、もっと複雑な旨味を感じる。

この旨味の正体はなんだろう。海老?カニ?鶏?

ちょっと他の店ではなかなか出会えない美味い餃子。これは期待できる。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 鶏焼きそば (5)

「はーい、お待ちどー」と、運ばれてきた「鶏焼きそば」。

びっくりするほど大盛り。実際に目にしなければ、このボリュームは伝わらないかもしれない。

マルちゃんの焼きそばで言うと、2.5玉から3玉分くらいの麺の量がある。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 鶏焼きそば (3)

さっそく特盛の鶏焼きそばを頂こうとすると、突然、ママさんが両手で私の袖を掴んだ。

あまりにも急で、あまりにも予想外の出来事に、私は何もすることができず、ただ事の成り行きを見守る。

まさか、命まで取られるワケでもないだろう。

いや、このママさんのことだ、命を取られるかもしれない。

いったい何をしようというのだろうか・・・?

茨城県日立市 中華料理 珉珉 鶏焼きそば (2)

私の上着の袖を両手に取ったママさんは、ゆっくりと袖口を丁寧にひとつ折り返した。

上着の袖が、焼きそばのあんに付いて汚れないように、袖を折り返してくれた。

まさか、子供のように袖口を捲られるなんて。

 

私が夢中になって餡掛け焼きそばをかき込めば、きっと上着の袖は、餡でベチャベチャにしてしまうに決まっている。

ママさんは、私にその不幸が襲い掛かる前に、先手を打ってくれたのだ。

いったいこんなことをされたのって、何十年ぶりだろう?

なんだか、照れくさい。

私は「ありがとうございます」とお礼をするのが精いっぱいだった。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 鶏焼きそば (4)

照れてばかりもいられない。せっかく焼きそばが届いたのだ、さっそく頂こう。

この焼きそばの麺には、所どころにしっかりと「焼き」が入っていて、もっちりした麺と、カリッとした部分が混ざりあって、食感の変化を楽しめる。

その麺に、野菜と肉の旨味がたっぷりと溶けこんだ餡が絡む。

鶏は唐揚げ。衣はカリッとして、肉はしっとりとしている。

絶妙だ。

餡の具材には、白菜、空心菜、キクラゲ。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 鶏焼きそば 豆板醤

自家製の豆板醤をすすめられた。

焼きそばにかけると良いらしい。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 鶏焼きそば (1)

試しにスプーン2杯分の豆板醤をかけてみた。この豆板醤、見た目ほど辛くはない。

なるほど、焼きそばに豆板醤って、アリだ。これは美味い。

さらに何度か豆板醤を追加で振りかけて、最後まで美味しく頂いた。

ご主人の腕は確かだ。美味いからこそ、長くこの店を続けてこれたのだ。

それにしたって、すっかり満足。

腹ぱんぱん。

 

ご主人とママさんにお礼を言い、会計を済ませて店を出た。

まくってくれた袖はそのままに、なんとなく日立市内を散歩してから、帰路についた。

2度目の訪問(チャーハン)

茨城県日立市 中華料理 珉珉 コインパーキング (3)

若い2人組の女子が食べていた海老チャーハン。あれが実に美味しそうだった。

私が食べた鶏肉焼きそばと餃子のあの感じからして、他のメニューも美味しいだろうことは容易に想像がつく。

前回の珉珉での食事から、一週間。ずっと海老チャーハンが気になっていた。

雨の日曜日に、私は一週間ぶりに、ふたたび中華料理 珉珉を訪れた。

狙いはもちろん、海老チャーハン。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 コインパーキング (2)

珉珉の目の前にあるコインパーキング。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 駐車場

珉珉の駐車場。

2台分のスペースにはまだクルマが停まっていない。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 雨の日の外観

正午を少し回ったところなので、今日も私が1番目の客だろう。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 カウンター

今日も時計は30分遅れている。先週と変わらないこの店の風景だ。

3つのテーブルのうち、2つのテーブルはすでに先客が座り、食事をしていた。

ご主人とママさんに挨拶をする。すぐにママさんに一番奥のテーブルに案内してくれた。カウンターを希望したところで、おそらく聞き入れてはもらえないだろう。素直に従う。

今回もお昼の混雑する時間帯なのにもかかわらず、また一人でテーブル席に座る。

テーブルの真ん中の席では、品のあるご夫婦が食事をされていた。

珉珉のオープン時刻の正午ぴったりに入店したのだが、すでに先客2組は食事中。いったい、この店は何時に始まっているのだろうか?

まさか、ひょっとして、30分進んでいるあの時計の12時がオープンなのだろうか?

