【とんこつ家】こってりド濃厚な茨城豚骨ラーメンの総本山@茨城県ひたちなか市

今回ご紹介するお店は『とんこつ家

茨城県産の食材を使ったこだわりの豚骨ラーメンのお店だ。

とんこつ家

とんこつ家 熟成醤油の中華そば

豚骨ラーメン発祥の地、福岡県。

その福岡県から遠く離れたここ茨城県で『とんこつ家』が店を開いたのは、今から30年近く前。

茨城県では豚骨ラーメンってのがまだ物珍しかったころ。

開業当時のとんこつ屋は「博多ラーメン」の看板を掲げていたが、いつからか看板から「博多」の字は無くなった。

そして現在、メニューには「博多じゃない。久留米でもない。鹿児島でも、熊本でも、長崎でもない。これが茨城の男たちが創った茨城豚骨です」という力強い一文が添えられている。

 

やぁ諸君ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

お店の外観

とんこつ家 外観

現在は4つの系列店を展開する人気のラーメン店。

  • とんこつ家(ひたちなか店)
  • 豚骨堂(水戸店)
  • 豚骨堂(イオン東海店)
  • 高菜(水戸店)

店内の様子

とんこつ家 店内

カウンターは5席。

新型コロナウイルス対策のため、各席の間はつい立てで仕切られている。

れってアレだ、いわゆる「味集中カウンター」ってヤツだ。

とんこつ家 店内

常時6~8名のスタッフが常駐していて、調理や接客などを分担。

店のキャパシティを考えると、このスタッフ数は多いように思えるが、なにせいつも満員御礼の大繁盛店。

店を上手く回すには、きっとこれくらいの人数が必要なのだろう。

とんこつ家 店内

開店直後の店内の様子を撮らせてもらった。

特製茨城豚骨まる

とんこつ家 まる メニュー

人気No.1メニューが『茨城豚骨 まる

まずは「茨城豚骨のスタンダード」と銘打つこいつから食べてみよう。

とんこつ家 まる メニュー

特製茨城豚骨まる』を注文。

この写真では930円となっているが、2021年1月から値上げされていて現在は980円。

この店は食券制ではなく、口頭で注文する。

席に案内されてからじっくりとメニューを選べるのがありがたい。

とんこつ家 まる メニュー

こちらはトッピング類。

とんこつ家 替え玉

使用している麺は26番手の極細麺

番手とは、30mm幅に対して何本の麺がとれるのか、を表した数字。

この数字が小さいほど太麺となり、逆に数字が大きいほど細麺となる。

たとえば、うどんは10番手あたり、蕎麦は20番手あたり、そうめんが30番手ってな具合。

注文時に麺のかたさを指定する。

他のお客さんの注文を聞いていると「カタ」や「バリカタ」が人気のようだが、とりあえず「普通」で注文。

とんこつ家 まる メニュー

メニューに書かれたウンチクを読みながら、ラーメンの到着を待つ。

なになに「豚骨を丸一日以上かけて炊きだします」とな。

とんこつ家 まる

こちらが『特製茨城豚骨まる

とんこつ家 まる

具材は青ネギ。

とんこつ家 まる

キクラゲ、それに白ネギ。

とんこつ家 まる

海苔とチャーシュー。

特製茨城豚骨まる』はチャーシューは3枚。

とんこつ家 まる

まずはスープをひと口。

豚骨ならではの強烈な旨味が凝縮されたスープはトロリとしていて、とびっきりに濃厚。

とんこつ家 まる

麺は豚骨ラーメンらしい、パッツンパッツンの歯ごたえ。

まさに豚骨ラーメンの王道を行く食感。

正直に言うとこの手の麺ってあまり好みではないけれど、やっぱりこれはこれでイイもんだ。

この麺は自家製麺なのだそう。

とんこつ家 調味料

調味料類。

秘伝のタレ、コショウ、酢、ラー油、醤油、白ゴマ。

とりあえず、ゴマをふってみた。

白ゴマはミル付きの容器に入っている。

とんこつ家 にんにく

ニンニク。

とんこつ家 まる

紅ショウガと高菜。

高菜は使いどころがイマイチ分からないので、華麗にスルー。

