【日本料理 真依】ガチでおすすめ水戸の和食ランチ!牡蠣の金山寺焼き@茨城県水戸市

令和元年の暮れ。

2019年の締めくくりとして、かねがね伺いたいと思っていた日本料理のお店「真依」でランチを頂くことにした。

日本料理 真依

やぁ諸君ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

 

何かと無駄に忙しい年末。

片付かない仕事は残っているが、ひとまず片付いたことにして、正月休みに逃げ込むことにした。

そんなわけで、今日は日本料理真依でランチ。

茨城県水戸市 日本料理真依 (42)

ひたちなか市と水戸市の境を流れる那珂川。

国道118号線を自転車で走り、橋を渡る。

この橋の先は登り坂になっていて、坂の上には本日のランチをいただくお店「日本料理 真依」がある。

 

開店直後の空いている時間を狙っていたのだが、どうやら微妙にオープン時間に間に合わない。

ヒーヒー言いながら、坂道を駆けあがる。

普段の不摂生がたたって、太ももはいとも簡単に悲鳴をあげる。

お店の外観

茨城県水戸市 日本料理真依 外観 (3)

「日本料理 真衣」に到着。

こちらは民家を改装したお店だ。

ぱっと見ただけでは、ここに飲食店があることに気づかない。

茨城県水戸市 日本料理真依 外観 (5)

お店の存在をアピールするようなノボリなどはないが、店の前には譜面台が立っていて、そこには楽譜の代わりにメニューが置かれている。

OPENの文字が書かれている掛け札から、ここが飲食店であることがわかる。

シンプルで、すっきりとした静かな佇まい。

日本料理のお店にありがちな、やたらと威圧感のある門構えをしたお店よりも、だいぶ入りやすい雰囲気だ。

茨城県水戸市 日本料理真依 外観 (4)

淡いブルーに、金色があしらわれている。

この左側に回ると、お店の入り口がある。

店内の様子

茨城県水戸市 日本料理真依 店内 (2)

店に入ると「いらっしゃいませー」と元気なご挨拶。

陽気な感じのご主人と奥様に迎えられた。

 

入り口を入ってすぐ、調理場の前にカウンターが2、3席。

カウンター席の背後には、2人掛けのテーブルが4席ならぶ。

すでに先客がいて、はじのテーブルでは若い男女が座り、くつろいでいた。

さらに奥にもスペースがあり、そちらにもテーブルが並んでいる。

 

店内も、外観と同様にすっきりとした印象だ。

白を基調とした空間に、赤い革張りの椅子が映える。

窓は、視線の高さをさけた高さに配置されていて、店の外からの視線を外しつつ、自然光が差し込むように工夫されている。

 

清潔な、白いユニフォームを身にまとった奥様に、奥のテーブル席へと案内される。

奥様は、小柄で華奢で、なんというか、じつに可憐と表現するほかないような美しい女性だ。

この女性が、このお店の名前となっている真依さん、なのだろうか。

茨城県水戸市 日本料理真依 店内 (6)

奥の部屋には2人掛けのテーブルが3席。

写真に写る左側のテーブルには、予約席の札が立てられていた。

 

奥の間は、ばっちり暖房が効いていて温かい。

しかし、この日は年末だというのに記録的な気温の高さで、最高気温は20度ちかくまで上がった。

そんな季節外れの気温のなか、登り坂を全力で走ってきた私には少しばかり暑いくらいの暖房。

 

案内されてきたこの奥の間にはテーブル席が3つ。

それぞれのテーブルは、客同士の視線が交差しないように気を使って配置されている。

高い位置に配された窓からは、自然の光がさしこんできて、あたたかな雰囲気に和まされる。

私が座ったテーブルの席は、この写真に写っている2つのテーブル席に対して真横を向くように配置されていた。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (1)

ほうじ茶。

奥様がお茶とメニューを運んで来てくれた。

このお茶が入った器、これはおそらく湯呑ではなくて蕎麦猪口ではないだろうか。

青い縦の線が、蕎麦を表現しているように思える。

 

お茶は熱すぎず、かといって冷めてもいない、ほど良い絶妙な温度。じつに気が利いている。

喉が渇いていたので、グビグビと飲み干してしまった。

すぐに気づいた奥様が、さっそく2杯目のお茶を注いでくれた。

 

