【那珂川楼】うなぎの老舗で絶品うな重@茨城県大洗町

ネットでちょっとした買い物をすることにした。

幾つかのサイトを見てまわり、一番安いところを見つけて商品を購しようと考えた。

とある有名なサイトが目にとまる。さすが有名サイト。安い。

さっそく購入の決意をして、支払いに進む。

と、そのサイトで提示されている商品の値段は「消費税抜きの値段」だと思っていたのだが、表示されていた値段は「消費税込みの値段」だったことが分かった。

これはラッキー。

消費税の10%分の金額が「まるまる浮いた」という事だ。

 

さて、その浮いたお金はどうしようか?

そんなの、考えるまでもない。

美味しいランチの予算にまわすべきだ。

だから今日のランチはうなぎ

普段なら、なかなか足が向かない、いや、向けることができない、大洗の老舗のうなぎ屋那珂川楼で、とびっきりのうなぎを頂くことにしよう。

大洗町のうなぎの老舗 那珂川楼

やぁ諸君、ごきげんよう。

ぼっちメシ研究所のジャムだ。

 

今日は大洗町の老舗のうなぎ屋、那珂川楼でのランチだ。

天気の悪い土曜日、どんよりとした曇り空の下、大洗へと向かう。

茨城県大洗町 那珂川楼 へ向かう

那珂川楼に到着

那珂川楼に到着。

大洗町に着くころには、すっかり雨がふってきていた。

こちらが那珂川楼、なんだかとっても硬派な構え。

茨城県大洗町 那珂川楼 名代蒲焼 那珂川楼

駐車場には5~6台ほどの駐車スペースが確保されている。

しかし、まだ他の客のクルマは停まっていない。

それもそのはず、現在の時刻は10時45分。

時間読みを間違えて、オープン時間11時になる前に駐車場に着いてしまった。

茨城県大洗町 那珂川楼 ウナギ (39)

事前にネットでこちらのお店についてリサーチしてみた。

それによると、ここ那珂川楼では、客からの注文が入ってからうなぎを捌きはじめるそうだ。

つまり、注文してから、料理が提供されるまでの待ち時間は比較的に長め。

じゃ、どれくらい待つのか?

それは、いつくかのクチコミによると、注文してから40分から1時間ほど待つことになると言う。

もし、待つのが嫌であれば、事前に予約をしておくことで、待ち時間なしで食事をすることができるそうだ。

だが、うなぎの焼き上がりを待つというのも、私にとっては楽しみの一つでもある。

あのせっかちなことで有名な江戸っ子たちでさえも「うなぎ屋で急かすのは野暮」なんて言ってたくらいだ。

なので、今回は予約は無しでお邪魔した。

 

お店が開くまで、店の回りをウロウロしながら、あちらこちらの写真を撮って時間をつぶす。

店の戸がカラカラカラーと、軽い音を立てて開く。

そして、中から年配の女性が店の暖簾をもって出て来る。

私は、不審者と思われはしないか、と身構えていたのだが、どうやらこの女性は、私にはまったく気づいていないご様子だ。

ちょっとためらいつつ「あのぅ、お店・・・そろそろですか?」と声をかけてみた。

茨城県大洗町 那珂川楼 暖簾

女性は私に気が付くと「あら! アラアラアラ! アラァァァ・・・お寒いでしょう・・・?  アラァ~、あらアラアラアラ」

と、スタープラチナばりのアラアラ・ラッシュを叩き込んできた。

さすがは老舗のうなぎ屋。

 

女性はすぐに店の内側へと回って、入り口の戸を開けてくれた。

そして暖簾をかけるよりも先に店内の暖房に火を灯し、「寒いから、どうぞどうぞ」と、まだ準備もできていないであろう店内に入るよう、私に促す。

私はちょっと遠慮して「急ぎませんので、ごゆっくり準備してください」なんて言ってみる。

「あらぁ・・・でも、寒いでしょう?」

「あらぁ、すみませんねぇ、すぐに暖房が点きますからねぇ」

「中へ、どうぞ中へお入りになってください」

アラらららぁ・・

お店の中

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (6)

女将がスイッチを入れた大型の暖房が、上げて急速に店内の空気を温めてくれている。

ヴォォォォっと力強くうなりを上げる大型の暖房機が実に頼もしい。

女将に案内されるまま、カウンターの一番端っこ、いわゆるぼっちのS席へと腰を落ち着けた。

12月の冷たい雨もまったく気にしない性質で体格の私だが、やはりこうして温かくて、明るい店内に入ると、ほっとした気分になる。

茨城県大洗町 那珂川楼 お茶

店を開けたばかりだというのに、さっそく熱い緑茶が運ばれてきた。

いったい、いつの間に湯を沸かしたのだろう?