とんこつ家 まる

紅ショウガを加えると、より豚骨ラーメンらしいルックスになった。

とんこつ家 まる

麺量は替え玉を前提としているためか、100gとやや少なめ。

なので当然、替え玉を注文するつもりでいたのだが、気が付いたときにはスープを飲み干してしまっていた。

特製茨城豚骨かくと唐揚げセット

とんこつ家 かく

辛味噌が入っているのが『茨城豚骨かく

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

からあげ半ライスセット』もいっしょに注文。

こちらも40円値上げされて現在は390円。

とんこつ家 かく

豚骨スープを邪魔しない程度に、ほんのちょっとだけピリ辛。

でもやっぱり、辛味が入ると食欲が底上げされる感じ。

とんこつ家 かく

豚骨スープって、一種のボーン・ブロス・スープ。

豚骨を砕いて作るスープはコラーゲンたっぷり。

つまり肌もツヤツヤってな寸法だ。

とんこつ家 唐揚げ

『からあげ半ライス』

からあげが思っていたよりもデカイ。

とんこつ家 かく

ご飯がビックリするほど美味い。

良い米を使っている。

ラーメン屋でこんなに美味しい米を食べられるとは思ってもみなかった。

とんこつ家 唐揚げ

2度揚げしているというからあげは、バリっとしたころもの中の鶏肉がぶりんぶりん。

とんこつ家 かく

なんとなく高菜を投入。

とんこつ家 かく

デザートに杏仁豆腐を追加。

このプレーンな杏仁豆腐の他に、オレンジソースやブルーベリーソースなどもある。

茨城豚骨まる(ねぎばっか)

とんこつ家 ねぎばっか

茨城豚骨ラーメンの特殊なバリエーション『ねぎばっか

とんこつ家 ねぎばっか

で、その実物がコチラ。

本当に「ねぎばっか」だな。

とんこつ家 ねぎばっか

ネギは常陸太田市の栗原農園の「ねぎでえぇやん!」を使用。

茨城県なのになんで関西弁やねん、と思ったら、なんでもこのネギの名付け親はかの鶴瓶師匠なんだそうで。

とんこつ家 ねぎばっか

レンゲを使って厚いネギの層を掘り進むと、やがて豚骨スープの表面が顔を出す。

まるでジャングルの中で油田を掘り当てたような気分。

とんこつ家 ねぎばっか

もう、こりゃ完全にネギを食べるためのラーメン。

いや、これをラーメンにカテゴライズして良いのかどうか、ちょっと戸惑うくらいのネギ、ネギ、ネギ。

ネギが主役。

とんこつ家 ねぎばっか

ネギを見ると、つい性的な衝動が抑えられなくなっちゃうってなネギ・フェチにはたまらない一杯。

しかし、あいにくと私はネギに対してそういうフェチズムを持ち合わせていないので、この大量のネギにただただ圧倒される。

マジ、ねぎばっか。

パねぇ。

ということで、紅ショウガで味に変化を付けつつ完食。

今回は「まる」をベースで頂いたけれども、もしかしたら辛味噌の入っている「かく」の方が相性が良いかも。

特製濃厚魚介つけ麺

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

趣向を変えてつけ麺を食べてみることにした。

こちら『特製濃厚魚介つけ麺』をチョイス。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

選べる麺量(増量無料)。

  • 並盛200g
  • 大盛300g
  • 特盛400g

注文したのは大盛り300gと『ギョーザ半ライス

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

10番手の太麺の食感は、むっちりモチモチ。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

つけ汁にも麺にもユズが添えられていて爽やか。

さっそくレンゲでひと口すすってみる。.

お!

なんだこれ、メチャクチャ美味ぇなっ!

カツオと煮干し、それとあと何だ?