清潔な空間で座り心地のいい椅子。それに温かいほうじ茶。

リラックスした気分になる。

茨城県水戸市 日本料理真依 店内 (4)

壁を見上げると「夜のお品書き」

お酒が進みそうなメニューが揃っていて興味が惹かれる。

どれもが美味そう。

その中でも八丁味噌タンシチューが猛烈に気になる。

 

黒板には青い文字で「宇宙ビール」と書かれている。

聞きなれない銘柄のビールだが、驚いたのはそのお値段。なんと999円なり。

茨城県水戸市 日本料理真依 店内 (3)

壁には宇宙ビールのちらしのような紙が張り出されていた。

えらく強気なその値札の理由を知りたくて、この張り紙をよく読んでみたが、その理由については触れられていなかった。

茨城県水戸市 日本料理真依 メニュー (3)

メニューを拝見。

お手軽ランチを注文した。

メインを三種類(お造り、角煮、牡蠣の金山寺焼き)から選べる。もちろん、メインはカキの金山寺焼きを選択。これが今日のお目当て。

茨城県水戸市 日本料理真依 メニュー (2)

ランチドリンクには抹茶をお願いした。

ついでにランチデザートに酒粕アイスパフェを追加。

 

メニューの写真なんかを撮りながら料理を待っていると、ご年配の女性2人連れが案内されてきた。

70代くらいの女性と、50代なかほどの女性で、とても上品な身なりをされている。

2人は私のテーブルの左側、予約席の札が立っているテーブル席に腰を下ろした。

母と娘なのだろうと推測したのだが、会話のなかで交わされる言葉使いや、その様子から察するに、どやら親子ではなく「年の離れたお友達」といった感じのようだ。

 

この年配の女性、おばあちゃんと言ってもいいお歳だろう。

このおばあちゃんは、なかなかの「おしゃべりさん」のようだ。

連れの女性に対して「髪切った?」なんて、まるでタモさんのような質問をしている。

さらに続けて「前髪おろしたの?うるさくない?」と矢継ぎ早に質問を浴びせている。

どうやらこの2人は、久しぶりの再会らしい。

 

会話の端々から察するに、おばあちゃんがこの店を予約して、年下のご友人をご招待したらしい。

しきりに牡蠣の金山寺焼きが、いかに絶品であるのかを、年の離れた友人に力説している。

鼻息も荒く、ここ真依の「牡蠣の金山寺焼き」を手放しで大絶賛するそのお姿は、まるでお歳を感じさせない。

たいそうな興奮のしようで、なんだかかわいい。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (23)

おばあちゃんは、メニューとお茶を運んできた奥様に「ずいぶんと薄着ねぇ、寒くはないの?」と聞いている。

奥様はそれに丁寧に応え、しばしやり取りしたあと注文をとって、厨房の方へと戻っていった。

 

奥様は注文を厨房に伝えたあと、私のテーブルへとやって来て、ひざ掛けを勧めてくれた。

せっかくの申し出なのだが、ひざ掛けは必要ない。

できるだけ丁寧にお断りをして、親切なお心遣いに対してお礼に頭を下げると、額から汗が落ちた。

うん、ひざ掛けなんて、まったく必要ないのだ。

真依のお手軽ランチ

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (21)

10分ほど待つと、お手軽ランチが配膳された。

配膳をしてくれた奥様から「茶碗蒸しは熱いので、お気お付けください」と伝えられた。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (8)

小松菜のお浸し。

全体の写真では見切れちゃっていて写っていないのだが、こんなシャレオツな器で小松菜のお浸しが付いている。

お浸しといっても、だいぶ醤油の塩気は抑えられていて、出汁の美味さをフィーチャーした味付け。

食べてみると、小松菜のシャキシャキ感とはちょっと違った歯ごたえがある。

よく観察してみると、カイワレっぽい細い茎を刻んだものがはいっていた。なんとも芸が細かい。

出汁を味わってほしい、という料理人の思いが、器に使われているグラスからも伝わってくる。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (20)

天ぷら。

主役のようでいて、実は脇役の天ぷら。

とはいえ、揚げたてを食べないと。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (19)

ご飯。

お茶碗の中で、米はきれいな半円形の山に盛り上がっている。

きれいなご飯の山。

米はコシヒカリで、柔らかくなり過ぎない炊きあがり。

個人的に、一番好きな米は「つや姫」なのだけれど、こんな炊き具合のコシヒカリを食べると「やっぱ、コシヒカリって美味いな」と素直に思う。

お米の炊きあがりの印象から、このご飯は電気炊飯器ではなく、ガス火で炊いているかもしれない。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (18)

