≪ 閉店 ≫【手打ちうどん つばさ】看板メニューの鍋焼きうどんは一年中いつでも食べられちゃう@茨城県ひたちなか市

そういえば、ここ最近、まったくうどんを食べていない。

とんとご無沙汰。

すっかりうどんレスな生活に慣れきってしまった。

気が付けば、日々の生活の中から、茹でたてのうどんのような瑞々しい潤いを失っている。

よし、久しぶりに、うどんを食べに行ってみようか。

 

やぁ諸君、ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

手打ちうどん つばさ

というわけで、ひたちなか市の『手打ちうどん つばさ』へと向かう。

手打ちうどん つばさ 看板

青空に羽ばたく 大きなつばさ。

これぞまさに自由の象徴。

手打ちうどん つばさ 外観

『手打ちうどん つばさ』は、通りに面した絶好のロケーション。

しかし、道沿いに植えられた街路樹が邪魔になって、お店の存在に気付きにくい。

そのためか『手打ちうどん つばさ』の看板は、街路樹の頭よりもずっと高い位置に掲げられていて、とびきりのノッポさんだ。

手打ちうどん つばさ 入り口

午前11時。

開店時間ぴったりに到着。

本日の一番乗り。

女将さんに写真撮影の許可をいただいて、店内の写真をいくつか撮る。

手打ちうどん つばさ 麦茶とお冷

座敷が5卓。テーブル席が3つ。すべて6人掛け。

カウンター席はなく、ぼっちにはちょと戸惑うシチュエーション。

とりあえず、一番奥の座敷に座ると、すぐに麦茶とお冷が運ばれてきた。

気が付けば頭上にはテレビが設置されている。

その真下に座ったから、番組を見ることはできないが、どうやらNHKの朝ドラの再放送をやっているようだ。

手打ちうどん つばさ メニュー

さっそく卓上のメニューを拝見する。

まっさきに目に入って来たのは「焼き鳥」130円。

味付けにタレはなく、塩のみだが、それにしたって1本が130円とは魅力的なプライス。

手打ちうどん つばさ メニュー

9月も半ばを過ぎて、だいぶ涼しくはなってきた。

これから秋が深まって寒くなっていくだろう。

今のうちに「冷やしタヌキ」か「天ざる」を食べておきたい。

手打ちうどん つばさ おばあちゃん やじるし

注文をするため、顔を上げると、座敷のすみに座っているおばあちゃんの存在に気が付いた。

新規のお客さんだろうか、いったいいつの間にやって来たのだろう?

ふっと、そのおばあちゃんと目があった。

ニッコリと微笑みかけてくるおばあちゃん。

やさしい笑顔が印象的だ。

なんとなく「エヘヘ」と笑顔を返す。

すると突然、おばあちゃんは大きな声を張り上げる。

「ごちゅうもーーーん! ご注文だよーーー!」

手打ちうどん つばさ メニュー

その大声を聞いた女将は、すぐさまパタパタと私の座る席へと駆け寄ってくる。

てっきりお客さんだと思っていたおばあちゃんは、どうやらこの店のスタッフの一員。

座敷の片隅に座って、客と厨房のあいだで伝令をしているらしい。

もしかしたら、この店の先代の大女将なのか。

いや、むしろこの店のボス的な人物なのかもしれない。

手打ちうどん つばさ メニュー

注文を取りに来た女将さんに、天ざるうどん、それに大根おろし、ついでに豚キムチ丼のミニ丼を注文する。

あ、あとついでに焼き鳥2本。

手打ちうどん つばさ 壁のメニュー

昭和の雰囲気を色濃く残す店内。

こんなお店が好きだ。いつまでも続けて欲しい。

手打ちうどん つばさ 焼き鳥

注文してから15分ほどで焼き鳥がやってきた。

「お食事のほうは、間もなくできますので、もう少々お待ちください」と女将さん。

目の前に置かれた焼き鳥からは、とてもイイ匂いが漂い、鼻と胃袋を刺激する。

 

さっそくパクっといく、と、んんん?

 

これって、ひょっとして、スーパーで売っている焼き鳥じゃないか・・・?