熱すぎない、いいあんばいの温度のお茶。

ずずっと頂くと、苦くて渋くて爽やかなお茶は、じんわりと喉を通って、腹に落ち着く。

「はぁ~・・・うまい」

体があたたまる。ありがたい。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (14)

店内のカウンターは5つ。

小上がりには4人掛けの卓が3つと、2人掛けの卓が3つ。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (5)

座敷は卓の間が広くとってある。

窓に面していて、明るい。

窓の向こう側は草花が植えてあり、季節の花が楽しめるようになっている。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (11)

30代中ほどの背の高い男性客が、えらく元気に挨拶をしながら入って来た。

とても愛想がよく、なかなか感じがよい。

目があったので軽く会釈すると、むこうも軽く挨拶を返してくれた。

彼は奥様に案内されて、2人掛けの卓に座った。

茨城県大洗町 那珂川楼 メニュー拝見

手作り感あふれるメニュー、というかお品書き。

私はこんな手作りのメニューには無条件で好感をもってしまう。

しかし一方で、写真付きのラミネート加工されたテカテカなメニューはちょっと苦手だ。

写真付きのメニューは、想像を掻き立ててくれない。

男とは、あれこれ想像するのが楽しい生き物なのだ。

 

注文を取りに来た女将に、上うな重定食と、焼き鳥。それに茶碗蒸しをお願いした。

 

しかし、冷静にみてみると、さすがに立派なお値段だ。

私のような下流社会に生きるものには、頻繁に通えるようなお店ではない。

しかし、今日は思い切ってちょっと贅沢してみた。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (10)

さて、美味しいうなぎが焼き上がるのを待つとしよう。

店内には色々な置物がディスプレイされ、雑誌なんかもおいてあって飽きない。

こちらは鬼の置物。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (15)

小さなタヌキの置物。

タヌキの置物と言えば、股間にぶら下がった例のアレ

惚けた表情で天井を見上げているこの可愛らしいタヌキさんも、もちろん例のアレが丸出しだ。

しかし、この写真では、ご自慢のブツを自然に上手く隠せたと自負している。

われながら完璧だ。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (1)

問題はこの写真。

左側の小さなタヌキの股間はうまく隠せた。

しかし、左のタヌキに気を取られ過ぎたのか、油断してしまい、右側の大きなタヌキの股間が丸出しになってしまった。

アウチ!これはしくじった。

 

丸出しのアレがばっちりと写真に写りこんでしまった。

あぁ・・・

 

ならばいっそのこと、存分に見てやってほしい。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (8)

天井からぶら下がった電灯には、木製の傘がかけてある。

なにげに高そうだ。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (7)

こちらはカエルの置物。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (2)

こちらはフクロウの置物。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (3)

これは何の置物だろう。

こんな生き物は見たことがない。

大洗の海には、人類がまだ知らない未知の生物にあふれている。

茨城県大洗町 那珂川楼 店内の様子 (12)

ここ那珂川楼ではカードでの支払いは取り扱っていない。

なので、お支払いは現金でお願いします。

焼き鳥

茨城県大洗町 那珂川楼 焼き鳥 (1)

注文から15分。

まずは焼き鳥が運ばれて来た。

登場するなり、とんでもなくいい匂いをプンプンとまき散らす。

 

酒の香りが立ち昇る。この香り、これは味醂なのか、日本酒なのか?

この香りの正体が、味醂にせよ、日本酒にせよ、とにかく焼き鳥からは、醸造酒のいい匂いが、無遠慮なほどに「美味しいもの」感を主張してくる。

これは美味そうだ。

さっそく一串手にとってかぶりつくと、お肉はブリっぶり。

案の定、めちゃくちゃ美味い。

茨城県大洗町 那珂川楼 焼き鳥 (5)

とにかくこの鶏肉、弾力がものすごい。

前歯でかむと、はっきりと抵抗してくるのだが、その抵抗を押し切って噛みきってみると、これが嘘のように柔らかい。

まろやかに熟成されたタレと、鶏肉の脂と旨味が混ざり合って、かなりヤバイ。

茨城県大洗町 那珂川楼 焼き鳥 (4)

これはきっと、どこぞの名産地の名のある地鶏を使ってるのだろうと思い、女将さんにこの鶏肉について聞いてみた。

すると、意外なことに「近所のお肉屋さんから仕入れている鶏肉なんですよ」とこともなげに仰る。

え、なんとか地鶏とか、そういうんじゃないの?