味噌汁。

ねぎと豆腐。ちゃんとこし器をつかって溶かれた味噌。

この味噌汁には、特別に主張することはないようだが、出汁も塩分も申し分なく美味しい味噌汁。

だけど、なぜか物足りない印象が残った。

なんでだろう。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (17)

エンドウ豆、エビ、サツマイモ、マイタケ。

緑はたぶんエンドウ豆だとおもうけど、自信がない。

衣はやや厚めで、パリッとしているけど軽さはない。

ちょっと重い印象が残った。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (16)

天ぷらに塩という選択肢が用意されていることがありがたい。

この塩は、粒の大きさがそろっているから、いわゆるアジシオかも。

岩塩とかだったらより良かったが、私にはこの塩で十分だ。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (15)

天つゆ。

真依で提供される料理は全体的に薄味仕立てで、塩気よりも出汁の美味さを味わせてくれる。

そんな出汁自慢のお店だから、天ぷらは塩よりもこの天つゆの方がいいかもしれない。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (14)

レンコン。

あまりよその店では見ないような厚切りのレンコンで、シャクシャクとした歯触りよりもホクホク感を活かした揚げ方。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (13)

厚焼き玉子。

ふわふわの玉子焼きは2つに切り分けられている。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (12)

カキの金山寺焼き。

見た目はまるでグラタンのようだが、味噌の焦げたこうばしい香りが、これが和食の料理であることを主張している。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (10)

牡蠣の味噌焼き。

これがブったまげた逸品。

「味噌と牡蠣」という、ごくシンプルな組み合わせなのだが、事前に想像していた味とはまったく違う。

想像のはるか上。

この料理のコクと旨味は驚くほど特濃。

この美味しさは「牡蠣 味噌」 ではなく、「牡蠣 × 味噌」

お互いの美味しさが、プラスではなく、掛けあわされている。

これがシナジー(相乗効果)というやつなのだろうか。

牡蠣は特別なものではないが、それでも、なかなかの大ぶり。

しかし火の通りは最小限にとどめられていて、牡蠣の身にはブリブリの張りが残されている。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (9)

味噌をからめた牡蠣を口に運び噛みしめると、ブリっとした牡蠣の身はジュワっとはじける。

牡蠣の独特な苦味を含んだ旨味と、それから金山寺味噌のコクが口の中に広がる。

味噌と牡蠣で、こんなにコクと旨味が出せることに心底おどろく。

真衣の「カキの金山寺焼き」これは、でたらめなほどに美味しい。

めちゃくちゃに美味い。

これ食べたら、たまげるぞ、いやマジで。

繰り返しになるが、この料理はブったまげるほどに美味い。

なんだか、この料理を食べきってしまうのが惜しい。

何んとかその時を、食べきってしまうその時を少しでも遅らせることができないものだろうか?

それにはそうだ、ゆっくりと味わって食べればいいんだ。

よし、そうしよう。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (5)

茶碗蒸し。

アツアツで提供された茶碗蒸しも、ほどよい温度まで下がり食べやすい温かさになっていた。

蓋をとると、鰹の出汁の香りと、三つ葉の爽やかな香りが ふわっ とただよう。

あ、これ、美味しいやつだ!

この茶碗蒸しも、出汁の美味さが前面に出ている上品な仕上がり。

食べ進めると、すぐに海老に出会ったが、タケノコや銀杏にお会いすることは最後まで無かった。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (7)

お漬物はカブとしば漬け。

お正月を前にして、おめでたい紅白カラーのお漬物。

カブの方はとても塩気が抑えられていて、ほんのりとわずかに柚子の香りがする。

けっこう、思いきった薄味仕立て。野菜の味と歯ごたえがしっかりと残した淡い味わい。

塩分と脂肪分が多い食事になれている現代人に対して、これほど淡い味わいの料理を提供するのは、おそらく、たいへんに勇気がいることだろう。

見上げた勇気。素直に敬意を払いたい。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (6)

柴漬け。

紫蘇の穂と、白ゴマ。

あと、桜色の粒が入っていたが、それが何かはわからなかった。

野菜の食感と風味がばっちり残したすばらしいお漬物。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (4)