茨城県日立市 中華料理 珉珉 スポーツ紙

今日もママさんがお水とスポーツ新聞を持ってきてくれた。

さっそく海老チャーハンを注文したいのだが、私の注文がストレートに厨房のご主人に届くとは思えない。確実に海老チャーハンを頂くためにも、ここはママ対策が必要だ。

私「豚肉のチャーハンください」

ママ「豚より、鶏肉のチャーハンの方が美味しいよー

きたきた。食いついてきた。だが、その豚チャーハンはデコイ。つまりはおとりだ。

私「へぇーそれじゃ、海老のチャーハンはどうでしょうか?」

ママ「うーん、この前、何食べたっけ?」

驚いた。私のことを憶えていてくれたようだ。

私「鶏肉の焼きそばです」

ママさん「ふーん、じゃ今日は、海老チャーハンねー」

 

やった。オーダーを通した。

なんだろう、この達成感。

大型の肉食獣を手なずけた時って、きっとこんな気分になるのだろう。

私は、このピーキーなじゃじゃ馬を乗りこなしたのだ。

 

私の注文をご主人に伝えたママさんは、ご主人に何か問いかけている。

ママ「海のバケモノ、山のバケモノ、川のバケモノ・・・そういうバケモノを、まとめて何て言うか知ってる?

おや、彼女はいったい何の話をしているのだろう?

 

主人「さぁ、知らないねぇ・・・」

ママ「えぇー!知らないのー?」

ママ「ち・み・もぅ・りょぅ

 

魑魅魍魎_01 

 

なるほど、魑魅魍魎か。

 

ママ「魑魅魍魎って、鬼がね」

ママ「鬼って漢字が、4つも入ってんの!」

ママ「あーやだやだ!

 

魑魅魍魎_02

 

どうやら、こういう事らしい。

鬼の字がたくさん出てくる「魑魅魍魎」という漢字のせいで、ママさんはなぜかご機嫌ナナメのご様子。

どちらかと言うと、その発想自体がナナメすぎて、私にはついていけない。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老炒飯 (4)

待望の海老チャーハンが運ばれてきた。

これをこの一週間、心待ちにしていた。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 炒飯のスープ

チャーハンにはスープが付いて来る。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老炒飯 (3)

ピーマンの緑とパプリカの赤が彩りと、食感に華を添える。

言うまでもなく、野菜はシャキッと。海老はパリっと。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老炒飯 (1)

海老はコロモをつけて揚げてある。

海老の食感が最高だ。

チャーハンの中には、揚げた麺を砕いたものが入っていて、香ばしさと食感のアクセントが与えられている。

その工夫に感心する。

やっぱりだ、思った通り、珉珉はチャーハンも美味しい。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老炒飯 (2)

米は卵によってコーティングされている。

熟練の技。

昔懐かしいチャーハンの味。あっという間に食べきってしまった。

もう少し食べたい。

 

追加の注文を選んでいると、男性一人が店の戸を開けて、席にもつかず五目焼きそば4人前を注文した。

「はーい」とママさんが愛想よく返事をすると、男性は「クルマ停めてくる」とそのまま出て行った。

常連さんなのか、いつものやり取りといった様子。

しばらくすると、また別の男性客が一人で現れて、先ほどの客と同じように、先に注文だけを伝えに来た。先ほどの客と違うのは、注文した五目焼きそばが6人前というところ。

いきなりこの短時間の間に10人前の五目焼きそばの注文が入ったわけだ。

今から私が追加注文をしても、その料理が出てくるのは、10人分の五目焼きそばの調理後。

ま、仕方がない。この後は特に予定もないことだし、気長に待つとしよう。

追加で豚肉のチャーハンをお願いした。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 豚炒飯 (2)

待たされるのを覚悟していたが、10分少々で豚肉のチャーハンが届いた。

調理がめちゃくちゃ早い。

 

豚肉のチャーハンも基本的には海老チャーハンと同じ。もちろんスープも付いてくる。

メインの具が海老から豚肉を細切りにして揚げたものに変わっている。

この豚肉の揚げ物は、ガーリックが効いていて美味い。

先ほど五目焼きそばを注文した2組10名の客は、2階の席へと案内されていった。

このとき初めて2階にも席があることを知った。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 豚炒飯 (3)

海老チャーハンと豚チャーハン。2つのチャーハンをたっぷりと堪能した。

ご主人とママさんにご挨拶をして、店を後にした。

ママさん「まった来ってねー」

3度目の訪問(ラーメン)

3日後、仕事の関係で午後から日立市を訪れることになった。

仕事が終わった頃にはすっかり日も落ちて夜となっていた。

せっかく日立市までているので、珉珉で夕食を食べていこうと思い立った。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老入りラーメン (1)