近所のお肉屋さん?

茨城県大洗町 那珂川楼 焼き鳥 (3)

女将さんの話では、鶏肉は近所のお肉屋さんから仕入れていて「なんて鶏かは分からない」そうだ。

でも、女将さんによると、ここ那珂川楼のこだわりとしては「取り置きはしない」ことが主義だとという。

その理由を尋ねると「時間が経つと、お肉からドリップがでちゃうから」だとか。

 

ドリップ。

よく、スーパーで買ったお肉から、ピンク色の液体が出ているのを見て「血だ、血だ」と騒ぐ人がいる。

私の両親などがその類の人なのだが、その認識は間違っている。

あのピンク色の液体がドリップ。

 

魚や肉は時間が経つと、細胞が壊れたり、また浸透圧のバランスが崩れて、その細胞からは「ミオグロビンを含んだ液体」が出てくる。

それがドリップ。

 

ドリップは、血ではないのだけれど、細胞が壊れてできるものなので、決してイイもんじゃない。

赤っぽく見えるのはミオグロビンによるもの。

ミオグロビンとは、タンパク質を構成する要素の1つで、酸素を細胞内に貯蔵する役割を担っている。

酸素を含んだミオグロビンは、赤くなる。

だから、ドリップはまるで血のような、赤味をした液体となる。

 

そして、細胞の内側を満たすドリップを失ったお肉は張りを失う。つまり食感を損なう

 

那珂川楼では、ドリップが出てしまった肉を使わない。

細胞ひとつひとつが、しっかりと張っている鶏肉だけを使って調理をする。

だから、ここの焼き鳥は、あんなにもブリっとしてるんだろうなぁ、なんて思った。

茨城県大洗町 那珂川楼 焼き鳥 (2)

串は三本で、そのうち1つはネギ。

だから実質、焼き鳥は二本なのだが、肉は大きくカットされていて、食べ応えがある。

この焼き鳥に白飯と味噌汁、それと漬物を付けて「焼き鳥定食」なんて出してくれないだろうか?

そういえばメニューには白飯があった。

白飯を頼んでおくべきだったと後悔した。

茶碗蒸し

茨城県大洗町 那珂川楼 ウナギ 茶碗蒸し (1)

焼き鳥を食べ終わるころ、茶碗蒸しが運ばれてきた。

アツアツなのが出てくる。

最高気温が9度というこの日にはこんなアツアツの茶碗蒸しはありがたい。

茨城県大洗町 那珂川楼 ウナギ 茶碗蒸し (2)

シイタケ、三つ葉がどっさりと入っている。

なによりも、アツアツの出来立ての茶碗蒸し。

熱い。

地表に浮き出たシイタケと三つ葉をやっつけて、金属のスプーンでたまごの層を掘る。

ちょっとした発掘作業。

まずはタケノコが出てきた。

ふんわりとした卵の中に出てくるタケノコの歯ごたえ。

 

続いてはかまぼこ。

さらに掘り進めると鶏肉。

この鶏肉は焼き鳥の肉と同じ、弾力に富んだ旨味たっぷりの肉。

 

まだまだ掘り進める。

でた、銀杏だ。

やった、ついに金の鉱脈にぶち当たった。それも2つも。

シイタケ、タケノコ、鶏肉、かまぼこ、銀杏。すべて2つずつ入っている。

 

美味しい茶碗蒸しだったのだが、わずかにスが通っていた。

ちょっと強火だったのかもしれない。

おそらく、12月雨の中、開店前から店の前に立っていたマヌケな私の存在が、料理人に要らぬ圧力をかけてしまったのだろう。

これは急かした私がわるいのだ。

 

でも、次にこの那珂川楼でランチを頂くなら、茶碗蒸しではなく、焼き鳥を2つ注文してしまうかもしれない。

上うな重定食

茨城県大洗町 那珂川楼 上うな重定食 (2)

どんぴしゃのタイミングでうな重が運ばれてきた。

とっくに食べて終えて、空になった茶碗蒸しの器の底を、金属製のスプーンでカチャカチャやっていた私の前に、待ちに待った上うな重定食が並んだ。

まるで狙っていたかのようなタイミングで料理が出てくる。

コースのお料理を頂いているような錯覚におちいる。

茨城県大洗町 那珂川楼 上うな重定食 (8)

鰻は、言うまでもなくやわらかい。

箸を付けてみると、フワッフワのホロホロ。

 

