みなさんこんちには。ぼっちメシ研究所のジャムです。
ひたちなか市で讃岐うどんがいただけるお店『餐粉の励(さんこのれい)』に行ってきましたので、レポートします。
餐粉の励(さんこのれい)
三国志のに出てくる故事 三顧の礼 にひっかけた名前ですね。
三顧の礼(さんこのれい)は、故事成語のひとつ。目上の人が格下の者の許に三度も出向いてお願いをすること。
中国で劉備が諸葛亮を迎える際に三度訪ねたとする故事に由来する。
民家を改装したうどん屋さんです。
お店の入り口の前には赤壁の看板。
赤壁と言えば、三国志の見せ場の1つ「赤壁の戦い」の舞台。
それが讃岐うどんとどのように関係するのかは誰にもわかりません。
こんな住宅街に異世界への扉がありました。
さっそく飛び込んでみたいと思います。
天盛り盛りと自家製プリンをオーダー
お店が比較的ご近所であることと、住宅地の路地からアクセスするので、小回りがきく自転車を使って訪問。
が、本日の最高気温は37度。溶けちゃうよ。
移動手段に自転車を選んでしまった己の判断力の無さを呪う。
それにしたって暑い。
お店に入ると、すぐ左手側に券売機があります。
ここは当然、冷たいうどん一択。購入した食券は天盛り盛り(¥980)と自家製プリン(¥130)。「天ぷらうどん」ではなく、「天盛り盛り」なんですね。なんとも景気が良いネーミング。
食券を購入すると、その場でお店のお姉さんが回収してくれて、引き換えに番号札が渡されます。
2人掛けの窓際の席に座り、テーブルの上に番号札を置いてお行儀よく配膳を待ちます。
で、そのあいだに店内を観察。
お昼のピークを回った時間だったので、他のお客さんは3組ほど。
つい先ほどまで居たのであろう先客のテーブルの上には、空っぽになったドンブリが並んでます。いわゆる古戦場跡ってやつですかね。
テーブルに備え付けのポットからセルフでお水を頂きます。
水、うまい。
上を見あげてみれば、レトロな照明。
もとは金魚鉢かなんかだったのか?
店内はエアコンが弱めについていますが、座ったテーブル席はなんせ窓際。
夏の日差しの直撃をうけて、とても弱冷房じゃ、おっつかない。
かなり暑い。
天盛り盛り
オーダーして10分ほどで、オーダーした天盛り盛りが運ばれてきました。
暑い夏の日。
茨城の片田舎のうどん屋に突如として現れた巨大な赤い壁。
事前にネットの画像で見た印象では、この青い器って、小さめのお皿だと思ってました。
小さなお皿に少量のうどんが上品に盛られている印象。
しかし、実際はさにあらず。
目の前にするとこの器、でかい。
このドンブリ、一般的なラーメン屋のドンブリより、1~2まわりほど口が大きい。広くて浅いドンブリ。
うどんが少量に見えたのは完全に目の錯覚でした。
おのれ、謀ったな孔明・・・
立ちはだかる巨大な赤い壁。
ニンジン、タマネギ、サツマイモ。でかい。そして熱い。
揚げたてのかき揚げは、二千年前の時を超え、古の戦場の熱気を茨城県の片田舎に運んできます。
が、できればそれはもっと涼しい日にお願いしたい。
巨大な赤壁の
赤壁を支える健気なエビ天、とちくわ天。
その前を流れるのは、うどんの大河。
そこには、天かすと海苔でできた魏と呉の船団が浮ぶ。
そば徳利で付いてきたお汁を回しかけて、いざ、決戦。
このうどんは太くてつやつや。
まるで大河のうねり。
コシがあると言うよりかは固めの茹で上がり。このうどんの面も相当な量です。
うどんは小麦粉の刺身、なんて言われてるんでしたっけ?
中ボス、海老天をやっつけましたが、依然として戦局はうどん軍優勢のまま。
味玉がつやつや。
割ってみる。と、トロっとはしていませんが、ちゃんと半熟。
赤壁の戦いを制し、やっと自家製プリンに辿り着きました。
よく冷えたプリンにスプーンを入れると、カラメルソースが溢れでてきます。
このプリンはしっかり固めの食感。
そして卵の風味がしっかりと濃く残っています。
このプリン、好みのタイプ。一気に食べちゃいました。ヒマラヤの塩の存在を忘れて。
卵とバニラのやさしい香りは、先の戦場で負った戦いの傷を癒してくれます。ヒマラヤの塩は次回に持ち越しです。
しかし、プリンとカラメルソースの組み合わせを考え付いた人って、間違いなく天才。
トレーの隅には、味玉のサービス券が。ありがたく、次回は使わせていただきます。
ごちそうさまでした。
餐粉の励のメニュー
テーブルには備え付けのメニューはありません。なので券売機の写真。
ピンクのボタンが温かいうどん。
ブルーのボタンが冷たいうどん。
こういう分かりやすさって大事ですね。思いやりが伝わります。
餐粉の励の場所はこちら
住宅地の中にありますんで、ちょっとわかりにくいかも。
駐車場完備なのでお車で。
お店の情報(営業時間など)
営業時間
11:30 ~ 14:00(L.O 13:45)
定休日
毎週金曜日
第1、第3木曜日
駐車場
お店の前と、道を挟んで反対側に全部で10台分の駐車場があります。
お店の中
4人かけのテーブルが3つと、窓際に2人がけのテーブル。それと、ふすまの向こうにも4人かけテーブルが3つ。
合計26席。
店内に掛けてある暖簾。
このうどんを啜っている人物、水戸黄門かとおもったら、諸葛亮公明でしょうか?
その他
最初はシンプルな「ぶっかけ」または「かけうどん」を頼むのが良いかと思います。
欲張っていきなり「天盛り盛り」を注文するのは、愚の骨頂。骨身に沁みました。
涼しくなったら「かけうどん」を頂いてみたい。