豚骨スープに負けず劣らずのドロドロっぷり。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

スープの中には細かく刻んだチャーシューと、そして極太メンマ3本が沈んでいた。

ああこれ、山椒が欲しい。

いやひょっとしてすでに入っているのか? または山椒が欲しくて、入っていると錯覚しちゃっているのか。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

豚骨ラーメンの細麺とは対極的な太麺だけど、どんどんツルりとイケちゃう。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

ギョーザと半ライス。

とんこつ家 伝説の黒マー油

ずっとずっと気になっていたのが、この『秘伝のタレ

きっとギョーザ用のタレなんだろうな、と思い込んでいたのだが、コレはギョーザ用のタレではない。

じゃ、何に使うのか?

スタッフさんによると「ラーメンにちょっと味が足りないかなー? って時にお使いください」とのこと。

おそらく替え玉の時など、スープが薄くなった時に使うのかもしれない。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

ギョーザは見事なキツネ色。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

厚めの皮に包まれた餡は旨味たっぷりでジューシー。

そこらの街中華の小籠包なんかより、ずっとずっと美味い。

ニンニク感はほとんど感じないから、平日のお昼でも遠慮なく食べられる。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

そして相変わらず規格外に美味い米。

粒立ちも整ってじつに凛々しい。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

麺大盛り300gを、あっという間にペロリ。

麺もスープもご飯もギョーザも、ぜんぶ美味い。

恐ろしいほどの完成度。

濃厚豚骨醤油 Ver. 2.0と餃子セット

とんこつ家 豚骨醤油

家系らーめんをとんこつ家が創ったらどうなるか? ってのがこの『濃厚豚骨醤油』コンセプト。

家系ラーメンって横浜だよね?

九州博多の生まれの豚骨ラーメンを関東人の舌に合うようにアジャストしたのが「横浜家系ラーメン」 って理解で合っているのか? ちょっと自信がない。

本場九州の極細麺ではなく、やや太めの麺を使うこと、そして醤油豚骨ってのが横浜家系ラーメンの特徴らしい。

とんこつ家 豚骨醤油

こちらの麺は18番手の中細麺。

ベーシックな豚骨ラーメンの「まる」や「かく」に使われている26番手よりもちょっと太め。

それにしてもVer.  2.0ってのがいいね。

なんとなくドコモ 2.0なんて言葉を思い出す。

とんこつ家 豚骨醤油

特製ではなく、ノーマルで注文。

懐の深いドンブリは、スープが最後の最後までアツアツに保ってくれる。

しかし懐が深い分、レンゲでスープをすくいにくいのは、ご愛敬ってやつだ。

とんこつ家 豚骨醤油

トロトロなスープ。

醤油ラーメンという言葉から連想する「透明なスープ」とはまったく真逆の志向性。

こういうのが横浜家系ってヤツなのか?

とんこつ家 豚骨醤油

麺は軽くウェーブしていて、こいつがまたスープと良く絡む。

メニューによるとこの麺には『荒武者』が使われているという。

ふーむ、なるほど。

で、その荒武者ってのはいったいナニ者なのよ?

なんでも、中華麺用の小麦粉(強力粉)だそうで、強い弾力が特徴なんだとか。

とんこつ家 豚骨醤油

ぷっくりとしたギョーザ。

いやそれにしても、何食べても美味い。

特製濃厚魚介つけ麺(2回目)

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

ふたたび『特製濃厚魚介つけ麺』。

気に入ってしまったのでリピート。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

旨味が濃ゆいつけ汁。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

ぶりぶりな太麺。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

完璧な調和。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

チャーハン

これ、すんごい。

パラパラのチャーハンなのに、米粒は水分を失わず、もっちりとしている。

パラパラなのにモッチリ。

とんこつ家 特濃魚介つけ麺

玉子とネギが多めに使われている。

化調のケミカルな味わいも、ラーメン屋のチャーハンって感じがして好印象。

熟成醤油の中華そば(特製)

とんこつ家 熟成醤油の中華そば

この日は『熟成醤油の中華そば』を注文。

とんこつ家 熟成醤油の中華そば

懐かしさがこみ上げてくるような、昭和ノスタルジックなビジュアル

たぶん、こんなルックスのラーメンが嫌いだって人はあまりいないだろう。

とんこつ家 熟成醤油の中華そば

透明なスープは美しい琥珀色。

レンゲでスープをすくい、ひと口。

うお! 濃い!

