みなさんこんにちは、ぼっちメシ研究所のjamです。
今日は水戸市の3ツ星ホテル、レクビュー水戸の中にある日本料理 花結びでランチを頂いてきました。
さっそく研究成果をご報告。
あ、ちなみに私ってば、ホテルの星の数ってどんな基準で与えられるものなのか、ぜんぜん分かってません。
なので、3ツ星ホテルと言ってはみたものの、どれくらい素晴らしいホテルなのか分かってないのです。
ただなんとなく漠然と「星の数って、多ければ多いほどいいんだろうなぁ・・・」くらいの認識です。
いつもながら、無駄話し多め、情報量少なめでお送りします。
さて、まずは行ってみましょう!
花結びへと向かう
我は行くよ、雨降る水戸の街を
今日も元気に自転車にのって出発です。
ぼっちメシ研究所から、今日の目的地花結びまではおよそ10Kmの距離です。
自転車でも、30分~40分ほど走ればお店に行ける見込み。
しかし急に雨が降り出してしまい、雨宿りなんかをしたせいたせいで、思ったより時間がかかってしまいました。
ホテルレイクビュー水戸に到着
何はともあれ、ぼっちメシ研究所を出てから2時間。ホテルレイクビュー水戸に到着。
時刻は12時を少し回ったくらい。
ホテルレイクビュー水戸は、水戸駅から徒歩で4分。
500メートルの距離にあります。すぐそこですね。
あ、今更ですが、電車でくれば良かった気もします。
そしてホテルの前。
なのですが、いざホテルを前してみると、急に今日の自分の服装が気になりました。
今日の私の格好といえば、長袖のシャツに短パン。そして足元はサンダル。
そして今から向かうのはホテルのレストランです。ひょっとしてドレスコードとかってあるのでしょうか?
私としては、精一杯に背伸びしてがんばった大人の秋の装いのつもりなのですが、もしかしたらお店に入る前に黒服を着た大柄な黒人二人組に追い返される可能性も無きにしも非ず。
荒っぽいことは好みませんが、いざとなったらぼっち神拳を使うしかありません。
恐る恐るホテルの入り口に近づいてみると、守衛さんがいらっしゃいます。
あぁ、良かった、屈強な黒人ではなく日本の方のようです。というかばっちり日本人です。
そもそもで言えば、自転車でホテルに来ること自体がどうなの・・・? とも思いますが、守衛さんに自転車をどこに停めたらいいのかお伺いをたててみました。
そして、この守衛さんとても親切な方でして、自転車はホテルの立体駐車場の手前に停めるように懇切丁寧に誘導して頂きました。
ありがとうございます。
ぼっち百裂拳をご披露できないのは残念ですが、ここは良しとしましょう。
さっそくホテルレイクビューの中へ
自転車を停め、ホテルの入り口をくぐります。
それにしても私の場違い感、パない。もちょっとましな恰好してくればよかったかな、とも思いましたが、すでに後の祭りです。
短パンサンダルでロビーを横切ります。
すると、受付のお嬢様から「いらっしゃいませ」とお声をかけて頂きました。
私はそのありがたいお声掛けに、いつもの今にも糸が引きそうなくらいのぬっとりとした笑顔で会釈を返します。
「ぇへへ・・・どうも・・・」
ロービーを抜けるとすぐにカフェっぽいようなレストランぽいようなお店がありますが、花結びはその奥。
お? おおぉお!?
これってマジスカ?なんと全品、破格の10%引き!