店内に張り出してあるポスターには、愛知県一色町産のうなぎを使用していることが告知されている。

なんとなく、うなぎと言えば静岡県の浜松を連想してしまうし、茨城県で言えば、牛久のうなぎがよく知られている。

そういえば、愛知県は「ひつまぶし」が有名だから、たぶん美味しいうなぎが採れるのかも。

なんて思って調べてみたら、愛知県一色町は、市町村別の養殖うなぎ生産量の第一位。

うなぎの産地としては大変にメジャーなところだった。

茨城県大洗町 那珂川楼 上うな重定食 肝吸い

肝吸い

エノキと三つ葉。

それにモズクがはいっている。

このモズクの正なのか、梅のような爽やかな酸味を感じる。

この香りってなんだろう?

茨城県大洗町 那珂川楼 上うな重定食 (7)

関東らしい背開き。

関東の蒲焼は、背開きにしたうなぎを焼いて、その後に蒸す。

最後の工程でタレを付けて焼き上げる。

武家社会の江戸では「うなぎの腹開き」は切腹を連想させるものとして嫌われ、背開きになったという。

一方、関西では腹開き。商業が発達した関西では、商人同士が「腹を割って話そう」という思いから、腹開きになっているらしい。

茨城県大洗町 那珂川楼 上うな重定食 (6)

ご飯は粒感のある炊きあがり。こんなご飯は大好きだ。

お米は茨城県産を使っている。

 

ここ那珂川楼では、100年以上も注ぎ足して使っているタレ。

そのお味ははまろやか。

「甘辛い」なんて表現は、このタレにはそぐわない。

過度な甘さも、醤油のカドも、まったく無い。

長い時間によって、角が取れた丸い味。

 

このタレは「タレ」としか言いようがない。

主張し過ぎることなく、うなぎの蒲焼に寄り添っている。

『夫の三歩後ろを、影を踏まずについてくる』そんなできた嫁のような存在。

 

秘伝のタレと、炭火で炙られたうなぎ。そのあまりの美味さに、まるで神に祝福されているような感覚になる。

こんなにも美味しいものがあるなんて、なんだかこの世に不条理ささえ感じる。

茨城県大洗町 那珂川楼 上うな重定食 (4)

天然うなぎの旬は冬。

しかし、天然うなぎはほとんど市場に出回っておらず、ほぼすべてのうなぎは養殖物。

もはや天然うなぎはレア中のレア。レジェンダリー・アイテムだ。なかなか手には入らない。

 

ここ那珂川楼のうなぎも、一色町産の養殖うなぎ。

さてでは、養殖うなぎの旬はいつなのだろう?

その答えは「一年中」

茨城県大洗町 那珂川楼 上うな重定食 (3)

うな重を半分ほど頂いたところで、薬味の山椒を振りかけてみる。

その結果、期待した通りの美味いうな重になってくれた。

ただ、ちょっと山椒の香りが弱い気もする。

茨城県大洗町 那珂川楼 上うな重定食 お漬物

漬物。

大根ときゅうりはぬか漬け。酸味が強い。

手前の大根2品は市販品だろう。

着色された色が、白い大根に色うつりしてしまっている。

このうな重定食の値段を考えてみると、この漬物はちょっと残念だと感じた。

なんなら、漬物は自家製のぬか漬けの2品だけで十分だ。

品数を増やしてくれたのは、お心遣いだろうが蛇足だと感じた。

 

蛇足ついでに、私はこのピンク色のさくら大根が大好きだ。

もし、お弁当の中にコレが入っていたら、小躍りしてしまう。

でもやっぱり、ここのうなぎにはミスマッチ。

茨城県大洗町 那珂川楼 重箱

お重には菊の花。

茨城県大洗町 那珂川楼 デザートの柿

柿。

デザートには季節のフルーツが振舞われる。

よく熟していて、瑞々しくて、甘い。

茨城県大洗町 那珂川楼 ウナギ (37)

美味しいうな重、ごちそうさまでした。

 

会計をしながら、女将に美味しい食事をいただいたことへの礼を伝えた。

レジの向こうの厨房に、大将が見えた。

いかにも職人と言った風貌。

 

あの人が、あの美味い焼き鳥や、あの美味いうなぎを焼いた人なんだな、と思うと、自然に尊敬の念にうたれる。

思わず大将にも聞こえるように「ごちそうさまでした。美味しいうなぎでした」と、大声で伝えた。

すると大将は、大きく腰を折り、無言のまま深々と頭を下げた。

そのあまりにも丁寧な礼に、私も改めてちゃんと頭を下げて、そしてもう一度お礼を伝えた。

 