てっきりあっさりサッパリ系、かと思いきやこのスープこってりと濃厚。

その見た目とは裏腹な濃厚な味わいに、思わず面喰らう。

とんこつ家 熟成醤油の中華そば

細くてストレートな素直な麺はモッチリとした粘りがある。

黄身がっていて、豚骨ラーメンに使われている麺とは違う。

とんこつ家 熟成醤油の中華そば

はじめて替え玉を注文してみることに。

注文してから30秒くらいで出てきた。

えらく早い。

とんこつ家 熟成醤油の中華そば

替え玉の麺は豚骨ラーメンに使われている麺なので、ちょっとこのスープと合わなかった。

パツパツ系の麺は小麦粉感が強すぎるせいなのかも知れない。

うーん、なるほど。

だから専用の麺を用意したってわけか。

特製まぜそば

とんこつ家 待合

いつものように『とんこつ屋』へ行くと、店の前には行列ができていた。

この店の順番待ちのシステムは、店内のウェイティング・リストに名前と人数を書いてから外で待つ。

リストに名前を書かなければ、たとえ店外で待っていても永遠に案内されることはない。

とんこつ家 まぜそば

備え付けのメニューを眺めながら順番を待つ。

なんとなく『まぜそば』な気分。

とんこつ家 まぜそば

『まぜそば』には専用のトッピングが用意されている。

  • ほうれん草
  • 魚粉
  • メンマ
  • おろしショウガ
  • タマネギ
  • 角切りチャーシュー
  • 辛味噌
  • 背脂

とんこつ家 まぜそば

いったん『まぜそば』の食べ方をおさらいしておこう。

  1. まずはよくまぜます!
  2. 呼吸を整えて、本能の赴くまま豪快に食べましょう!
  3. 途中で「混ぜそば用 調味料」をお好みで!
  4. 最後の〆は「追い飯」で!なんと無料です!

ヨシ、OK。

これで『まぜそば』を目の前にしても決して取り乱したりはしないはずだ。

とんこつ家 まぜそば

引きの写真を撮ることを忘れたので、いきなり寄っています。

トッピングで背脂辛味噌を追加。もちろん無料の追い飯も忘れずに注文した。

とんこつ家 まぜそば

その隣にはどっさりと盛られた魚粉。

この魚臭~い香りが食欲をかき立てる。

とんこつ家 まぜそば

まぜそば用調味料。

マヨネーズ、タバスコ、粗びきブラックペッパー、あとは確かカレー粉だったかな。

準備万端。

あとは混ぜるだけだ。

とんこつ家 まぜそば

心にかけられた枷、その一切合切のすべてを放り投げる。

剝き出しとなった欲望の赴くままに一心不乱に麺をかき混ぜる。

時に激しく、時に優しく。

そして情熱的に、しかしあくまでエレガントに。

とんこつ家 まぜそば

やがて丼ぶりの中に出現したのは「炭水化物」「脂質」「塩分」そして欲望の入り混じったカオス。

食べるという原始的な欲求を、まるで具現化したような『まぜそば』。

ズズズっとすすると、うおお!

うめぇ!

いったい何がこの美味さの源なのか?