どうも、スーパーの焼き鳥を温めなおして、塩を振りなおしただけのようだ。

手打ちうどん つばさ 焼き鳥

出会い頭の肩すかし。

ちょっぴり残念な焼き鳥。

 

しかし、1本130円という破格のお値段を考えると、むしろ多くを望む方が間違っている気もする。

 

うん、そうだ。

スーパーの焼き鳥の販売価格は、おそらく100円くらいするはずだ。

それに温めなおす手間や、皿を洗う手間を考えると、130円で焼き鳥が食べられるってのは、結構ありがたいことなのかもしれない。

 

とはいえ、がっかりしたのも事実。

手打ちうどん つばさ 天ざるうどん

すぐに「お待たせしましたー」と、天ぷらうどんを運んで来てくれた。

手打ちうどん つばさ 天ざるうどん

白いうどんの上には、黒い刻み海苔。

白と黒のぱっきりとした強いコントラスト。

浅黒い蕎麦では決して見ることはできない、うどんならではの強烈な色の対比。

手打ちうどん つばさ 天ざるうどん

天ぷらはかなり盛りだくさん。

サツマイモ、ピーマン、ナス、カボチャ。

ゴボウのかき揚げと、タマネギのかき揚げ。

それにエビ天。

手打ちうどん つばさ 天ざるうどん

薬味の小皿にはちいさな梅干しがのっていた。

薬味に梅干しなんて、めずらしい。

小皿の上に、梅干の小さな赤色が差すだけで、ずいぶんと華やいで見える。

手打ちうどん つばさ 天ざるうどん

メニューに記載されていた「大根おろし」って、てっきり薬味の「辛味大根」のことかと思っていた。

そしてそのつもりで注文した。

しかし、まさか天ぷら用の大根おろしの事だったとは。

 

大根おろし・天つゆ 100円。

天ぷらとは別料金なのか・・・

手打ちうどん つばさ 天ざるうどん

厚めのコロモは、カリっとガリっとした強めの食感。

もっと軽くパリっとした天ぷらが好みかな。

ちなみに、卓上の調味料は七味唐辛子のみで、塩は置いていない。

とはいえ塩で食べるタイプの天ぷらではないか。

エビ天のコロモはたっぷりと花を咲かせ、まるで繁華街のホストの髪型かと見まごうばかりの鬼盛りっぷり。

新弟子検査の時の舞ノ海だって、ここまで盛ってはいなかった。

手打ちうどん つばさ 天ざるうどん

ほどよいコシと、ほどよい柔らかさのうどん。

コシが強すぎないうどんはシンプルで美味しい。

変な力みがない、リラックス・スタイル。

うどんって、これくらいの感じがちょうどイイ。

 

思えば、讃岐うどんの流行によって、いつしか世間ではコシの強いうどんが持てはやされるようになった。

気がつけば、世の中は「強コシうどん」の天下だ。

マッチョなうどん。

 

でも個人的には、うどんってそんなにコシが強くなくてもいい。

コシの強さの一点張りで、グイグイっと来られても、なんだか調子が悪い。

まぁ、コシの強いうどんってのも、それはそれで好きなんだけど。

しかし、もうちょっと力を抜いてくれて構わない。

手打ちうどん つばさ 薬味

うどんの美味しさをシンプルに味わったので、このへんで薬味を使ってみる。

手打ちうどん つばさ 天ざるうどん

薬味によって、小麦の香りの、その輪郭がよりはっきりとする。

ああ、こりゃ、美味いうどんだ。

 

ちなみに梅干はそのまま頂いた。

どやって使うのが正解だったのだろう?

手打ちうどん つばさ ミニ豚キムチ丼

あれ、これなんだっけ?