事前には知らなかったのですが、これはラッキー。
なんとも太っ腹。
今年2019年は12/30まで、すべてのメニューが10%OFF。
ただし会席料理は除きます。
すぐ隣にはメニューが置いてありました。
これが10%OFF。
こちらは丼物。
これも10%OFF。
うっひょー、それにしても1000円以下のメニューは野菜天丼のみです。強気ですね。
日本料理 花結び
女性スタッフさんに席を案内されました。
この花結びは、表の通りから一段高い場所にあり、なおかつ目隠しされているので、道行く人々から見られることはありません。
さすがの三ツ星ホテルのレストランですね。ばっちりとプライバシーが保護されています。
「どうぞテーブル席か、もし、よろしければカウンター席でも・・・」
とご案内頂きましたが、カウンター席を見てみると照明が抑えられた、しっとりとしたセッティング。
これでは我がポンコツカメラは「暗い、暗い」と不満を漏らすのは必須です。
なので、大きな窓の近くの2人掛けのテーブル席をお願いしました。
この写真は私が座ったテーブルのお隣の4人掛けのテーブル。
席につくと直ぐに、お茶とメニューが運ばれてきました。
お茶はほうじ茶ですね。
黒服に身を包んだ紳士がオーダーを取りにいらっしゃいます。
凛々しい男性スタッフさんの佇まいにちょっと緊張しちゃいます。なにせこの男性スタッフさんのパリッとした服装に比べ、私は短パン、サンダル履き。私とは対極の存在です。
緊張しつつも、さっそくランチメニューのなかから花御膳をオーダーしました。もちろん短パン、サンダルでね。
ランチメニューには、+150円でドリンクが付けられるそうです。
喉がカラカラになっていたので、ここは当然のごとくアイスコーヒーをオーダー。
男性スタッフ「コーヒーは食後にいたしましょうか? それとも食前になさいますか?」
短パン「あ、あ、じゃ食前で」
喉が渇いていたので、運ばれてきたアイスコーヒーをたいして味わうことなくゴクゴク。
「あ、あれ? このグラスってバカラなのかな?」と思い、よく見てみるとKIRINのロゴが。
これってビールグラスじゃねぇか・・・
花結びの花御膳
オーダーすると間もなく調理場から「シャーシャーシャー」と、天ぷらを揚げる音が聞こえてきました。
そして5分ほど経ったころ、私がオーダーしたランチ、花御膳が目の前に並びます。思ったよりすごく早い到着。
どうですかね、このビジュアル。いい感じですね。
女子会マインドに溢れる私はテンション上がります。
この花御膳は、天ぷら、お造り(お造里)、小鉢二種、鉢物の構成。
小鉢と鉢物の違いが良く分からなかった私。後でネットで調べてみたのですが、やっぱり良くわかりませんでした。
お造り
こちらがお造り。
いわゆる3点盛りです。
たぶんカンパチ。
そう考えた根拠は歯ごたえ。
美味い。
鯛。
だと思う。
見た目より切り身が大きいです。
塩で寝かせてあるのかな?しっとりしていて美味しい。
鮮度が命と思われてきた魚ですが、実は魚って〆てから時間の経過とともに旨味が増えるそうです。その代わり、歯ごたえが無くなっていくんだとか。
熟成とかエイジング・フィッシュってやつですね。
この紅葉に見立てて切った人参と、菊の花びら。
和食っていいわぁーって心から思いました。
私が大好きなイカ。
鹿子に包丁が入ってます。
1切れ食べてから、イカの表面が炙られていることに気づきました。
美味しいんだけど、イカ独特のねっとり感はあまりなくて、ちょっと残念。でも十分に美味しい。
ご飯
ご飯は粘りが強かったです。
お味噌汁
味噌汁はお麩とワカメ。
このワカメが凄かった。
こんなに繊細で歯ごたえが良いワカメって初めて食べました。
味噌はブレンドしてるっぽい感じです。赤だしのような風味だけど、まんま赤だしでは無い感じ。
美味しい。
きんぴらごぼう
ごぼうのきんぴら。
これは柔らかいゴボウ。ほんとうに柔らかい。驚くほど柔らかい。
この食材は「ゴボウ」にカテゴライズしていいものなのか?
ごぼう、ゴボウ、牛蒡。
ごぼうってなんだっけ?
牛蒡の概念を改めざるを得ないくらい。いままで食べたことが無いくらいのゴボウです。
そんなこと思っちゃうくらいに柔らかい。
ほんとにゴボウなんだろうか、コレ?
こんな私でも、ゴボウを柔らかく煮ることくらいははできます。時間をかけて煮れば。
大抵のものは柔らかくなりますから。引き換えに香りと食感を失いますが。
でもこのゴボウ、シャキとした食感が残っているのがスゴイ。
この牛蒡のきんぴら、食感をまったく失っていないんです。シャコシャコとした食感が残っています。
じっくりと煮て柔らかくしたんじゃなくて、ゴボウそのもが柔らかいんじゃないかな、と思いました。
なんか上手くは説明できません。これはものスゴイきんぴら。
小松菜のお浸し
小松菜のお浸し。
きんぴらに続き、この小松菜のお浸しも同じくスゴイ。
こちらも柔らかいのにシャキシャキとした食感が残っている。という、かむしろきんぴらより強く感じます。
繊細なのに、繊細で、繊細な食感。
たかだか小松菜をこんなに美味しくするなんて、どうかしている。
どうすればこんな風に小松菜のお浸しを作れるのか、私にはまったく見当もつきません。
なんだか異次元のテクノロジー。和食の技術って今どうなってんの?
牛蒡のきんぴらと小松菜のお浸し。文句のつけようもなく、わき役。大部屋俳優。風景の一部。電柱となんら変わらない存在。
でも、このランチで一番美味しいと思ったのが、この名もなきわき役たち。
始めて食べた食感。
この野菜たちは、いわゆる間引き菜ってやつなのかな?