抹茶。

爽やかな苦味。

この苦味に、なんだかシャンと背筋が伸びる。

厳しいくらいの苦味が、口の中をリセットしてくれる。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (3)

デザート。

酒粕のシャーベット。

シャーベットとチーズケーキには、ブルーベリーのソースがかかっている。

この酒粕のシャーベットが絶品。

酒粕というよりも、甘酒のシャーベット。

甘さを楽しみつつ、抹茶の渋みを楽しむ。

最高か。

茨城県水戸市 日本料理真依 お手軽ランチ (2)

甘酒のシャーベットが2つに、チーズケーキが2つ。

どちらも1個にして、値段を半額にしてくれてもいいかも。

そのほうが注文しやすくてありがたい。

 

茨城県水戸市 日本料理真依 店内 (5)

4人連れのファミリーがご来店。

先客のカップルの席から1つ空けて、そのお隣に座った。

茨城県水戸市 日本料理真依 外観 (2)

お店の出入り口はこちら。

お会計をして店の外に出て時計を見てみると、すでに13時に近い。

店に入ったのが11時30分を少しまわった頃だったので、意外と長居してしまったようだ。

茨城県水戸市 日本料理真依 (5)

お店には5台分の駐車場が確保されている。

ただし、込み合うとちょっと狭いかもしれない。

お店のすぐ隣にはコインパーキングがある。

茨城県水戸市 日本料理真依 (4)

茨城県の名物、暴走族。

最近は茨城県でも、暴走族を見ることが少なくなった。

茨城県水戸市 日本料理真依 帰り道

年末の水戸の街。

年を追うごとに、年末感が薄れている気がする。

茨城県水戸市 日本料理真依 (2)

もう一つの茨城名物、水戸のくねくねタワー。

この中に入った記憶があるが、今もはいれるのだろうか。

茨城県水戸市 日本料理真依 (1)

 

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真依の基本情報

日本料理真依の場所はこちら

場所は茨城大学の近く。

日本料理真依の基本データ

 真衣の基本情報 

 住  所 

 〒310-0055 茨城県水戸市袴塚3丁目9−29

 電  話 

 029-357-7699

 営業時間 

 11時30分~13時30分

 17時00分~21時00分

 定 休 日 

 月曜日

日本料理真衣のメニュー

※ 価格は2019年12月のもの。

 ランチメニュー 

 天婦羅定食 

 茶碗蒸し、小鉢、ご飯、味噌汁、漬物、ミニデザート 又は ランチドリンク
 1,500円

 お刺身定食 

 茶碗蒸し、小鉢、ご飯、味噌汁、漬物、ミニデザート 又は ランチドリンク
 1,600円

 お手軽ランチ 

 お造り 又は 角煮 又は 下記の金山寺焼き
 天婦羅、茶碗蒸し、小鉢、ご飯、味噌汁、漬物、ミニデザート 又は ランチドリンク
 1,700円

 真依ランチ 

 茶碗蒸し、お造り、天ぷら、お浸し、小鉢
 焼八寸(焼き魚、合鴨ロース煮、粟麩田楽、厚焼き玉子、はじかみ など日替わり)
 ご飯、味噌汁、漬物、ミニデザート 又は ランチドリンク
 2,850円

 ※ 真依ランチは、状況によりお時間がかかる場合がございます。
  スタッフにお尋ね下さい。
  内容は日により変わります。

 ※ 価格は税別となります。

 夜のメニュー 

 ローストビーフと香味野菜のサラダ
  1,100円

 自家製カラスミ
  1,200円

 白エビ唐揚げ
   900円

 マグロかま焼き
  1,150円

 あらとシジミの洋風酒蒸
  1,100円

 八丁味噌タンシチュー
  1,250円

 赤貝刺身
  1,000円

 ソイ煮付け
   950円

 しめサバ
   750円

 鯛ぞうすい
  1,000円

 鯛和風リゾット
  1,250円

 アマダイ酒蒸し
  1,280円

 タコぶつ
   550円

 塩煎り銀杏
   500円

 いぶりがっこクリームチーズ
   750円

 目光唐揚げ
   800円

 金目鯛煮付け
  2,450円

 鴨鍋(1人前)
  1,250円

 あん肝汁の寄せ鍋
  1,580円

 湯豆腐
   850円