はじめてわさび丼の存在を知る
わさび丼という食べ物を最近知りました。NETFLIXで。
そのきっかけとなったのは『孤独のグルメ Season 3 第三話 静岡県賀茂郡 河津町の生わさび付 わさび丼 』
仕事で伊豆を訪れた主人公ゴローさん。仕事は微妙な成果に終わりつつ、ふらっと訪れたお店で、美味しいわさび丼をたべましたとさ。めでたし、めでたし。
と、物語の大部分を忘れてしまいましたが。だいたいいつもこんな感じですしね、孤独のグルメ。
感化されやすい性質の私。どうしてもわさび丼食べてみたくなり、さっそくネットで探してみました。すると、ご近所にわさびご飯を出しているお店があることを発見。
悠久庵。東海村のお蕎麦屋さん。
東海村で人気のお蕎麦屋さん悠久庵
ネットでの口コミは、なかなかの評判。お店のスタイルは、いわゆる「売り切れ御免」。蕎麦が無くなりしだい終了とのこと。日によっては、12:00前に暖簾を下すことこともあるとか。
え、お昼前におわっちゃうことがあるの?
しかし、なんとしてもわさびご飯を頂きたい。
「今日は、お盆休みの真っ最中。混雑しそう・・・蕎麦が無くなったら、わさびご飯も食べられないのかな・・・ ?」
念のため、お店のオープンに丁度に合わせ、早めに出発。が、お店の近くで迷子に・・・5分ほどロスしたものの、なんとか11:00のオープンに間に合いました。すでに店内6つのテーブルのうち、すでに4つがうまってます。
かなりの人気店。
座布団に座ると、女将さんから「冷たいお茶にしますか?それとも温かいお茶で?」と聞かれたので、「冷たいお茶をお願います」と、今日も暑いですからね。
民家を改装した店内は隅々までお掃除が行き届き、とても清潔。エアコンはありませんが、自然の風が通りぬけるので、まったく問題なし。
樹が作る陰が、夏の日差しを遮ってくれます。むしろ心地よいくらい。
これだけってのもなんだし、折角なんで、天もりそばも頂いておきましょうか。メニューを見ていると中に、一つ気になる品が。天むす¥250(1日限定10個)
うん、これも行っとかないとね。
わさびに関して、メニューにはこんな記述が。
ワサビ発祥の地静岡にある日本最古のわさび農家より取り寄せております。
注文を取りに来た女将に「わさびご飯とみそ汁」「天もりそば」「天むす」を注文。
そして、待つことしばし・・・
が、来ない。
さらに待つことしばし・・・
が、やっぱり来ない。
一向に料理は運ばれてきません。まわりのテーブルの常連と思しきお客さん達は、特に気にしていないご様子。みなさん、楽しそうにおしゃべりをされています。ここのお店ではそんなもんなのかな、と思いつつ待ちます。
11時のオープンとほぼ同時に席につきましたが、時計の針はそろそろ12時を回りそう。「マジか・・・」と思い始めたころ、周りのお客さんに徐々に蕎麦が届けられ始めました。
しかしここの女将さん、キビキビとされていて好感がもてます。パタパタと動き回る音がなぜかなんでか懐かしくてうれしい。
待望のわさびご飯が届く
待ちに待って、やっとわさびご飯が運ばれてきました。
わさび、かなり乗っています。思ったよりもだいぶ。
お茶碗がけっこう大きい。わさびご飯は単品で¥200とお安い価格設定なので、もっと小さな椀で出てくるのかと思っていましたが、普通より大きめサイズ。
こうしてみると、わさびって意外と 色が薄いんですね、ずんだ餅のあんのように淡い色です。なんとなくもっと濃い色を想像していました。さっそくドラマのようにお醤油をぐるーっと回しかけます。せっかくのわさびの風味をお醤油が邪魔しないように、お上品にぐるーっと 。
軽く混ぜて一口いただく。
わさびがツンとくるものかと構えていたら、思いのほかツンとは来ない。意外とマイルド。わさびの瑞々しい香りと辛味が鼻を すぅっ と抜けて鰹節と醤油を脇役に追いやります。 完全に舞台の主役はわさび。
チューブわさびではせいぜい名わき役止まり。わき役もいなくちゃ困りますが。
わさびって、いいなぁ・・・広末のあの映画じゃないですよ。
しかし、お味噌汁も頂くと画竜は点睛を欠く。うーん、これはちょっと残念な出来。出汁もそして味噌も薄い。味見してないのかな。正直そんな感想を持ちました。まぁ蕎麦屋でみそ汁なんて頼む方がどうかしているんです。
天もりそば
こちらは天もりそば。
今日はわさびご飯が主役なので、蕎麦はサイドメニューの役回り。とはいえ、さんざんに待たされた蕎麦なのでちょっと楽しみでもあります。
天ぷら
しいたけ
まいたけ
おくら
いんげん
なす
かぼちゃ
さつまいも
車エビ
野菜をいくつかつまむと、海老天が登場。
海老が大きいです。大きいのでちょっと横に。
天ぷらの食感は、カリっではないですね。カリっだと、衣に厚みを感じちゃいますんで、ここの天ぷらはもっと薄くて軽い衣、パリっと仕上がってます。パリっと。 嘘や誤魔化しは一切なし。男前。
蕎麦は田舎風・・・というか、ホントの田舎なんで田舎蕎麦。でも細目でつるっとしています。美味しさ十分ですが、蕎麦の風味がやや弱いように感じたのは時期的にしょうがないかも。
食べれてみれば美味しいお蕎麦。待たされた甲斐が合ったのか無かったのか。待たされた分、余計に美味しく感じちゃってるような気がしなくもない。
お新香。浅く漬かってます。シャキッと、さっぱりと口の中をリセットしてくれます。これは、わさびご飯にも付けてほしい。
天むす
で、こちらは天むす。
海老天もご飯もふっくらしています。
海苔の風味良し。塩っけ良し。ご飯と海老天、良し。
天むすのサイズは、 昨今ダウンサイジング著しいコンビニおにぎりより、2、3まわりくらい大きい。おうちのおにぎり。つまりは丁度よい大きさ。
一口頬張れば、お口のなか名古屋。
そば湯。
そば湯があるのを忘れてた。みそ汁は要らなかったかも。
悠久庵のメニュー
追加トッピングのわさびと大根が50円。ありがたい。
わさびご飯200円と、それにプラスして50円の味噌汁。しかしこの味噌汁に50円の価値は無い。
お店の場所
初見殺し。
元が民家だけに、住宅地に馴染んで見つけにくいので、お気をつけて。よく見ると、看板が出てますよ。
営業時間など
営業時間
11:00 ~ 16:00
定休日
月曜日
電話
029-282-1095
駐車場
8台