にほんブログ村 グルメブログへ
にほんブログ村

那珂川楼の基本データ

那珂川楼のメニュー

※ 価格は2019年12月のもの。

 那珂川楼のメニュー 

 上蒲焼定食
  5,900円

 上蒲焼き
  5,600円

 蒲焼定食
  4,900円

 白焼
  4,600円

 白焼き定食
  4,900円

 上うな重定食
  4,900円

 うな重定食
  3,900円

 上うな丼定食
  4,900円

 うな丼定食
  3,800円

 焼とり
    600円

 茶碗蒸し
    600円

 肝吸い
    250円

 ご飯
    300円

 冷酒
    950円

 ビール(中)
    900円

 日本酒
    700円

 コーラ、ジュース類
    300円

那珂川楼の場所はこちら

那珂川楼は大洗町だが、最寄りの駅はひたちなか海浜鉄道(湊線)の那珂湊駅。

最寄りと言っても2Kmほどあるので、歩くと30分以上かかるだろう。

鹿島線の大洗駅からは45分。

クルマが便利。

基本データ

 那珂川楼の基本情報 

 住  所 

 〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町7986

 電  話 

 029-266-2311

 営業時間 

 11時00分~14時00分

 17時00分~20時00分

 定 休 日 

 無休(不定休)

不定休なので、電話確認してから訪ねた方が確実。

ものすごくどうでもいい話

大洗町はガルパンの聖地

大洗町は、大洗を舞台にした人気アニメ「ガールズアンドパンツァー」いわゆるガルパンの聖地としてよく知られている。

大洗の街中を歩けば、あちらこちらにアニメキャラクターのかわいいイラストが描かれたパネルが立っているのをよく目にする。

なんでも、ガルパンの聖地となった大洗町は「町おこしの代表的な成功例」に挙げられている、なんて話を聞いた。

なので私としても「大洗はガルパンでうまく儲けたんだなー」くらいには認識していた。

「じゃあそのガルパン効果ってどんなもんなのよ」と、かるいノリで大洗町ガルパンについて調べてみた。

 

大洗町は、この地を訪れるガルパンファンへの対応として「ガルパンのことはファンから教わり、大洗のことをファンに教える」という方針を打ち出している。

 

大洗のことを「知ってもらう」という部分。これは大洗町に限らず、どこの観光地でも考えることだと思う。

感心したのは、「ガルパンのことを教えてもらう」というところ。

大洗町が示したのは、相互理解の姿勢だ。

そこがすばらしい。

その大洗町の方針と、それに応えたガルパン・ファン。両者の歩み寄り。

それにより、大洗町の住民と、大洗を訪れるガルパンのファンの間には、とても良い関係が築かれることになった。

そしてその結果、大洗町を再訪する熱心なリピーターがたくさん生まれているという。

 

さらに驚いたのは「街中に設置されているキャラクターのパネルの使用に関して、アニメ制作側の人々はいっさいお金を取っていない」という事だ。

アニメ制作陣は「ガルパンの劇中で、大洗の商店街を破壊したこと」に対する報謝の念として、キャラクター・パネルの使用料を取っていないという。

なんとも太っ腹で、粋なことだ。

 

ちなみに、たとえば何処かの自治体が「運よくアニメの舞台になった」としても、それによってファンたちから聖地認定されて「ウッハウハ」になれるかって言うと、そうでもないらしい。

大洗と同じように、アニメの舞台となった千葉県鴨川市は、アニメでの町おこしに失敗している。

ふるさと納税

無粋な私は、気になるガルパン効果の一つとして、大洗町の「ふるさと納税」の金額を調べてみた。

聖地と認識される前の2014年度のふるさと納税額は、7,631,000円。

770万円。まぁ、ちょっとした高級車1台分てところ。

で、その翌年の2015年度が、202,646,000円。

なんと2億円の大台に乗っている。

わずか1年のうちに、寄付金額が27倍に跳ね上がっていた。

聖地の効果、恐るべし。

 

ちなみに私が生まれ育ったひたちなか市(旧 勝田市)の2018年度の寄付金額は865,000円。

86万円。

大洗町が、聖地と認定される前のわずかに10分の1でしかない。

茨城県内の市町村別ランキングでは、下から2番目だった。

ビリはひたちなか市のお隣り東海村。寄付金額は50万円。

一方、茨城県のトップは境町で、寄付金額は驚きの60億8000万円を集めている。

ちょっと分けて欲しいくらいだ。