「こんばんわー」と挨拶をしながら、店に入る。

先客は2組で、奥と真ん中のテーブルは埋まっている。

ママさんに、入り口近くのテーブル席へと案内された。

いまだカウンターには座ったことは無いが、これでテーブル席の3席をコンプリートした。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老入りラーメン (16)

よし。

きょうも時計はキッチリ寸分たがわず30分ズレてる。

うん、ばっちりカンペキだ。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老入りラーメン (15)

ママさんがスポーツ紙とお水を運んで来てくれた。

この一連の流れ。もはや様式美。

珉珉といったら、こうでなくちゃ。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老入りラーメン (14)

レトロな電話。

普段のご主人とママさんは、長年連れ添った夫婦らしい遠慮ない口調でやり取りをしている。

しかし、ご主人が「おーい、お皿を取って」とか、仕事上の言葉を口にすると、決まってママさんは「はいっ!」と素直な返事をかえす。

そんなところがまたイイ感じだ。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老入りラーメン (13)

すっかり寒くなったので、今日はラーメンを食べて暖まりたいと思っていた。

なので、注文は海老ラーメン。

ママさんに注文をすると、いつになくすんなりと注文が通って驚いた。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老入りラーメン (11)

「はーい、おまちどー」

5分ほど待つと、ママさんが海老ラーメンを運んで来てくれた。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老入りラーメン (9)

アツアツでトロトロのあんの上に海老が浮かぶ。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老入りラーメン (7)

昔ながらの中華麺。

かと思いきや、そんなことはなく、ちゃんとアップデートされている。

もっちりとした食感の麺。

スープは鶏ダシで塩。とろみの付いたスープは麺によく絡む。

酸味が効いた味付けも私好みだ。

これは温まる。間もなく12月だというのに、額に汗が浮かんだ。アツアツだ。美味い。

ラーメン屋のラーメンというより、中華料理屋の拉麺。

ふと、 この店の時計の時刻を正したいと思った。もしかしたら、喜んでもらえるかもしれない。

そう思ったが、やめておいた。

あれは時計ではない。

時計によく似たオブジェ。現代アートの類。

きっとこの店に来るたくさんの客たちはみな、あのオブジェを見るのを楽しみにしているはずだ。

もし私が、あの時計のようなオブジェの針を、現実の時間に合わせてしったとしたら、たくさんのこの店のファンをがっかりさせてしまうだろう。

なにより、時間通りの時計なんて、アートではない。それはもはや、なんの面白みも無いただの時計だ。

珍しくもなんともない。

そんな無粋なものは、ここ珉珉には全くふさわしくない。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 海老入りラーメン (5)

今日のママさんは、奥のテーブルの男性客と話し込んでいる。

男性客が見せた彼の孫の写真とその話題にガッツリと食いついている。

ママさんをこちらのテーブルに引き寄せるには、ドンペリのシャンパンタワーでも頼まなければ難しそうだ。

しかし、あいにくとこの日はドンペリが切れていたらしく、お店にはない。

今日は美味しいラーメンを頂けただけで満足だ。

4度目の訪問(天津丼)

快晴の土曜日。半日ほど大洗の街を自転車で走り回り、クタクタになった。

こんな日は中華料理でエネルギー補強だ。となれば、よし珉珉へ行こう。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 天津丼 (6)

11月最後の土曜日。

いつもクルマを停めているコインパーキングはすでに満車。さすがは週末だ。

珉珉の駐車場も、コインパーキングも一杯。

店の回りをグルグル回り、なんとか空いている駐車場へクルマを放り込んだ。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 天津丼 (4)

店に入ると、すでにたくさんのお客さんで賑わっている。

空いているのはカウンターの2席のみ。

今回、4回目の来店で、はじめてカウンターに座る。ああ、やっぱりカウンターは落ち着く。

 

2階は宴会客でいっぱいのようだ。

夫婦2人で切り盛りする店は、まさにてんやわんやで、カウンター向こうの厨房はさながら戦場だ。

主人「うえ!うえ!上の注文取ってきて!」

ママさん「わっかりましたー!」

 

厨房では料理がどんどん出来上がり、ごま油のいい匂いを漂わせた皿が次から次へと出てくる。

それをママさんが運び、空いた皿をもって戻ってくる。店内を右へ左へパタパタと忙しそうだ。

ママさん「チンジャオロースひとつー!」

へぇ、そんなのあるんだ。

 

この忙しさの中、店の電話がなり出した。すかさずママさんが受話器をとる。

ママさん「はい!珉珉です!」

電話の相手とチャーハンがなんだとか、しばしやり取りしてから

ママさん「今、いっそがしくて、デッキマセーン!