その答えはまったく分からないし、そんなものは気にもならない。

丼ぶりの中に出現した巨大な旨味の渦に溺れる。

とんこつ家 まぜそば

しかし、トッピングで追加した辛味噌は、濃厚なタレと300グラムの麺の海にすっかり飲み込まれてしまい、まったく存在感がない。

ようするに辛くない。

というわけでタバスコ様にご登場願うことにした。

とんこつ家 まぜそば

タバスコを振って辛味を足して、さらにまぜまぜ。

うん、辛味によってなんとなく味が引き締まった気がする。

それに酸味も加わって、味に奥行きが出たぞ。

これはイイ感じ。

タバスコにちょっとむせる。

とんこつ家 まぜそば

追い飯。

茶碗にかるく半分くらい。

とんこつ家 まぜそば

追いメシで、丼ぶりに残ったタレをクリーンナップ。

角切りのチャーシューがかなり大量に入っている。

タレは白メシに合わせるとちょっとばかりオイリーだけれど、これはこれでアリだ。

豚骨醤油Ver. 2.0と濃厚つけ麺と唐揚げ

とんこつ家 豚骨醤油とまぜそば

2021年の年明けからまだ間もないころ、妹と一緒に夕食をとることになり『とんこつ家』へ。

とんこつ家 豚骨醤油とまぜそば

妹は『特製濃厚魚介つけ麺』の並盛200gをオーダー。

とんこつ家 豚骨醤油とまぜそば

こちらは『豚骨醬油』それに『からあげ』を注文。

料理を運んできた男性スタッフさんは、とても感じが良かった。

若いのによく接客を心得ている。

おじさん、感心した。

とんこつ家 豚骨醤油とまぜそば

妹はここ『とんこつ家』のラーメンを食べるのは初めてだってのに、看板メニューの豚骨ラーメンをスルーして『つけ麺』。

とんこつ家 豚骨醤油とまぜそば

続けて『豚骨醬油』が登場。

今回はノーマルではなく特製を注文したので、チャーシューは3枚で、味玉付き。

とんこつ家 豚骨醤油とまぜそば

妹にスープの味見をすすめると、遠慮もなくグビグビと飲みやがる。

とんこつ家 豚骨醤油とまぜそば

唐揚げはカリッと素晴らしい揚げ具合。

なのだが、どうも調味液に長く浸かり過ぎたようで、ちょっとばかり塩気が強い。

美味しいのだけれど、持て余したのでお持ち帰りすることにした。

特製うめとんこつ

とんこつ家 うめとんこつ

さて、ここ茨城県の名物の1つが梅。

その「梅」をフィーチャーしたのが『うめとんこつ

とんこつ家 うめとんこつ

ラーメンのてっぺんには梅肉が乗り、豚骨スープに梅のさわやかな酸味を効かせている。

なんだかこれ、今まで味わったことが無いまったく新しい豚骨ラーメンだ!

この味に、ちょっと感動する。

とんこつ家 うめとんこつ

スープの中にはカリカリ梅を砕いたものが入っていた。

カツオの風味を感じたから、おそらくカツオ梅を使っているのだろう。

それにしても豚骨に梅を組み合わせるという破天荒な試みは大成功を収めている。

すばらしい。

とんこつ家 うめとんこつ

この味にたどり着くまで、きっと大変だったんだろうなぁ。

よくぞこんなスープを作り上げたもんだ。

これぞ『茨城豚骨ラーメン』を名乗るのにふさわしいオリジナリティあふれる一杯。

特製こってり中華そばとギョーザ半ライス

とんこつ家 こってり中華そば

注文したのは『こってり 中華そば

とんこつ家 こってり中華そば

ちょっと前に食べた『熟成醤油の中華そば』との違いは、スープに浮いている大量の背脂

とんこつ家 こってり中華そば

スープは、背脂が無くても旨味は十分。

とんこつ家 こってり中華そば

この黄色い麺。

豚骨ラーメンのパツパツ系とはまた違った魅力がある。

細い麺はスルスルと胃の中へと消えていく。

ああ、儚い。

とんこつ家 こってり中華そば

ギョーザと半ライス。

ちなみにギョーザは冷凍されたものがテイクアウト用に販売されている。

とんこつ家 こってり中華そば

豚骨スープとは、だいぶ方向性の異なるこの『中華そば』のスープ。

しかし濃厚さという点において、このスープは豚骨スープにも引けを取らない。

特濃つけ麺(特製)

とんこつ家 特濃つけ麺

この日注文したのは『特濃つけ麺

つけ麺のラインナップにはすでに『魚介つけ麺』があるのだが、果たして2つのつけ麺にはどのような違いがあるのか?