DNAに刻まれて、次世代に伝えたいと思えるレベルの美味しさ。
天ぷら
一方、主役の天ぷら。
カボチャ、舞茸、キス、茄子、海老。と、そうそうたる顔ぶれです。
カボチャから箸をつけてみると、厚切りのカボチャが天つゆを衣に含んで美味しい。
夢中になって天ぷらを堪能していると、ホールの女性スタッフさんが、籠を持ってきてくださいました。
スタッフさん「お荷物はどうぞこの中へ・・・」
地べたに置いた、私のカメラバッグへの気遣いです。実にありがたい。
そしてこのスタッフさんのなんとお美しいことか。惚れ惚れする所作です。
しかし折り悪く、ちょうど熱々の天ぷらを頬張った直後の私。
ぼっち「は、ふぁい、ありが、ありふぁふぉう、ほふぁいまひゅー・・・」
と、お礼の言葉と感謝の気持ちを空気が抜けたような声にするのが精いっぱいだったのでした。
貧乏性な私は、海老の天ぷらをこの食事のフィナーレに添えたつもりだったんですが、その目論見は大失敗。
この海老天、めちゃくちゃ美味しい。海老がぶっ太い。極旨の海老。
これは真っ先に揚げたてのところを頂くべきでした。貧乏人ほど損をする。
小松菜のお浸しと、きんぴらごぼうに夢中になり過ぎた・・・
茄子は、まぁ茄子は後でもいいと思います。
このクオリティの海老が4も乗った大海老天丼が急に気になりました。
出汁巻き玉子に、蟹の身が入った餡がかけてある。
餡の粘りが強いので、片栗粉ではなく葛粉なのかな、と思ったけど、なんでそう思ったのか自分でも分からないのです。
美味しい一品ではあったけど、まぁ、ゴボウと小松菜にくらべると、それほどの驚きはなかったです。
店内の様子。
テーブルの間は広めです。
この日は日本列島に未曽有の被害をもたらした台風19号が去った直後。それゆえか、お客さんは少なかったです。
とても満足感が高いランチでした。
きんぴらと小松菜のお浸しがスゴ過ぎ。
欲を言えば、お新香を頂きたかった。
そういえば、花結びに向かう途中でこんな看板を見つけました。
なに、コレ?
日本料理 花結び の場所はここ
そういや、健康診断の結果が届いてた
そういえば、先日受診した健康診断の結果が郵送されてきてました。
A4版の白い封書です。
な、なんだこの封書。分厚い・・・ぞ?
とても嫌な予感がします。
分厚い封書の前にしてボー然としていると、その封書が私の脳に直接はなしかけてきました。
魔の封書「やぁ、はじめまして。君がjam君だね?」
魔の封書「今日は悪い知らせと、そしてもっと悪い知らせを持ってきたんだ。どっちから聞きたい?」
ああ。
そうです。健康診断の結果なんて悪い知らせに決まってます。
なんだか心当たりがたくさんあるし。
私は自分が置かれている状況、つまりは健康状態のさらなる悪化を理解し、すぐそばまで近づいてきた 死の時 をリアルに実感しました。
「あぁ、きっと私は、もうすぐ死ぬのだな・・・あまり良いコトが無かった人生だけど・・・」
「・・・」
「うん、まぁ・・・次に期待しよう」
しかしその時、私の防衛本能が「そっ」と私の心にささやきかけてきたのです。
防衛本能「jam聞こえるかい?・・・ぼくだよ、キミの防衛本能だ・・・そいつの話を聞いちゃダメだ・・・見ちゃダメだ・・・そんな事をすれば・・・君は傷つくことになる・・・」
その防衛本能の小さなささやきは、私を正気の世界へと引き戻します。
あぁ、素晴らしい季節。待ちに待った秋の到来。
Lovely season has come.
いったい誰がこの素晴らしい秋の日にわざわざ「悪い知らせ」なんて聞きたがるというのでしょうか?
そんな奴がいるならば、そいつこそがうつけです
少なくとも私は、この愛すべき秋の週末をぶち壊しにするような悪い知らせなんて聞きたくありません。
私のもとに、悪い知らせを運んで来た魔の封書。
私はキャビネットの一番奥にその魔の封書を投げ入れ、鍵をかけました。
厳重に。
「病院から送られてきた封書なんて、はじめから無かった」
「良かった・・・病気のjamはいないんだ」
まぁ健康状態については心配することもないでしょう。
だって健康診断なら、また来年もあることだし。
なんだかカッコいいフォントだったので。