ああそうか、これ、ミニ豚キムチ丼だ。

想像していた豚キムチ丼とは、ちょっぴり趣が異なるルックス。

豚キムチが卵とじになっているから、見た目はまるでカツ丼のようだ。

それにしても、ミニというには、けっこうなボリューム。

メイン具材は当然、豚バラとキムチ。

その中には、歯ごたえの演出要員であるタマネギと、細切りのカマボコが入っている。

ナイスな工夫。

しかし、豚キムチの辛くて脂ギッシュなテイストに、卵とタマネギの優しい甘さが混じるのは、すこし邪魔にも感じる。

手打ちうどん つばさ 丼の漬物

キュウリとニンジンの浅漬け。

サイケデリックな黄色い大根はおいておくとして、キュウリとニンジンの漬物は手作りだ。

それに薄切りなのもいい。

パリっとシャクっと軽くて、瑞々しい食感を楽しめる。

これはなんとも見事なお漬物。

道路を隔てた反対側は、那珂湊運動公園。

この日はサッカーか何かの練習試合をしていた。

正午ちかくになると、ジャージ姿の5人の若い男性がやってきて、隣のテーブル席に座った。

手打ちうどん つばさ

彼らは親子丼やカツ丼などを注文する。

どうやら、ごはん物が人気のようだ。

そのうち一人だけが、他人丼を注文する。

他人丼とは、親子丼の肉を鶏肉ではなく、豚肉や牛肉に替えたもの。

その注文を聞いて、仲間の1人がポツリとつぶやく。

「よく考えると、親子丼いがいのドンブリ物って、たいていみんな他人丼だよね・・・カツ丼とか」

なるほど。言われてみればその通り。

手打ちうどん つばさ 置物

気が付くと、すでに店内は満席。

座敷のすみに座っていたおばあちゃんは、いつの間にかいなくなっていた。

鍋焼きうどん

さてさて、手打ちうどん つばさ。

後日、ネットを見ていると、この店の看板メニューが『鍋焼きうどん』であることを知った。

しかも通年商品。一年中いつでも鍋焼きうどんを提供しているという。

そりゃぜひとも食べてみたい。

手打ちうどん つばさ 外観

午前11時に店に到着すると、駐車場にはすでにクルマが1台。

ご年配の女性2人がクルマから降りて、ちょうどお店へと入っていくところだった。

手打ちうどん つばさ お冷

6人掛けのテーブル席に座る。

手打ちうどん つばさ メニュー

注文は、もちろん鍋焼きうどん。

手打ちうどん つばさ メニュー

それとお漬物(小)60円。

前回いただいたお漬物がとても美味しかった。

手打ちうどん つばさ メニュー

お漬物のついでに半ライスも。

手打ちうどん つばさ 注意書き

壁の注意書きを見ながらぼんやりと鍋焼きうどんの到着を待つ。

手打ちうどん つばさ 鍋焼きうどん

20分ほどで鍋焼きうどんが登場。

カマボコ、鶏肉、ホウレンソウ、シイタケ、鶏団子、ワカメ、カニカマ、白菜、ネギ、エビ天。

真ん中には卵。

お汁は関東らしく、濃い目の色をしているが、透き通ている。

手打ちうどん つばさ 鍋焼きうどん

シイタケは甘く味付けされていて、肉厚でめちゃ美味い。

手打ちうどん つばさ 鍋焼きうどん

お汁はわりと甘めで、わずかに酸味があって、後をひく絶妙な味付け。

手打ちうどん つばさ 鍋焼きうどん

今回も盛りもりのエビ天。

エビのリッチな風味を含んだコロモが、出汁に格別なコクをエンチャントしてくれる。

このコロモたっぷりの天ぷらって、ようするに天かす大盛りってことと同じなんだよな。

しかもエビがイイ物つかっている。前回はまったく気づかなかった。

手打ちうどん つばさ 鍋焼きうどん

うどん。

あいかわらずほど良くコシの有るうどんが、ほどよく出汁を吸っている。

手打ちうどん つばさ 鍋焼きうどん

黄身をからめていただく。

ホントはもっと後のタイミングで黄身を崩したかったのだが、つい箸先を引っ掛けてしまった。

巻きで登場することになった黄身だが、これがちょいと濃い目の出汁をほどよく中和してくれて、また一段とコクに深みを与えてくれた。

これぞ怪我の功名ってやつですな。

美味し。

そして、そろそろコイツの出番。

七味唐辛子。

手打ちうどん つばさ 鍋焼きうどん

はからずも、前回の豚キムチ丼と同じ唐辛子とタマゴの組み合わせになった。

 

それにしても、うどんって美味いな。

それに蕎麦ほどストイック過ぎないところが実に良い。

たとえば蕎麦のように「最初はざるで・・・」とか、「一口目は汁に浸けずに・・・」なんて、そんなしゃらくさいことは言わない。

 