とんこつ家 特濃つけ麺

こちらが『特濃つけ麺

とんこつ家 特濃つけ麺

アツアツのスープ。

カツオとトンコツ。

なるほど特濃だ。

底をたぐるとメンマ2本とほぐしたチャーシューが浮かんできた。

チャーシューは厚切りのばら肉。

煮干し感はほぼゼロ。もしかしたら煮干しは入っていないかも。

とんこつ家 特濃つけ麺

ところで、味玉ってものは店で作るのだろうか?

味玉専門の製造業者がいたりするのだろうか?

とんこつ家 特濃つけ麺

これ、ライムかと思っていたのだけれども、メニューを見るとライムではなく柚子らしい。

とんこつ家 特濃つけ麺

お隣は秘伝辛味噌。

しかし秘伝の辛味噌は、えっ? て思うくらい量が少ない。

耳かき1杯分ってやつだ。

とんこつ家 特濃つけ麺

メニューの写真と比べると、ずいぶん辛味噌の量が違う。

うーん。

いや、とくに辛味噌を目当てに注文したワケでもないのだから、べつにこの量でもイイっちゃイイんだけれども。

とんこつ家 特濃つけ麺

麺はかなり噛み応えのある硬め。小麦がみっちりと詰まっている。

全粒粉なのか、今まで食べた麺とは色合いが異なる。

とんこつ家 特濃つけ麺

ライム、じゃなくて柚子がすごくいい。

柑橘類の酸味と爽やかな青い香りが、こってり濃厚なつけ汁に映える。

この柚子にたどり着くまでに、いろいろと試行錯誤があったんだろうなぁ。偉大な発見。

しかしその一方で、まったく存在感のない辛味噌。

とんこつ家 特濃つけ麺

アツアツのつけ汁も300グラムの麺をつけ続けると、最後はさすがに温くなりはじめる。

そういえば以前はスープを温め直す「鉄玉(?)」があったのだが、現在はやっていないようだ。

特製天説の黒マー油

とんこつ家 伝説の黒マー油

期間限定で提供されている『伝説の黒マー油

ほほぅ・・・いきなり登場して、いきなり伝説とはやるじゃないか。

とんこつ家 伝説の黒マー油

とても気になったのが「今さら感にあえて贖い登場」という一文。

無粋を承知であえてつっこんでおくと、贖う(あがなう)というのは「罪を贖う」とかって使い方をする言葉だ。

こメニューの文脈から考えると、おそらくは流れに逆らうとか、抵抗するって意味の「抗う(あらがう)」と言いたかったのだろう。

そんな言葉の間違いは些細なこと。それに期間限定メニューだしそのうち消えていくのだろう。

とんこつ家 伝説の黒マー油

さあ、いよいよ伝説のお出ましだ。

とんこつ家 伝説の黒マー油

もともとがコッテリとしたスープなので、黒マー油の効果はよく分からなかった。

わりといつもの豚骨スープな感じ。

とんこつ家 伝説の黒マー油

ここ『とんこつ家』に何度か通っているうちに、豚骨ラーメンに使われている細くて硬い麺のよさが分かってきた。

ずっと不思議に思っていたことがある。

なぜ多くの客たちが、麺の硬さを「カタ」や「バリカタ」を頼むのか?