ガチャ。

 

おいおい、客商売でそんな対応の仕方ってあるか?

いや、こんな調子で何十年とやってきたんだろう。だからこれで良いのかもしれない。

客商売とは奥が深い。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 天津丼 (5)

ここ珉珉は、三億円事件を扱ったドラマの撮影に使われたそうだ。

三億円事件が発生した1968年が舞台のドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』(フジテレビ、2016年)。

ここ珉珉には、そのころの時代の雰囲気が、未だに残っているということなんだろう。

 

今回はじめてカウンターに座ったことで、ご主人が料理する様子を初めて目にした。

チャーハンを調理する鉄鍋を大きくあおると、米が宙で弧を描き、また鍋に戻る。

右手にはお玉を持ち、鉄鍋は左手一本で持ち、振るう。

 

カウンターの二人組が、ママさんに促されて空いたテーブル席へと移動する。

しばらくすると、またテーブル席の客が出て行き、私もテーブルへと移動した。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 天津丼 餃子

餃子。

前回よりもさらにパリっとしている。やっぱり美味い。

 

2階の宴会場から、30代中ほどの女性のお客さんが氷を取りに来て、ご主人と仲良く話している。

その間にママさんが氷を準備。

「お嬢ちゃん、これ上に持って行ってー」

この大人の女性客も、ママさんから見ればお嬢ちゃんなのか。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 天津丼 (3)

天津丼。

日本発祥の中華。

 

お会計をしている家族連れの小さな娘さんに向かって、ご主人が声をかけた。

ご主人「お待たせしちゃって、ごめんなさいねー」

娘さん「いいえー、ごちそうさまでした。美味しかったです」

良くできたお子さんだ。

 

1組出て行って、入れ替わりでまた1組がご来店。そして、また別の客がお会計。

会計を済ませた客はみながみんな、主人とママさんに挨拶と感謝をしていく。

この店の愛されている感、すごい。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 天津丼 (2)

天津丼のてっぺんには海老が2尾。

甘酸っぱいあんがまんべんなくかかっている。

天津丼にもスープが付いて来た。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 天津丼 (1)

玉子の層が厚い。

まるで、かに玉でできたカマクラのようだ。

空気を含んだフワっとした仕上がりなので、たまごに重さはなく、パクパクといけてしまう。

プレーンなライスにフワフワのかに玉、それに甘酸っぱいあん。

やっぱ、美味い。

 

天津丼を食べ終わるまでにも、ひっきりなしに客が来店し、また食事を終えた客は会計をして出ていく。

たくさんの人たちがこの店の料理を楽しんでいる。

客に愛されている良い店だ。

 

私も食事が済んだ。

ならば長居は無用。他の客のために席を空けよう。

お会計をし、ご主人とママさんに挨拶とお礼をして店をでた。

 

そういえば、未だにこの店の名物、五目焼きそばを食べていないことを思い出した。

また珉珉に行くべき理由ができた。

 

ごちそうさまでした。

茨城県日立市 中華料理 珉珉 置物

カウンターの上にあった、これは何だろう?

この「みんみん 珉珉」の字、左手で書いても、もう少しうまく書けるだろう。

どこまでも味がある店だ。

中華料理 珉珉のデータ

場所はこちら

JR常磐線日立駅からは1Km、徒歩で約12分。

駐車場は2台。

付近にコインパーキング多数あり。

店が面した道路は一方通行(海側➡山側)。

基本情報

 中華料理 珉珉の基本情報 

 住  所 

 〒317-0072 茨城県日立市弁天町1丁目8−17

 電  話 

 0294-23-4310

 営業時間 

 12時00分~14時00分

 18時00分~21時00分

 定 休 日 

 木曜日

中華料理 珉珉のメニュー

※ 価格は2019年11月のもの。

 中華料理 珉珉のメニュー 

 ご飯類 

 豚肉入チャーハン 850円
 カニチャーハン  900円
 エビチャーハン  900円
 鶏肉入チャーハン 850円
 豚肉かけ御飯   850円
 カニかけ御飯   900円
 エビかけ御飯   900円
 天津丼      900円

 やきそば類 

 五目やきそば   850円
 豚肉入やきそば  850円
 鶏肉入やきそば  850円
 カニ入やきそば  900円
 エビ入やきそば  900円

 麺 類 

 てんしんめん   900円
 細切肉そば    850円
 カニそば     900円
 エビそば     900円
 細切鶏そば    850円

 その他 

 餃子       450円