もっと間口を大きく開いて、ゆったりと、おおらかに構えている。

だからこそ、どんな食材ともよろしくやっていける。ずいぶんと懐のふかいヤツだ。

手打ちうどん つばさ お漬物

お漬物(小)

ちょっとケミカルな色合いだけれども、これで60円とは思えない華やかさ。

手打ちうどん つばさ 半ライス

お漬物のおまけに頼んだ半ライス。

半ライスというわりに、普通に1杯分くらいある。

手打ちうどん つばさ お漬物

キュウリと小梅がうれしい。

ごはんもちゃんとウマイ米。

手打ちうどん つばさ 鍋焼きうどん

鍋焼きうどんを味噌汁がわりにラストスパート。

体が温まる。

それどころか、温まり過ぎて汗がとまらない。

手打ちうどん つばさ 看板

会計をして店を出る。

超ノッポなつばさの看板が、秋の空に浮かんでいる。

手打ちうどんつばさの基本情報

手打ちうどんつばさの場所はこちら

駐車場は12台。

手打ちうどんつばさの基本データ

 手打ちうどんつばさの基本データ 

 住  所 

 〒311-1206 茨城県ひたちなか市西十三奉行11649−3

 電 話 

 029-265-9155

 営業時間 

 11時00分~14時30分
 17時00分~22時00分

 定 休 日 

 金曜日

 Web site

 ひたちなかのe情報サイト 手打ちうどんつばさ

手打ちうどんつばさのメニュー

※ 価格は2020年のもの。

価格はすべて税込み。

 手打ちうどんつばさのメニュー 

 温かいうどん・そば 

 かけ うどん・そば
     530円
 卵とじ うどん・そば
     580円
 タヌキ うどん・そば
     580円
 きんぴら うどん・そば
     690円
 天ぷら うどん・そば
     970円
 天とじ うどん・そば
   1、020円
 釜揚 うどん
     530円
 天釜 うどん
   1、200円
 田舎 うどん・そば
   1、000円
 鍋焼きうどん
   1、400円
 鴨 うどん・そば
   1、000円
 鴨せいろ うどん・そば
   1、000円
 肉 うどん・そば
   1、000円
 スタミナ うどん
   1、200円
 スタミナ うどん 大盛り
   1、520円
 煮込み味噌味・カレー味
     940円
 煮込み味噌味・カレー味 大盛り
   1、170円

 冷たいうどん・そば 

 ざる うどん・そば
     530円
 天ざる うどん・そば
   1、200円
 大根おろし・天つゆ
     100円
 冷やしタヌキ うどん・そば
     770円

 ご飯もの  

 カツ丼
     880円
 他人丼
     760円
 かき揚げ丼
   1、000円
 鴨丼
     890円
 豚キムチ丼
     890円
 天重
   1、660円
 から揚げ定食
   1、120円
 カキフライ定食
   1、440円
 海老フライ定食
   1、440円
 カツ煮定食
     920円

 ミニメニュー 

 カツ丼
     430円
 他人丼
     430円
 かき揚げ丼
     430円
 鴨丼
     430円
 豚キムチ丼
     430円
 ミニカレー
     430円

 ちょっと一品 

 手羽餃子
     240円
 唐揚串
     240円
 ウインナー
     240円
 揚げ茄子
     240円
 白菜キムチ
     240円
 枝豆
     240円
 冷奴
     320円
 板ワサ
     340円
 漬け物盛合せ
     460円
 漬物(小)
      60円
 揚げだし豆腐
     480円
 海老フライ
     490円
 カキフライ
     430円

 単品メニュー 

 から揚げ
     790円
 カキフライ
   1、120円
 海老フライ
   1、120円
 海老天
     440円
 かき揚げ天
     380円
 ごぼう天
     250円
 大根おろし・天つゆ
     100円
 半ライス
     110円
 ライス
     220円
 大盛りライス
     330円
 麺追加
     220円
 麺大盛り
     110円
 春巻き
     320円

 飲み物 

 ビール(瓶)
     560円
 生ビール
     600円
 日本酒
     520円
 冷酒
     770円
 ペットボトルジュース
     160円
 缶ジュース
     130円
 コーラ
     260円
 ウーロン茶
     260円
 ジンロ
   1、350円
 焼酎
   2、100円
 氷
     250円
 炭酸水
     170円