 

とんこつ家 伝説の黒マー油

たぶん、硬茹でのほうが低加水パツパツ麺の歯ごたえをより楽しめるからだろう。

ということで、初めて麺を「カタ」で注文。

とんこつ家 伝説の黒マー油

うん、パッツパツだ。

とんこつ家 伝説の黒マー油

『チャーシュー丼』

意外と深い丼ぶり。

とんこつ家 伝説の黒マー油

チャーシューは炙ってあり、脂がとろける。

特製茨城トンコツまる

とんこつ家 まる

ふたたび『特製茨城豚骨まる

とんこつ家 まる

素直な美味しさ。

やっぱり基本の豚骨、ベーシックな魅力と美味さにあふれている。

とんこつ家 熟成醤油の中華そば

駐車場からはスープを仕込んでいる様子がちょっとだけ見える。

いくつもの巨大な寸胴がグラグラと煮立ち、もうもうと湯気を上げる。

よほど熱気がこもるのだろう、調理にあたっているスタッフは冬でも半袖姿だ。

とんこつ家の情報

とんこつ家の場所はこちら

駐車場は砂利敷きだけどかなりの広さ。

10台くらいは停められそう。

 とんこつ家の基本データ 

 住  所 

 〒312-0062 茨城県ひたちなか市高場1229−1

 電 話 

 029-202-0455

 営業時間 

 11時00分~21時30分

 定 休 日 

 無し(たぶん)

 Web 

  twitter

とんこつ家のメニュー

※ 価格は2021年のもの。

 とんこつ家のメニュー 

 ま る 

 茨城豚骨まる(ノーマル)
    780円
 茨城豚骨まる(味玉)
    880円
 茨城豚骨まる(ねぎ)
    880円
 茨城豚骨まる(きくらげ)
    880円
 茨城豚骨まる(ねぎばっか)
    980円
 茨城豚骨まる(叉焼)
  1,030円
 特製茨城豚骨まる
    980円

 か く 

 茨城豚骨かく(ノーマル)
    860円
 茨城豚骨かく(味玉)
    960円
 茨城豚骨かく(ねぎ)
    960円
 茨城豚骨かく(きくらげ)
    960円
 茨城豚骨かく(ねぎばっか)
  1,060円
 茨城豚骨かく(叉焼)
  1,110円
 特製茨城豚骨かく
  1,060円

 新 味 

 茨城豚骨新味(ノーマル)
    750円
 茨城豚骨新味(味玉)
    850円
 茨城豚骨新味(ねぎ)
    850円
 茨城豚骨新味(きくらげ)
    850円
 茨城豚骨新味(ねぎばっか)
    950円
 茨城豚骨新味(叉焼)
    990円
 特製茨城豚骨新味
    980円

 豚骨醤油 Ver. 2.0 

 濃厚豚骨醤油
    880円
 濃厚豚骨醤油(味玉)
    980円
 特製濃厚豚骨醤油
  1,080円

 うめとんこつ 

 うめとんこつ
    880円
 味玉うめとんこつ
    980円
 特製うめとんこつ
  1,080円

 まぜそば 

 まぜそば
    780円
 特製まぜそば
    980円

 つけ麵 

 濃厚魚介つけ麵
 濃厚魚介つけ麵(味玉)
 特製濃厚魚介つけ麵

 特濃つけ麺 

 特濃つけ麺
    890円
 特濃つけ麺(味玉)
    990円
 特濃つけ麺(特製)
  1,090円

 中華そば 

 熟成醬油の中華そば
    690円
 熟成醬油の中華そば(味玉)
    790円
 熟成醬油の中華そば(特製)
    890円
 こってり中華そば
    790円
 こってり中華そば(味玉)
    890円
 こってり中華そば(特製)
    990円

 替え玉 

 替玉
    100円
 半替玉
     70円

 その他 

 チャーハンセット
    390円
 ギョーザ半ライスセット
    390円
 チャーシュー丼セット
    390円
 からあげ半ライスセット
    390円
 単品からあげ(5個)
    400円
 単品からあげ(3個)
    300円
 単品チャーハン
    600円
 ライス
    150円
 半ライス
    100円
 杏仁ぷりん
    200円
 生ビール
    520円
 びんビール
    520円

 テイクアウト 

 冷凍生餃子(10個)
    600円
 冷凍生餃子(20個)
  1,150円
 冷凍生餃子(30個)
  1,700円